「僕は、日本と縁があって、すごく運がよかったと思います。」と語るのは、日本在住37年のアメリカ人、ビル・トッテンさん。加藤恭子編「私は日本のここが好き!外国人54人が語る」からご紹介いたします。
子供をどう育てたいか
日本のことは何も知らないまま来日したのが、昭和44年です。3年後に独立して現在の会社「アシスト」を設立、翌年結婚して、その年と2年後に娘が生まれました。上司に「日本に行け」と言われたから日本に来て、それまで仕事のことしか考えていなかった僕が、そこで初めて家庭のこと、つまり子供をどういう風に育てたいのかということを考えたんです。
やっぱり日本で育てたい
治安などの環境や両国の価値観など、いろんなことを比較して、やっぱり娘は日本で育てたいと決めました。そして、それまで市場としてしか捉えていなかった日本を、国として、社会として考え始めました。
皆が幸せになる構造
日本の江戸時代と高度経済成長期は、本当にいい時代で、言わば「成功した共産主義」だったと思います。要は、一部の人が儲けるために多くの人を搾取するんじゃなくて、皆が幸せになるような構造のことで、ソ連や中国とは意味合いが違います。
優れた日本人の影響
国は一部の人のものじゃなくて、皆の国でしょう。だから、皆が得するような政治が必要だし、会社の経営にしても同じです。僕は、「お客様にとっても働く者にとっても最高の会社」を企業理念に掲げていますが、これは、松下幸之助、土光敏夫、本田宗一郎、立石一真、出光佐三といった人たちが書いたものを読んで、その影響を受けているんです。『論語』『武士道』、新井白石の『読史余論』などからも影響を受けましたね。
日本には、それはないですよ
アメリカは、その歴史上、最初から腐っていました。黒人奴隷、先住民族の虐殺、民主主義の声を薄めるための上院制度、金持ちが一般の人と富を分けなくていいための法律・・・・・・。今、我々の商売も、アメリカのものは減ってきています。交渉する時、「俺はお前より強いんだから、俺の言う通りにしなければいけない」という態度の人とは、お付き合いしたくない。日本には、それはないですよ。あっても、そういう人は、すぐ刑務所に入りますから(笑)。
気持ちは、日本だから
現在、日本への帰化を申請中です。気持ちは、日本だから、国籍も日本にすべきだと以前から考えていたんですが、時間がなくてできなかった。僕は、日本と縁があって、すごく運がよかったと思います。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は本来の日本人の国民性と深い関係があると思います。今、日本人も人間中心、自己中心になって悪くなって来ているのではないでしょうか。太古の昔から継承して来た日本人の心、神を中心にした正しい生き方を取り戻すために、聖書を読んでください。
新約聖書 ルカによる福音書 9章1~6節
それからイエスは十二弟子を呼び集めて、彼らにすべての悪霊を制し、病気をいやす力と権威とをお授けになった。また神の国を宣べ伝え、かつ病気をなおすためにつかわして言われた、「旅のために何も携えるな。つえも袋もパンも銭も持たず、また下着も二枚は持つな。また、どこかの家にはいったら、そこに留まっておれ。そしてそこから出かけることにしなさい。だれもあなたがたを迎えるものがいなかったら、その町を出て行くとき、彼らに対する抗議のしるしに、足からちりを払い落しなさい」。弟子たちは出て行って、村々を巡り歩き、いたる所で福音を宣べ伝え、また病気をいやした。
力と権威を授ける
イエス・キリストは12人の弟子たちに、悪霊を制し、病気をいやす力と権威を授けたと記されていますが、それは驚くべきことではないでしょうか。そんな力と権威を与えることができる人が他にいるでしょうか。イエス・キリストにはその力と権威があり、それを弟子たちに与える権限も持っていたということを聖書は言っているのだと思います。そして、実際に弟子たちは出て行って、病気をいやしたと書かれています。
神の国を宣べ伝える
目的は神の国を宣べ伝えることであり、それは福音を宣べ伝えることであったと書かれています。人間中心、自己中心を退けて、神を中心として正しく生きること。それが救いであり、福音、つまり良い知らせであるということだと思います。そして、そのような神が実際に活きて働いていることを示すために、病気をいやしたのではないでしょうか。
神に頼る
また、旅のために何も携えるなとイエス・キリストは言いました。それは神に頼ることを意味しており、目には見えませんが、生きて働いている神を体験させることを意味しているのかもしれません。
いかがでしたか
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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」