【聖書預言と日本】王様を求めるイスラエル

王冠

水、土曜日は「イスラエル12部族に関する聖書預言と日本」というテーマで書いています。日本とイスラエルに何らかの関係があるとすれば、聖書に記されている預言は日本人と無関係ではないということになります。イスラエルについて、聖書には何が書かれているのでしょうか。今日はその8回目です。

新しいリーダー

モーセの死後、エフライム族のヨシュアが新しいリーダーとなって、イスラエル民族を率いて、カナンの地を征服し、レビを除く12の部族に土地が割り当てられます。ヨルダン川を渡って、カナンの地に入った時には、ヨシュアは神様からイスラエル12部族を象徴する12の石をすえるように命じられたことが記されています。

旧約聖書 ヨシュア記 4章1節

民が皆、ヨルダンを渡り終わった時、主はヨシュアに言われた、「民のうちから、部族ごとにひとりずつ、合わせて十二人を選び、彼らに命じて言いなさい、『ヨルダンの中で祭司たちが足を踏みとどめたその所から、石十二を取り、それを携えて渡り、今夜あなたがたが宿る場所にすえなさい』」。

預言者サムエル

カナンの地において、神様はサムエルという預言者(神様の言葉をイスラエルに取り次ぐ者)を立てて、イスラエルを指導しました。ところが、イスラエルの人々は他国と同じように、民を治める王を要求したと聖書には記されています。

旧約聖書 サムエル記上 8章4、5節

この時、イスラエルの長老たちはみな集まってラマにおるサムエルのもとにきて、言った、「あなたは年老い、あなたの子たちはあなたの道を歩まない。今ほかの国のように、われわれをさばく王を、われわれのために立ててください」。

本来は神様が王様である

本来、神様ご自身が王様として、イスラエルは神様に従う神様の国となることが求められていたのであって、人間の王様を立てることは神様から命じられたことではありませんでした。しかし、神様はそれを許され、ベニヤミン族のサウルという王様を立てることになります。

旧約聖書 サムエル記上 8章6、7節

しかし彼らが、「われわれをさばく王を、われわれに与えよ」と言うのを聞いて、サムエルは喜ばなかった。そしてサムエルが主に祈ると、主はサムエルに言われた、「民が、すべてあなたに言う所の声に聞き従いなさい。彼らが捨てるのはあなたではなく、わたしを捨てて、彼らの上にわたしが王であることを認めないのである。

旧約聖書 サムエル記上 9章15、16節

さてサウルが来る一日前に、主はサムエルの耳に告げて言われた、「あすの今ごろ、あなたの所に、ベニヤミンの地から、ひとりの人をつかわすであろう。あなたはその人に油を注いで、わたしの民イスラエルの君としなさい。

イスラエルの最初の王サウル

しかし、サウルは常に神様を中心にして歩む王ではありませんでした。それゆえにサウルは王位から退けられることになります。

旧約聖書 サムエル記上 13章13、14節

サムエルはサウルに言った、「あなたは愚かなことをした。あなたは、あなたの神、主の命じられた命令を守らなかった。もし守ったならば、主は今あなたの王国を長くイスラエルの上に確保されたであろう。しかし今は、あなたの王国は続かないであろう。

新しい王ダビデ

神様はサウルを王位から退け、新たな王としてダビデを立てます。ダビデはユダ族の出身であり、ユダ族から王が出るというかつてのヤコブの祝福の言葉が実現します。

旧約聖書 サムエル記上 16章1、13節

さて主はサムエルに言われた、「わたしがすでにサウルを捨てて、イスラエルの王位から退けたのに、あなたはいつまで彼のために悲しむのか。角に油を満たし、それをもって行きなさい。あなたをベツレヘムびとエッサイのもとにつかわします。わたしはその子たちのうちにひとりの王を捜し得たからである」。・・・サムエルは油の角をとって、その兄弟たちの中で、彼に油をそそいだ。この日からのち、主の霊は、はげしくダビデの上に臨んだ。

ユダの王となったダビデ

ダビデはまずユダの王となります。聖書にはこのように記されています。

旧約聖書 サムエル記下 2章4節

時にユダの人々がきて、その所でダビデに油を注ぎ、ユダの家の王とした。

サウルの死後もイスラエルを治めるサウル家

サウル王の死後、サウルの配下にあった人々はサウルの子イシボセテをイスラエルの王として立てたと聖書には記されています。

旧約聖書 サムエル記下 2章8、9節

さてサウルの軍の長、ネルの子アブネルは、さきにサウルの子イシボセテを取り、マハナイムに連れて渡り、彼をギレアデ、アシュルびと、エズレル、エフライム、ベニヤミンおよび全イスラエルの王とした。

サウル家とダビデ家の戦い

サウル家とダビデ家の間で戦いが続いたことが聖書に記されています。

旧約聖書 サムエル記下 3章1節

サウルの家とダビデの家との間の戦争は久しく続き、ダビデはますます強くなり、サウルの家はますます弱くなった。

全イスラエルの王となったダビデ

やがてイスラエルの全家はダビデを王とします。

旧約聖書 サムエル記下 5章3~5節

このようにイスラエルの長老たちが皆、ヘブロンにいる王のもとにきたので、ダビデ王はヘブロンで主の前に彼らと契約を結んだ。そして彼らはダビデに油を注いでイスラエルの王とした。ダビデは王となったとき三十歳で、四十年の間、世を治めた。すなわちヘブロンで七年六か月ユダを治め、またエルサレムで三十三年、全イスラエルとユダを治めた。

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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