日本とイスラエルに関連する事柄について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。
日本とイスラエルの伝承
古代イスラエルの人々の間には数多くの伝承や神話が存在していたと思われるが、それにしても、この地上に存在した最初の夫婦の経歴が、日本とイスラエルの伝承で基礎的な部分がそっくりなのである。
イザナギとイザナミの骨子
日本の伝承で、地上に住んだ最初の夫婦であるイザナギとイザナミの物語の基礎的骨格は次のとおりである。
〇二人は天的な場所から、「宙に浮く橋」を伝わってやってくる。
〇二人が住むために降りたった土地は、海に囲まれている。
〇この島での主な物語は、一本の聖なる巨木の周囲で起こる。
〇イザナミがイザナギと生んだ息子は「火の神」であり、彼女は彼によって焼かれる。
〇二人の間には争いが起こり、それが二人の間を引き裂く。
〇イザナミはその中心に奇妙な木が建っている素晴らしい島を離れて、黄泉に行く。
〇イザナギは急いで彼女のあとを追うが、一人で島に戻ってくる。
〇黄泉から戻った時、彼は服を脱ぎ棄てて体を清める。
リリートと呼ばれる別の女性
日本の物語に対して聖書の物語は、より簡潔に短く編集されている。聖書はエバについて、アダムの唯一の妻として語っている。しかしミドラシュ(ラビの聖書注解)やアガダー(寓話、説話)、またゾハルの書(ユダヤ神秘主義の聖典)などのイスラエル伝承では、神がエバを創造する前に、リリートと呼ばれる別の女性がアダムに与えられている。
リリートとイザナミは同一人物である
そしてアダム物語に含まれるこの女性の物語は、日本神話におけるイザナギの妻、イザナミの物語に驚くほど似ており、これら日本とイスラエル、それぞれの伝承で語られる女性は、実は同一人物であると結論せざるを得ないほどである。
火の神
神がアダムとエバをエデンの園から追放した後、神は「天使たち」と「きらめく剣の炎」に命じて、園の入り口を守らせた。この天使たちときらめく剣は、イザナギとイザナミの子であり、その誕生によってイザナミがひどい火傷を負ったと言う「火の神」と驚くほど似ている。
身の清め
ミドラッシュに残された物語によれば、アダムとエバがエデンの園から追放されて、食糧が尽きた時、アダムはエバに対して「身を清める」ように提案している。
「さあ、神に立ち返ろう。あなたは水の中に入り、首の上にまで水に浸かるように立ち、そのまま三十七日間立っていなさい・・・。またアダムもこの苦行を行い、四十日四十夜断食してヨルダンの深い水に首まで浸かっていた。」(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本とイスラエルの共通のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を読んでみてください。
新約聖書 ルカによる福音書 23章26~31節
彼らがイエスをひいてゆく途中、シモンというクレネ人が郊外から出てきたのを捕えて十字架を負わせ、それをになってイエスのあとから行かせた。大ぜいの民衆と、悲しみ嘆いてやまない女たちの群れとが、イエスに従って行った。
イエスは女たちの方に振りむいて言われた、「エルサレムの娘たちよ、わたしのために泣くな。むしろ、あなたがた自身のため、また自分の子供たちのために泣くがよい。『不妊の女と子を産まなかった胎と、ふくませなかった乳房とは、さいわいだ』と言う日が、いまに来る。
そのとき、人々は山にむかって、われわれの上に倒れかかれと言い、また丘にむかって、われわれにおおいかぶされと言い出すであろう。もし、生木でさえもそうされるなら、枯木はどうされることであろう」。
祝福か呪いか
イエスの十字架を嘆き悲しむ女たちに、むしろ自らにふりかかろうとしている災いを知って、嘆くようにとイエスは言った。イエスは何のことを言ったのだろうか。神に立ち帰ることを拒絶する者の上にふりかかる災いのことを言っているのではないだろうか。イスラエル民族の前にあるのは祝福か呪いのいずれかである。神に立ち帰るイスラエルの上にあるのは祝福だが、神を拒絶するイスラエルの上にあるのは呪いだということではないだろうか。
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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