日本とイスラエルに関連する事柄について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。
夢解き
古事記や日本書紀の伝承は崇神天皇の時代に疫病が蔓延した時、天皇はダビデ王のように夢解きをする必要に迫られたことを伝えている。現代のユダヤ人社会においても、人が変な夢や悪いことを伝える夢、また特別な意味を持つと思われる夢を見た時、「ツァディック(「義人」という意味の宗教指導者)」による「夢解き」が行われることがある。夢で悪い出来事が告げられた場合の「夢解き」では、その悪い運命を取り除くために、夢を見た者か、または夢解きの儀式を行う者が断食を行ったり、また特別な祈祷を行ったりすることもある。
フトマニ(太占)
崇神天皇の夢は、日本語で「フトマニ(太占)」と呼ばれる儀式によって解かれた。この一連の単語は熟語としてもまた個別の単語としても日本語では意味を持たない。私の考えによれば、この熟語またそれぞれの単語にはヘブライ語の意味がある。
ポテル・ニム
すでに言及したように、日本人は「r」の文字を上手に発音できず、また単語の語尾はしばしば発音されない。こうしてヘブライ語で「解く」を意味する「ポテル」が「ポト」となり、「マニ」を逆さまから書くと「ニム」となる。この語はアラム語でもヘブライ語でも幻や夢を見る寸前の浅い眠り、つまり「うたた寝」や「うとうとすること」を意味する。「ポテル・ニム」、つまり「夢解き」「幻を解く」である。旧約聖書イザヤ書に「伏してうたたねし、眠ること(ラヌム)を愛する」とある通りである。
ヘザ
夢を解くもの、また夢解きの儀式を行う者を日本語では「ヘザ」と呼ぶ。この言葉も日本語では意味をなさない。しかしヘブライ語では「預言者」「先見者」「夢見るもの」の意味になる。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の歴史のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。
新約聖書 マタイによる福音書 19章1~12節
イエスはこれらのことを語り終えられてから、ガリラヤを去ってヨルダンの向こうのユダヤの地方に行かれた。すると大ぜいの群衆がついてきたので、彼らをそこでおいやしになった。
さてパリサイ人たちが近づいてきて、イエスを試みようとして言った、「何かの理由で、夫がその妻を出すのは、さしつかえないでしょうか」。イエスは答えて言われた、「あなたがたはまだ読んだことがないのか。『創造者は初めから人を男と女とに造られ、そして言われた、それゆえに、人は父母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりの者は一体となるべきである』。
彼らはもはや、ふたりではなく一体である。だから、神があわせられたものを、人は離してはならない」。彼らはイエスに言った、「それでは、なぜモーセは、妻を出す場合には離縁状を渡せ、と定めたのですか」。
イエスが言われた、「モーセはあなたがたの心が、かたくななので、妻を出すことを許したのだが、初めからそうではなかった。そこでわたしはあなたがたに言う。不品行のゆえでなくて、自分の妻を出して他の女をめとる者は、姦淫を行うのである」。
弟子たちは言った、「もし妻に対する夫の立場がそうだとすれば、結婚しない方がましです。するとイエスは彼らに言われた、「その言葉を受けいれることができるのはすべての人ではなく、ただそれを授けられている人々だけである。というのは、母の胎内から独身者に生まれついているものがあり、また他から独身者にされたものもあり、また天国のために、みずから進んで独身者となったものもある。この言葉を受けられる者は、受けいれるがよい」。
離婚をめぐって
不品行でもないのに、妻と離婚し、別の女性と再婚することは姦淫の罪だとイエスは教えたと記されています。今の日本では、結婚はどのように考えられているのでしょうか。昔に比べて、離婚も増えていますし、結婚しないまま生活を共にする男女も増えているのでしょう。しかし、本来の日本はそうではなかったと思います。かつての日本はまさにイエスが教えた通りの結婚観だったのではないでしょうか。もちろん、離婚せざるを得ない、また離婚した方が良い場合もあると思います。しかし、安易な同棲、結婚、離婚は私たちに幸せをもたらさないことは確かでしょう。
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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