「もっと外国人に対して厳しくしてください」と言うのは、日本滞在17年のブラジル人、甑(こしき)明子カテリーナさん。加藤恭子編「私は日本のここが好き!外国人54人が語る」からご紹介いたします。
日本で色々な仕事をやってきました
平成元年から17年、私は車のハーネスを作る工場の仕事からはじまって、老人病院の介護や、農場での大根の出荷など、色々な仕事をやってきました。今はスバイス工場でパート従業員をしながら、市役所でポルトガル語の相談員をしています。
お客様のために完全を求める日本
来日した当初は日本語も話せず、毎日ハードでスピーディな工場作業は辛くて、「休憩」、「休み」という言葉が大好きでした。何千何万と作るパーツの中の一個でも、不良品がでると大変なことになるのです。
街のあちこちにある畑
今の私は畑仕事が大好きです。今住んでいる上尾は街のあちこちに畑があって、どこでもおいしそうなキャベツや大根が道路のすぐそばでもしっかり育っています。ブラジルでは街の中に畑はありえない。野菜を持っていかれるのです。
美しく飾られた庭
日本の家々の庭は、色とりどりの花や植木で美しく飾られていてきれいです。公園も山も大切にされています。日本人は、小さな虫までひとつひとつ名前を知っています。ブラジルではゴキブリぐらいかしら、言えるのは。他はまとめて「虫」ですね。
はっきりと注意してほしい
私が日本人に言いたいのは「もっと外国人に対して厳しくしてください」です。税金を滞納しているのに平気で車を買ったり、ゴミの出し方が悪かったり、きまり事を守らない人たちがいる。そんな時は、はっきりと注意してほしいのです。
周りに気を配る日本人
日本人は、ひとりひとりが規則を守り、他に迷惑をかけないよう心がけています。自分よりも他人、周りのことに気を配るんです。だから、安心して暮らせる。私は日本が大好きになったので、これからも、家族とずっとこの国で暮らすつもりです。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の文化、伝統、国民性に深い関係があると考えています。宗教の教典としてではなく、日本人として、人としてどう生きるかを考えるために聖書を読んでみてください。
新約聖書 ルカによる福音書 10章1~16節
その後、主は別に七十二人を選び、行こうとしておられたすべての町や村へ、ふたりずつ先におつかわしになった。そのとき、彼らに言われた、「収穫は多いが、働き人が少ない。だから、収穫の主に願って、その収穫のために働き人を送り出すようにしてもらいなさい。
さあ、行きなさい。わたしがあなたがたをつかわすのは、小羊をおおかみの中に送るようなものである。財布も袋もくつも持って行くな。だれにも道であいさつするな。どこかの家にはいったら、まず『平安がこの家にあるように』と言いなさい。
もし平安の子がそこにおれば、あなたがたの祈る平安はその人の上にとどまるであろう。もしそうでなかったら、それはあなたがたの上に帰って来るであろう。それで、その同じ家に留まっていて、家の人が出してくれるものを飲み食いしなさい。働き人がその報いを得るのは当然である。
家から家へと渡り歩くな。どの町へはいっても、人々があなたがたを迎えてくれるなら、前に出されるものを食べなさい。そして、その町にいる病人をいやしてやり、『神の国はあなたがたに近づいた』と言いなさい。
しかし、どの町へはいっても、人々があなたがたを迎えない場合には、大通りに出て行って言いなさい、『わたしたちの足についているこの町のちりも、ぬぐい捨てて行く。しかし、神の国が近づいたことは、承知しているがよい』。
あなたがたに言っておく。その日には、この町よりもソドムの方が耐えやすいであろう。わざわいだ、コラジンよ。わざわいだ、ベツサイダよ。おまえたちの中でなされた力あるわざが、もしツロとシドンでなされたなら、彼らはとうの昔に、荒布をまとい灰の中にすわって、悔い改めたであろう。
しかし、さばきの日には、ツロとシドンの方がおまえたちよりも、耐えやすいであろう。ああ、カペナウムよ、おまえは天にまで上げられようとでもいうのか。黄泉にまで落されるであろう。
あなたがたに聞き従う者は、わたしに聞き従うのであり、あなたがたを拒む者は、わたしを拒むのである。そしてわたしを拒む者は、わたしをおつかわしになったかたを拒むのである」。
「神の国」を宣べ伝える
「神の国」を宣べ伝えるために、イエス・キリストは七十二人の人々を送り出しました。もちろん、イエスが期待していることは、全ての人々が悔い改めて、つまり、自己中心を退けて、神を中心とすることだったでしょう。しかし、必ずしも全ての人がそれを受け入れる訳ではないということも示唆されているようです。
さばきの日
このイエスの言葉から分かるもう一つのことは、「さばきの日」というものがあるということだと思います。イエスの教えを受け入れ、自己中心を退けて、神を中心にして生きたのかどうか、そのことが神の前にさばかれる日というものがあるということだと思います。
いかがでしたか
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本書の目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」
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