【日本とイスラエル】沖縄に来たユダヤ人・ベテルハイム

守礼門

日本とイスラエルに関連した事柄について、日本ユダヤ教団のラビ(教師)として、日本に10年以上居住したことのあるマーヴィン・トケイヤー氏の著書「日本・ユダヤ封印の古代史」から紹介しています。

ベルナルド・ジャン・ベテルハイム

日本人がイスラエル十部族の子孫だと思われていたことに関して、もう一つ逸話を紹介しよう。それは19世紀に生きた、ベルナルド・ジャン・ベテルハイムというユダヤ人のことである。ベテルハイムは、ユダヤ教の神学校に通う非常に優秀な生徒であった。

ユダヤ人クリスチャン

彼は天才的な人物であったが、少し変な所があった。彼は結局ラビにならず、薬学を修め、また後にキリスト教に転向した。彼はすぐにでも牧師か宣教師になりたかった。やがて、あるプロテスタントの教団が彼を宣教師として迎え入れてくれる、という報が入った。その教団はユダヤ人への伝道を目指す団体であったので、ユダヤ人クリスチャンであるベテルハイムを喜んで迎え入れてくれたのである。

ひそかに沖縄に入った

そして、イスラエル十部族の国と彼らが考えていた日本に、ベテルハイムを送ったのである。日本はまだそのとき、ペリー来航以前の鎖国時代だった。ベテルハイムは、妻と子どもたちと共に、ひそかに沖縄に入った。

ベテルハイムの記念碑

沖縄の那覇には、ベテルハイムの記念碑がある。その記念碑の一番上に、ダビデの星がある。その下には彼の名、また彼がキリスト教宣教師、医者、ユダヤ人、日本に住んだ最初の外国人であったことなどが記されている。これはラビである私にとっては、大変奇妙に見えた。キリスト教宣教師の記念碑に、ユダヤ人のマークが冠せられているとは!そして彼はユダヤ人として記憶されていた。

ユダヤ人として記憶されていた

私はかつて長崎でも、同じような光景に出会った。ポルトガルから来たキリスト教宣教師、また医者であったアルメイダという人物の墓を見たのだが、その墓には十字架があった。私は近くにいた農民に、「このアルメイダという人はどんな人ですか」と尋ねた。すると農民は、「ああ、アルメイダという人は、ユダヤ人のお医者さんですよ」と答えたのである。

ひそかに十部族を探していたのか

いずれにしても、彼は日本の人々に、ユダヤ人として記憶されていた。ひょっとすると彼もまた、日本でひそかにイスラエル十部族を探していたのではないか、と私は想像してしまうのである。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人と深い関係があると思います。外国の宗教の教典としてではなく、日本人として、人としての生き方を考えるために聖書を読んでみてください。

新約聖書 ルカによる福音書 11章37~44節

イエスが語っておられた時、あるパリサイ人が、自分の家で食事をしていただきたいと申し出たので、はいって食卓につかれた。ところが、食前にまず洗うことをなさらなかったのを見て、そのパリサイ人が不思議に思った。

そこで主は彼に言われた、「いったい、あなたがたパリサイ人は、杯や盆の外側をきよめるが、あなたがたの内側は貪欲と邪悪とで満ちている。愚かな者たちよ、外側を造ったかたは、また内側も造られたではないか。ただ、内側にあるものをきよめなさい。そうすれば、いっさいがあなたがたにとって、清いものとなる。

しかし、あなた方パリサイ人は、わざわいである。はっか、うん香、あらゆる野菜などの十分の一を宮に納めておりながら、義と神に対する愛とをなおざりにしている。それもなおざりにはできないが、これは行わねばならない。

あなたがたパリサイ人は、わざわいである。人目につかない墓のようなものである。その上を歩いても人々は気づかないでいる」。

内側にあるものを清めなさい

外側は立派に見えても、内側が貪欲と邪悪で満ちていたのでは災いでしょう。「ただ、内側にあるものをきよめなさい」とイエス・キリストは教えたと記されています。それは動機を清めることだと思います。何が中心になっているのかを確認することだと思います。中心が自分であれば、貪欲と邪悪に支配されてしまうことでしょう。しかし、神を中心にするなら、いっさいが清いものとなるでしょう。

パリサイ人の問題

手を清めるとか、捧げものをきちんと神殿に納めるといったことはなされていたのだと思います。それは宗教的なしきたりや儀式でしょう。それも大切だが、義と神に対する愛はもっと大事なことだと教えられています。外側は立派な宗教者のように見えても、その中身はどうなのでしょうか。人には分からなかったとしても、神には分かります。そういうことが教えられているのだと思います。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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