【日本人と日本文化】世界に手本となる国

「日本は世界に手本となる国」と語るのは、日本在住9年のロシア人、丹治カリーナさん。加藤恭子編「私は日本のここが好き!外国人54人が語る」からご紹介いたします。

日本は遠い存在

ロシア連邦、皇帝時代のサンクト・ペテルブルグで生まれた私にとって、日本はヨーロッパやアメリカより遠い存在で特別な興味や知識もありませんでした。日本について知っていたのは、科学を実際に応用する高度な技術を持つ国民とか、アリの如くよく働く人々。あるいは「サクラ」「ゲイシャ」「カミカゼ」というような単語くらいでした。

漢字の美しさに心をうばわれて

大学での第二外国語は英語、フランス語、ドイツ語、日本語の中から選ぶことになっていましたので、中国の文字と類似した日本語を選びました。わが校で上智大学との文化交流が行われたとき、日本に深い興味を持ちました。日本に関係のある仕事をしたいという望みが次第に大きくなり、この望みは叶いました。

初めての来日の印象

来日して、まず驚いたのは家屋の密集、それに伴う平坦でない複雑な道、人口過密という大都市の目まぐるしさ、複雑な交通路線などでした。しかし交通機関では乗務員、駅員の方々によって昇降の駅名が繰り返され、駅構内の案内も丁寧に表示され、駅員さんに尋ねると適切な場所まで案内してくださいます。

その心くばりに驚きました

区役所など公共機関の職員の方々も親切丁寧で、人が多くても混乱しません。街も公共施設も私の国に比べて、とても清潔で気持ちよく感じます。公園、デパートなどのトイレには子供を乗せるシートやおむつ交換台、トイレットペーパーまで置かれ、その心くばりには驚きました。

日本の教育テレビの内容

現在、三歳になる子供がいますが、ご近所の方は親切ですし、散歩の途中や公園などで多くの方から笑顔で声をかけられます。また日本の教育テレビはすばらしい内容が企画され、子供番組も親として教えられることが多くあります。

日本人の配慮

日本は自然環境によく配慮し、ごみの分別、リサイクルなど、企業は激しい競争の中で消費者のことを考えています。家電製品などは便利で使いやすい工夫がされ、環境に優しい商品や、また無農薬食品(出荷先まで表示され)、無添加化粧品など豊富で安心です。

きっと成功する

低排気ガスの車が走り、更にハイブリッド化、電気自動車の開発にも力を入れているとのこと、とても探求心のある国民で、ストレスが心配になるほど懸命に働く人々ですから、きっと成功し世界に手本となる国だと思います。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。日本人の文化、伝統、国民性は聖書に関係があると思います。外国の宗教の教典としてではなく、日本人として聖書を読んでみてください。

新約聖書 ルカによる福音書 13章1~9節

ちょうどその時、ある人々がきて、ピラトがガリラヤ人たちの血を流し、それを彼らの犠牲の血に混ぜたことを、イエスに知らせた。そこでイエスは答えて言われた、「それらのガリラヤ人が、そのような災難にあったからといって、他のすべてのガリラヤ人以上に罪が深かったと思うのか。あなたがたに言うが、そうではない。あなたがたも悔い改めなければ、みな同じように滅びるであろう。

また、シロアムの塔が倒れたためにおし殺されたあの十八人は、エルサレムの他の全住民以上に罪の負債があったと思うか。あなたがたに言うが、そうではない。あなたがたも悔い改めなければ、みな同じように滅びるであろう」。

それから、この譬(たとえ)を語られた、「ある人が自分のぶどう園にいちじくの木を植えて置いたので、実を捜しにきたが見つからなかった。そこで園丁に言った、『わたしは三年間も実を求めて、このいちじくの木のところにきたのだが、いまだに見あたらない。その木を切り倒してしまえ。なんのために、土地をむだにふさがせて置くのか』。

すると園丁は答えて言った、『ご主人様、ことしも、そのままにして置いてください。そのまわりを掘って肥料をやって見ますから。それで来年実がなりましたら結構です。もしそれでもだめでしたら、切り倒してください』」。

向きを変える

何か災いに遭う人がいると、それは何かバチが当たった、天罰が下ったというような考えのことを言っているのかもしれません。イエスの答えは、「あなたがたも悔い改めなければ、同じように滅びる」と言っています。他人ごとではないということでしょう。人間中心、自己中心のままであれば、必ず害を受けることになる。悔い改めとは、中心を変えること、方向を変えること。神の前に誠実に正しく生きる方向へと向きを変えなければいけません。

あと一年

続いて語られた譬は何を意味しているのでしょうか。もう一年待ってくれという園丁、それはイエス・キリスト自身を指しているのかもしれません。いつまでも引き延ばされてはいません。早く自己中心を退け、神の前に誠実に正しく生きる方向へ、向きを変えなければならないと教えられているのではないでしょうか。

いかがでしたか

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本書の目次

一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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