【日本人と日本文化】人間の品格

中国天安門

「坂東眞理子先生は、私が身近に尊敬できる日本人の一人です。」と語るのは、日本滞在21年の中国人、李仲愷(りちゅうかい)さん。「続私は日本のここが好き!外国人43人が深く語る」からご紹介いたします。

著書との出会い

書名は『女性の品格』。著者は、坂東眞理子さん。そこには私が、今の中国人に欠けていると思っていた「品格」の事が書かれていた。「マナーと品格」、「品格ある言葉と話し方」、「品格ある装い」、「品格ある暮し」、「品格ある行動」、「品格ある生き方」など、人間の生き方にとって大切なテーマが取り上げられておりました。

今の中国に最も必要

本は、論語、聖書、コーランなどの教えを踏まえ日常的な事柄を題材に、平易な文章で人間の生き方を的確に論じた内容でした。日本人には、ごく常識的で当たり前のマナーでしょうが、今の中国人には、最も必要な資質です。もともと中国は、儒教の国です。どうして今日のような、普通の常識が守れない国になってしまったのか。経済発展によって、拝金主義や成果主義が蔓延し、人間としての倫理観が麻痺してしまたのだろうか。その答えの一つは、1966(昭和41)年に起った文化大革命の影響ではないかと思います。

論語も批判された

文革は、毛沢東を中心とした中国の思想、政治、文化の闘争で、毛沢東が死んで1976年に終了しました。その十年間は、毛沢東による共産主義教育の徹底です。すべての人民に、共産党への忠誠を誓わせたのです。その反面、共産主義以外はすべて軽視してきたのです。昔の孔子の教えである論語も批判された時代で、学校の先生たちは、論語を教えることは許されなかったのです。

自己主義的な傾向

十一年間、日本在住の中国人IT企業経営者として仕事に従事してきました。仕事の関係で中国企業とのビジネスもありましたが、代金の回収、契約内容の遵守など仕事を公正に進める上で、しばしば苦労させられました。一部の中国人ビジネスマンは、自分だけ利益を掴めばいいという自己主義的な傾向があります。

日本人ビジネスマン

逆にこの十一年間、日本人ビジネスマンとの商談で、ビジネストラブルは一度もありませんでした。「支払い」、「納期」、それに「品質」など、期待を裏切られた事はありませんでした。日本人は、「礼節」をもった人が多く、私は、ビジネス・パートナーとして日本人に厚い信頼をもっています。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として、日本人の心の原点を知るために聖書を読んでみてください。

新約聖書 ルカによる福音書 18章35~43節

イエスがエリコに近づかれたとき、ある盲人が道ばたにすわって、物ごいをしていた。群衆が通り過ぎる音を耳にして、彼は何事があるのかと尋ねた。ところが、ナザレのイエスがお通りなのだと聞かされたので、声をあげて、「ダビデの子イエスよ、わたしをあわれんで下さい」と言った。

先頭に立つ人々が彼をしかって黙らせようとしたが、彼はますます激しく叫びつづけた、「ダビデの子よ、わたしをあわれんで下さい」。そこでイエスは立ちどまて、その者を連れて来るように、とお命じになった。

彼が近づいたとき、「わたしに何をしてほしいのか」とおたずねになると、「主よ、見えるようになることです」と答えた。そこでイエスは言われた、「見えるようになれ。あなたの信仰があなたを救った」。

すると彼は、たちまち見えるようになった。そして神をあがめながらイエスに従って行った。これを見て、人々はみな神をさんびした。

ダビデの子

「ダビデの子」とは、旧約聖書の預言者が預言した「メシヤ」のことです。この盲人はどこかでイエスの噂を聞いて、この方こそ「メシヤ」だと信じたのでしょう。彼はイエスに求めました。それは「信仰」だとイエスは言いました。彼はたちまち見えるようになりました。それは超自然的な出来事であり、神の力がイエスを通して働いたことを示しています。彼はイエスではなく神をあがめ、これを見た人々も神をさんびしました。このように人にではなく、神に期待すること、神を求めること、それが信仰であり、そこに神の力が働くのだと思います。

いかがでしたか

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2018年6月11日(月)タピ大決定!

「古代史に見る日本人とユダヤ人の不思議な関係」シリーズの第4回目です。今回は「古代ユダヤ人ゆかりの地を巡る旅~伊勢神宮・京都太秦」と題して、昨年12月23日~31日に訪れた伊勢志摩、京都太秦の旅の報告です。道の駅情報もお伝えします。お近くの方はぜひお出で下さい。詳しくは固定ページをご覧ください。

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本の表紙Amazonから「日本人の信仰が世界を救う—元キリスト教牧師が語る神の国ニッポン」を出版しています。(Amazonのサイトはこちらです。)日本人の高い国民性は聖書と関係があること、イエス・キリストの教えは日本人の中にこそ引き継がれていることについて書きました。ぜひ、読んでみてください。詳しくは書籍情報をご覧ください。

目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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