【日本人と日本文化】信頼関係を大切にする日本社会

女性の靴下

「いつかまた日本を訪れることを望んでいます。」と語るのは、留学生として日本に3年間滞在した経験を持つ中国人、宋静雯(スンチンウェン)さん。加藤恭子編「続・私は日本のここが好き!外国人43人が深く語る」からご紹介いたします。

靴下を買いました

教育を重視している日本は、人間の信頼関係を大切にする国だと私は考えています。ある日、靴下屋さんで靴下を買いました。翌日履いてみたら、片方の気づきにくい部分に穴が開いているのを発見しました。すぐに返品しようと思いましたが、もう履いてしまったことだし、商品のラベルも取ってしまいました。

とても悩みました

中国ではこんな場合、自分のせいで破れたわけではないということを説明して、お店の人に理解してもらうことはとても厄介です。そうした中国の経験から、日本語でどうやって説明したらよいか、とても悩みました。

日本のサービスの良さを本当に実感しました

お店に着いて、靴下を持ち出して店員さんに説明しようとしたら、店員さんが「あっ、お客様、これを買っていただきましたね。何かあったのでしょうか」と言いました。私は「はい、ちょっと、これ、穴が・・・」と話しかけたとたん、説明するまでもなく、店員さんは「大変申し訳ございません。」と、すぐに事態を理解しました。私はほっとしたと同時に、日本のサービスの良さを本当に実感しました。

滑って転んでしまいました

もう一つ、日本では信頼関係が生きていることを実感した体験があります。日本から中国に帰る直前に、私は不注意にも駅の階段から滑って転んでしまいました。周りのお客さんたちが駅員を呼んできてくださって、駅員さんが車椅子で駅の係員室に運んでくれました。

骨折だと診断されました

足首がとても腫れていたので包帯で巻いてもらい、外まで送ってもらいました。それから、病院に行って医師に診てもらい、骨折だと診断され、歩いてはいけないことが分りました。医師は私が留学生だということを知ると、病院にある杖を貸してくれました。杖は完治するまでずっと使わせて頂きました。

いつでも助けてくれます

日本は先進国でさまざまな施設が完備しているとともに、人々にも優しくて、何かあると、いつでも助けてくれます。特に、病院の医師に杖を借りた時、「杖をお借りするので、私の身分証明書とかが要りますか」と尋ねたら、すぐに「何もいらないよ」と返事が返ってきました。この体験も、現在人間の信頼関係を失っている中国から来た私にとっては、感動させられる出来事です。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を読んでみてください。

新約聖書 ルカによる福音書 23章13~25節

ピラトは、祭司長たちと役人たちと民衆とを、呼び集めて言った、「おまえたちは、この人を民衆を惑わすものとしてわたしのところに連れてきたので、おまえたちの面前でしらべたが、訴え出ているような罪は、この人に少しもみとめられなかった。

ヘロデもまたみとめなかった。現に彼はイエスをわれわれに送りかえしてきた。この人はなんら死に当たるようなことはしていないのである。だから、彼をむち打ってから、ゆるしてやることにしよう」。〔祭ごとにピラトがひとりの囚人をゆるしてやることになっていた。〕

ところが、彼らはいっせいに叫んで言った、「その人を殺せ。バラバをゆるしてくれ」。このバラバは、都で起った暴動と殺人のかどで、獄に投ぜられていた者である。ピラトはイエスをゆるしてやりたいと思って、もう一度かれらによびかけた。しかし彼らは、わめきたてて「十字架につけよ、彼を十字架につけよ」と言いつづけた。

ピラトは三度目に彼らにむかって言った、「では、この人は、いったい、どんな悪事をしたのか。彼には死に当る罪は全くみとめられなかった。だから、むち打ってから彼をゆるしてやることにしよう」。

ところが、彼らは大声をあげて詰め寄り、イエスを十字架につけるように要求した。そして、その声が勝った。ピラトはついに彼らの願いどおりにすることに決定した。そして、暴動と殺人とのかどで獄に投ぜられた者の方を、彼らの要求に応じてゆるしてやり、イエスの方は彼らに引き渡して、その意のままにまかせた。

不当な裁判

ここには、イエスに関して、何ら正当な裁判が行われなかったことが記されています。祭司長たちや民衆は、イエスがユダヤを混乱させ、ローマに反逆を企てていると訴えましたが、ピラトはまったくそのような事実はないと言っています。しかし、ピラトは民衆を納得させようとしたようです。しかし、民衆を納得させることはできず、イエスを彼らに引き渡しました。全く不当な裁判でした。

いかがでしたか

参考になりましたら「いいね!」でお知らせください。また、シェアのご協力もよろしくお願いします。今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

本をお求めください

本の表紙Amazonから「日本人の信仰が世界を救う—元キリスト教牧師が語る神の国ニッポン」を出版しています。(Amazonのサイトはこちらです。)日本人の高い国民性は聖書と関係があること、イエス・キリストの教えは日本人の中にこそ引き継がれていることについて書きました。ぜひ、読んでみてください。詳しくは書籍情報をご覧ください。

目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA