【日本とイスラエル】成功するアウトサイダー

日本とイスラエルに関連する事柄について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで~」からご紹介いたします。

日本民族とユダヤ民族

はたして日本民族とユダヤ民族の宗教、運命、性質などが酷似しているというのは、単なる偶然の産物に過ぎないのであろうか?エルサレム・ヘブライ大学の東アジア学部長、日本学者のベンアミ・シロニー教授は、その魅力的な著書『ユダヤ人と日本人—成功するアウトサイダー』を、このような文章で書き始めている。

ベンアミ・シロニー教授の言葉

「ユダヤ人と日本人は、世界に住む数多くの、興味深くまた特徴ある諸民族の中の二民族に過ぎない。お互いに遠く離れて住んでいるのであるが、この二民族は最近二百年の間に、彼らが行ったことで、また彼らに対して人々が行ったことで世界を驚かせた。つまり、彼らの驚嘆すべき成功と、地獄のような悲劇、彼らの西洋社会に参画しようとする情熱と、西洋からの拒絶である。」

ユダヤ人と日本人

この225ページにわたる大著の中で、シロニー教授は歴史家としての慧眼をもって、運命の類似、個性的な民族であるという意識、世界の民からの分離独立性、さらに、世界が彼らを成功するアウトサイダーと見ている点など、イスラエル民族と日本民族の共通点を指摘している。

私の賛同するところ

彼の考えが、私の研究結果と全て等しいというわけではないが、この書に書かれているシロニー教授の結論の多くは、私の賛同するところである。それどころか、私は彼の上記の断定を、その通り受け入れるものである。

実は一つの民族なのである

ユダヤ人と日本人、この二つの民族は地理的には遠く離れている。より正確に言うと、彼らはアジアの両端、一方は西の端、一方は東の端で生活している。しかしこの二つの民族は、運命や目的を一つにしているだけでなく、私の考えではさらに驚くべきことに、実は一つの民族なのである。

2700年間の出来事

ただ、彼らがコントロールすることのできなかった歴史上の事件によって、この民族は2700年前に二つに枝分かれしてしまったのである。彼らは二つに枝分かれした後、2700年もの間世界の諸民族の中にあったのであるが、双方が同じ情熱をもって、独自の優れたアイデンティティーを守り通したのである。それゆえ、ユダヤ民族と日本民族の間に、数多くの共通点や相似点があることは、決して偶然ではないのである。

尊大なよそ者

この二つの民族の持つ宗教の間に、根本的な違いはない。それどころか、両民族とも選民としての高い目的意識を持つ。日本民族もユダヤ人と同様、この目的意識ゆえに世界の民から尊大なよそ者として扱われ、この二つの民族が世界人類に対してもたらしてきた価値観、道徳、文化、科学、経済などの分野における多大な貢献にも関わらず、疑いと敵意をもって見られるのである。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本民族とイスラエル民族の共通したルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本民族とイスラエル民族の心を知るために聖書を読んでみてください。

新約聖書 ルカによる福音書 19章1~10節

さて、イエスはエリコにはいって、その町をお通りになった。ところが、そこにザアカイという名の人がいた。この人は取税人のかしらで、金持ちであった。彼は、イエスがどんな人か見たいと思っていたが、背が低かったので、群衆にさえぎられて見ることができなかった。

それでイエスを見るために、前の方に走って行って、いちじく桑の木に登った。そこを通られるところだったからである。イエスは、その場所にこられたとき、上を見あげて言われた、「ザアカイよ、急いで下りてきなさい。きょう、あなたの家に泊まることにしているから」。

そこでザアカイは急いでおりてきて、よろこんでイエスを迎え入れた。人々はみな、これを見てつぶやき、「彼は罪人の家にはいって客となった」と言った。ザアカイは立って主に言った、「主よ、わたしは誓って自分の財産の半分を貧民に施します。また、もしだれかから不正な取立てをしていましたら、それを四倍にして返します」。

イエスは彼に言われた、「きょう、救がこの家にきた。この人もアブラハムの子なのだから。人の子がきたのは、失われたものを尋ね出して救うためである」。

エリコ

エリコは大きな町ですが、イエスの噂はすでに届いており、たくさんの人々がイエスを一目見ようと集まっていたようです。ザアカイもその一人でした。彼は金持ちでしたが、本当の幸せがなかったのではないでしょうか。メシヤと噂されるイエスに何か期待を持っていたのかもしれません。

ザアカイ

なぜかイエスは彼の名前を知っていました。彼の家に泊まると言いました。彼はイエスを喜んで迎えましたが、それを見ていた人々は不満をもらしました。ザアカイは取税人のかしらであり、人々から嫌われ、蔑まれていたのだと思います。そのザアカイの家にイエスは泊まると言ったからでしょう。

この家に救が来た

ザアカイの言葉を見れば、彼は明らかに自己中心を退け、罪を悔い改め、神に立ち帰り、神に喜ばれる人生を生きるようになったことが分ります。彼はイエス・キリストの十字架と復活を信じてキリスト教徒になった訳ではありません。神の国は宗教ではありません。彼は神の国を生きる者となったのです。イエスはこの家に救が来たと言われました。

いかがでしたか

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2018年6月11日(月)タピ大決定!

「古代史に見る日本人とユダヤ人の不思議な関係」シリーズの第4回目は、「古代ユダヤ人ゆかりの地を巡る旅~伊勢神宮・京都太秦」と題して、昨年12月23日~31日に訪れた伊勢志摩、京都太秦の報告です。道の駅の情報も交えてお話しします。お近くの方はぜひお出でください。お待ちしております。詳しくは固定ページをご覧ください。

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本書の目次

一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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