日本とイスラエルに関連する事柄について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。
アマテラスオオミカミ
さらに、日本の神話は非常に想像力が豊かであり、イザナギが左目を洗うと「天の光」(聖書の言葉では「大きな光る物」である)が生まれたが、これが太陽神であるアマテラスオオミカミであり、日本の全天皇は、彼女の子孫であるとされている。
スサノオ
さらにイザナギが右目を洗うとその滴りから月神が生まれ、鼻を洗った時に誕生したのが、後に周囲の人々を怒らせるスサノオである。また塩水の泡から日本の別の二つの島が誕生した。
伝説上の木
この、オノゴロと呼ばれる、杖を水に差しこむことによって生まれた奇妙な島に、イザナギは住むのであるが、日本の伝承によるとそこには大きな伝説上の木が立っていた。イザナギはこの木を左回りに回り、イザナミは右回りに回り、彼らが出会ったときにイザナギが「ああ、なんと素晴らしいおとめだろう」と言う。
アナニヤシ
その時彼が付け加えて、日本の古代語で「アナニヤシ」と言うのであるが、これはヘブライ語で「アナ・ヒナスィー」、つまり「どうか私の妻となってください」という意味になる。すると彼女は「アナ・エナセー」、つまり「私は妻となります」と答えるのである。その通り彼らは結婚し、全日本民族と日本の国土を産み出した、神聖なる存在となるのである。
ヤヒロドノ
イザナギはオノゴロ島に宮殿を建て、そこを「ヤヒロドノ」(ヘブライ語で「ヤー・ポー・ヤラドゥヌー」、つまり「主と、私たちはここに降りたった」か?)と呼んだ。この天から来た夫婦はここに住んで「産めよ、増えよ」の命令を実行するのである。
火の神
この夫婦に男子が誕生するが、それは火の神であった。彼が誕生する時に、母イザナミの陰部が焼けてしまった。それで彼女は死に、黄泉に下るが、イザナギは彼女を慕って黄泉にまで迎えに出かけた。しかし、彼女はその醜い姿を夫に見られたため怒り、イザナギは死者の世界である黄泉から逃げ出した。その後、黄泉の穢れを払うために全ての衣類を投げ捨てて体を清め、そして住居のあるオノゴロに戻ったのである。
アダムとエバ
ここに奇妙な事実がある。それは、このイザナギとイザナミに関する日本の古代伝承が、最初の人間アダムとその妻エバに関する、聖書やユダヤの伝説に残された伝承と、驚くほど似ているということである。(つづく)(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本とイスラエルに共通するルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を読んでみてください。
新約聖書 ルカによる福音書 23章1~12節
群衆はみな立ちあがって、イエスをピラトのところへ連れて行った。そして訴え出て言った、「わたしたちは、この人が国民を惑わし、貢をカイザルに納めることを禁じ、また自分こそ王なるキリストだと、となえているところを目撃しました」。
ピラトはイエスに尋ねた、「あなたがユダヤ人の王であるか」。イエスは「そのとおりである」とお答えになった。そこでピラトは祭司長たちと群衆とにむかって言った、「わたしはこの人になんの罪もみとめない」。
ところが彼らは、ますます言いつのってやまなかった、「彼は、ガリラヤからはじめてこの所まで、ユダヤ全国にわたって教え、民衆を煽動しているのです」。
ピラトはこれを聞いて、この人はガリラヤ人かと尋ね、そしてヘロデの支配下のものであることを確かめたので、ちょうどこのころ、ヘロデがエルサレムにいたのをさいわい、そちらへイエスを送りとどけた。
ヘロデはイエスを見て非常に喜んだ。それは、かねてイエスのことを聞いていたので、会って見たいと長いあいだ思っていたし、またイエスが何か奇跡を行うのを見たいと望んでいたからである。それで、いろいろと質問を試みたが、イエスは何もお答えにはならなかった。祭司長たちと律法学者たちとは立って、激しい語調でイエスを訴えた。
またヘロデはその兵卒どもと一緒になって、イエスを侮辱したり嘲弄したりしたあげく、はなやかな着物を着せてピラトへ送りかえした。ヘロデとピラトとは以前は互いに敵視していたが、この日に親しい仲になった。
ピラト
ピラトは当時、ユダヤを管轄するローマの総督でした。群衆はイエスをローマ総督の前に訴えたのです。カイザルとはローマ皇帝であり、イエスをローマに反逆する者として訴えたことが分ります。しかし、ピラトはイエスに何の罪もみとめないと言っています。
ヘロデ
ヘロデとはヘロデ大王の息子、ヘロデ・アンティパスのことですが、当時、ユダヤ人の王は認められておらず、ヘロデ・アンティパスはガリラヤの領主でした。ヘロデはイエスに興味本位の関心を持っていたようですが、イエスがヘロデの関心に応えなかったので、侮辱したり、嘲弄したりしたのでしょう。ヘロデとピラトはイエスを巡って、親しくなったのでしょう。
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