「そもそも日本はいい国です」と語るのは、日本在住48年の台湾人、金美齢(きんびれい)さん。加藤恭子編「私は日本のここが好き!外国人54人が語る」からご紹介いたします。
日本に対する憧れ
日本に留学生としてやって来たのが1959年です。実は、アメリカに行きたかったんですけど、制度上難しかったので、まず第一ステップとして日本に来て、二~三年後くらいにアメリカに行けたらいいなと思って、でも日本の大学っていうのは居心地がいいのよね。
日本永住を決断
結局、最初にアメリカの土を踏んだのは1976年、建国二百年祭の時だったんです。当時は、アメリカがある意味で最も輝いていた時期です。でも、建国二百年に沸く各地を一カ月間、回ってみて、結果的に決断したのは、私は日本に永住するということでした。
世界中で一番いいのは日本
日本は治安は良かったし、正確で安全な交通手段をはじめとする便利さもありました。何より、人間の約束事に対する信頼関係とか遵法精神ですね。今、例えば講演に来て下さいというお話が来るでしょ。全然知らない相手でも、ファックス一本で、取引というか約束が成り立つのね。当日、そこに行けば、ちゃんとプラットフォームで待っていてくれるという、そういう秩序の良さは、私みたいな人間にとっては非常に快適なんですよ。
リップンチェンシン(日本精神)
台湾では、戦後、日本時代を懐かしんで、「リップンチェンシン(日本精神)」という言葉が使われるようになりました。それは清潔、公正、誠実、信頼、責任感といった人間が生きていく上で守るべき倫理、美徳といったものを総称した言葉なんですね。
日本にはその覚悟をしてほしい
そもそも日本はいい国です。皆さん、やっぱり平和でありたいと思っているわけだし、平和に徹するだけの条件は整っています。アジア一の大国として、いろんな意味で戦争を起すような条件を一つも持っていない。だから日本しか、アジアのリーダーとしての資格はないと思っていますから期待するんですけど、それには覚悟も必要です。人一倍苦労して、皆の面倒も見て、それで、まわりのすべてを納得させなきゃいけないわけだから、大変だと思います。でも日本には、その覚悟をしてほしいんですよね。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の国民性にも深く関係があると思います。キリスト教の教典という考えはひとまず脇に置いて、聖書を読んでみてください。
新約聖書 ルカによる福音書 8章19~21節
さて、イエスの母と兄弟たちとがイエスのところにきたが、群衆のためそば近くに行くことができなかった。それで、だれかが「あなたの母上と兄弟がたが、お目にかかろうと思って、外に立っておられます」と取次いだ。
するとイエスは人々にむかって言われた、「神の御言(みことば)を聞いて行う者こそ、わたしの母、わたしの兄弟なのである」。
わたしの母、わたしの兄弟
もちろん、親や兄弟との関係は大切なものだと思いますが、ここでイエスは神の言葉を聞いて行う者、つまり自己中心、人間中心を退けて、本当に神の願いや思いを中心にして生きる人こそ私の家族だと言っているのではないでしょうか。
生涯深めていく
自己中心、人間中心を退けて、本当に神を中心にして生きるということは、決して複雑なことではないと思いますが、容易なことでもないと思います。それは神の前に正しく生きるということですが、頭で理解することと、実際そのように生きているのかということとは別のようです。人は皆、生まれながらに人間中心、自己中心であって、そのこと自体にもなかなか気づかない者ではないでしょうか。しかし、今の生活に感謝がなく、不平や不満があるなら、それは自己中心が問題だと思います。私は神の前に正しく生きているだろうかと自問すると良いと思います。それは、あの人、この人との関係ではなく、神と自分との関係です。また、神を中心にして生きるとは、これで完成というものではなく、生涯を通じて深めて行くものではないかとも思います。
いかがでしたか
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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」