【日本人と日本文化】150円の入った封筒

封筒

「人々はとても誠実です。」と語るのは、オーストリア人のチェリスト、アダルベルト・スコッチさん。加藤恭子編「私は日本のここが好き!外国人54人が語る」からご紹介します。

天皇陛下のお言葉

1969年2月に初来日した際、私はウィーンフィルのメンバーと共に皇居にお招きいただきました。厳粛な雰囲気の中、天皇陛下のお言葉は非常に印象的でした。そしてこの時、日本の伝統的な音楽に触れる機会を得たのです。

日本古来の音楽

日本古来の楽器は、素朴でありながら洗練され、オーボエやリュートなどの響きを思い起させました。おそらく、何世紀もの間、演奏され続けたであろう固有の音楽。静寂な空間に響く気高いこの音楽にとても興味を覚えました。

本当に信じられない

私は、すでに50回以上も来日しています。この30数年間で、多くの日本の友人もできました。私は日本の自然や人々が大好きです。そして、本当に信じられないのは、日本では大都市でもとても安全だという事実。他の国の大都市では考えられない安心感があります。これは、毎回来日するたびに、「どうしてなんだろう」といつも不思議に思うほどです。

とても誠実な日本人

ある年の春、私は東京から鹿児島へ向かうため、羽田空港に行くモノレールのチケットを、ある日本の航空会社のカウンターで買いました。その後、同じ年の秋に来日した際、私は関西国際空港に到着しました。その時、その航空会社の地上勤務の方が私の所へやってきました。「スコッチさんでいらっしゃいますか?あなたが三月に私どものカウンターでモノレールのチケットをお求めになった時、少し多くお支払いになりましたので」と封筒を渡されました。150円入っていました。このためだけに、彼らが私の再来日の日まで、どれだけのことをしたことでしょうか!この出来事だけでも、日本人の誠実さを本当によく表していると思います。

変わらぬ友情

日本とオーストリアは、姉妹都市なども多く友好的な関係にあります。変わらぬ友情がずっと続いていくよう願っています。このようなつながりが他でも増えると、もっと素晴らしい平和な世界になると思います。これからも、日本の大切な友人たちとの再会や日本での演奏活動をとても楽しみにしています。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の国民性にも深く関係していると思います。外国の宗教の教典としてではなく、日本人として、また人としての生き方を考えるために聖書を読んでみてください。

新約聖書 ルカによる福音書 11章29~36節

さて群衆が群がり集まったので、イエスは語り出された、「この時代は邪悪な時代である。それはしるしを求めるが、ヨナのしるしのほかには、なんのしるしも与えられないであろう。というのは、ニネベの人々に対してヨナがしるしとなったように、人の子もこの時代に対してしるしとなるであろう。

南の女王が、今の時代の人々と共にさばきの場に立って、彼らを罪に定めるであろう。なぜなら、彼女はソロモンの知恵を聞くために、地の果からはるばるきたからである。しかし見よ、ソロモンにまさる者がここにいる。

ニネベの人々が、今の時代の人々と共にさばきの場に立って、彼らを罪に定めるであろう。なぜなら、ニネベの人々はヨナの宣教によって悔い改めたからである。しかし見よ、ヨナにまさる者がここにいる。

だれもあかりをともして、それを穴倉の中や枡の下に置くことはしない。むしろはいって来る人たちに、そのあかりが見えるように、燭台の上におく。あなたの目は、からだのあかりである。あなたの目が澄んでおれば、全身も明るいが、目がわるければ、からだも暗い。

だから、あなたの内なる光が暗くならないように注意しなさい。もし、あなたのからだ全体が明るくて、暗い部分が少しもなければ、ちょうど、あかりが輝いてあなたを照らす時のように、全身が明るくなるであろう」。

預言者ヨナ

ヨナは旧約聖書ヨナ書に出て来る預言者で、神を離れ、悪を行うニネベの人々のところに神から遣わされ、悪を悔い改めて、神に立ち帰るようにと預言した人です。ニネベの人々はヨナの言葉を聞いて、悪を離れ、神に従う生活になったと記されています。

南の女王

旧約聖書にはシバの女王と出て来ます。ソロモンの名声を聞いて、はるばるエルサレムまでやって来ました。人の子とはイエス・キリスト自身のことを指しているのでしょう。神から特別な権威を与えられた者として、人の思い、自己中心を退け、神を中心にして生きることを教えました。それが内なる光だと言っているのではないでしょうか。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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