【聖書預言と日本】南北に分裂するイスラエル

お神輿

水、土曜日は「イスラエル12部族に関する聖書預言と日本」というテーマで書いています。日本とイスラエルに何らかの関係があるとすれば、聖書に記されている預言は日本人と無関係ではないということになります。イスラエルについて、聖書には何が書かれているのでしょうか。今日はその8回目です。

神の箱を運び入れるダビデ

全イスラエルの王となったダビデはモーセの十戒が記された石板が納められた神の箱をダビデの町(エルサレム)に運び入れます。これはかつてエフライムの地シロにあったもので、神様が臨在され、そこから語られる箱でした。その様子は日本のお神輿の前で人々が踊る祭を思わせます。

旧約聖書 サムエル記下 6章12~15、17~19節

しかしダビデ王は、「主が神の箱のゆえに、オベデエドムの家とそのすべての所有を祝福されている」と聞き、ダビデは行って、喜びをもって、神の箱をオベデエドムの家からダビデの町にかき上った。主の箱をかく者が六歩進んだ時、ダビデは牛と肥えた物を犠牲としてささげた。そしてダビデは力をきわめて、主の箱の前で踊った。その時ダビデは亜麻布のエポデをつけていた。こうしてダビデとイスラエルの全家とは、喜びの叫びと角笛の音をもって、神の箱をかき上った。・・・

人々は主の箱をかき入れて、ダビデがそのために張った天幕の中のその場所に置いた。そしてダビデは燔祭と酬恩祭を主にささげた。ダビデは燔祭と酬恩祭をささげ終わった時、万軍の主の名によって民を祝福した。そしてすべての民、イスラエルの全民衆に、男にも女にも、おのおのパンの菓子一個、肉一きれ、ほしぶどう一かたまりを分け与えた。こうして民はみなおのおのその家に帰った。

栄華を極めるソロモン王

イスラエル王国はダビデの子ソロモンの時代に栄華を極めます。ソロモンは王の宮殿を建て、また神の箱を納める神殿も建てます。ソロモン王の名声は世界に響き渡り、シバの女王は一目見ようとソロモンのもとにやって来たことが聖書に記されています。

旧約聖書 列王記上 10章4、5節

シバの女王はソロモンのもろもろの知恵と、ソロモンが建てた宮殿、その食卓の食物と、列座の家来たちと、その侍臣たちの伺候ぶり、彼らの服装と、彼の給仕たち、および彼が主の宮でささげる燔祭を見て、全く気を奪われてしまった。

神から心が離れたソロモン

しかし、ソロモンは女性に弱かったことが原因だったのでしょうか、多くの妻たちによって、その心が神様から離されて行ったことが記されています。

旧約聖書 列王記上 11章1、3、4節

ソロモン王は外国の女を愛した。・・・彼には王妃としての妻七百人、そばめ三百人があった。その妻たちが彼の心を転じたのである。ソロモンが年老いた時、その妻たちが彼の心を転じて他の神々に従わせたので、彼の心はダビデの心のようには、その神、主に忠実でなかった。

南北イスラエル分裂

ソロモンの子レハベアムが王位を継承しますが、その時にイスラエルは南北に分裂してしまいます。ソロモンの心が神様から離れた時、イスラエル12部族のうち10部族はヤラベアムに与えられると神様によって預言されていました。

旧約聖書 列王記上 11章26、29~33節

ゼレダのエフライムびとネバテの子ヤラベアムはソロモンの家来であったが、その母の名はゼルヤといって寡婦であった。彼もまたその手をあげて王に敵した。・・・そのころ、ヤラベアムがエルサレムを出たとき、シロびとである預言者アヒヤが道で彼に会った。アヒヤは新しい着物を着ていた。そして彼らふたりだけが野にいた。アヒヤは着ている着物をつかんで、それを十二切れに裂き、ヤラベアムに言った、「あなたは十切れを取りなさい。イスラエルの神、主はこう言われる、『見よ、わたしは国をソロモンの手から裂き離して、あなたに十部族を与えよう。(ただし彼はわたしのしもべダビデのために、またわたしがイスラエルのすべての部族のうちから選んだ町エルサレムのために、一つの部族をもつであろう)。それは彼がわたしを捨てて、シドンびとの女神アシタロテと、モアブの神ケモシと、アンモンの人々の神ミルコムを拝み、父ダビデのように、わたしの道に歩んで、わたしの目にかなう事を行い、わたしの定めと、おきてを守ることをしなかったからである。

北イスラエルと南ユダ

北イスラエル10部族はヤラベアムを王とします。ソロモンの子レハベアムはイスラエルを取り戻すために戦おうとしますが、神様はそれを差し止められます。

旧約聖書 列王記上 12章19~24節

こうしてイスラエルはダビデの家にそむいて今日に至った。イスラエルは皆ヤラベアムの帰ってきたのを聞き、人をつかわして彼を集会に招き、イスラエル全家の上に王とした。

ユダの部族のほかはダビデの家に従う者がなかった。ソロモンの子レハベアムはエルサレムに来て、ユダの全家とベニヤミンの部族の者、すなわちえり抜きの軍人十八万を集め、国を取りもどすために、イスラエルの家と戦おうとしたが、神の言葉が神の人シマヤに臨んだ、「ソロモンの子であるユダの王レハベアム、およびユダとベニヤミンの全家、ならびにそのほかの民に言いなさい、『主はこう仰せられる。あなたがたは上っていってはならない。あなたがたの兄弟であるイスラエルの人々と戦ってはならない。おのおの家に帰りなさい。この事はわたしから出たのである』」。それで彼らは主の言葉をきき、主の言葉に従って帰っていった。

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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