日本とイスラエルに関連する事柄について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。
中国大陸から救い出された人々
日本に向けて第二波となって渡来してきたイスラエル十部族には景行天皇と彼に続く諸天皇によって中国大陸から救い出された一万九千人の人々が含まれていた。彼らの苦境を良く知っていた天皇たちの戦いは、あたかも現代においてイスラエル国が遠近のディアスポラ(離散民)で苦境に陥っている同胞を救い出す戦いにも似ていた。
ハタイ
中国北部のモンゴル地方に残されていた十部族の子孫である秦氏を救い出す物語の始まりは、中国王朝の秦(紀元前221~206年)が支配する時代にまで遡る。彼らは日本に向かって歩を進めて行った先遣部隊から脱落したため、他の同胞がそう呼んだのか、自らそう呼んだのかは分からないが、ともかく「ハタイ(秦氏)」、つまり「罪びと」と呼ばれた。
秦始皇帝
その遠い昔、十部族の多くは中国領の外にあって、西側国境の防衛に当たっていた。その後、秦代の創立者である始皇帝は、彼が最初に支配した地域名である「秦」を中国全土の呼称とした。もしかすると、秦始皇帝は秦氏の出身、つまりイスラエル十部族の子孫だったのだろうか。
秦氏の伝承
確かにこの仮定は一見突拍子もないもののように思える。しかし、秦氏が伝える秦始皇帝の出生に関する伝承は、この仮定が事実に根差したものであるという可能性を示す。秦氏の伝承によれば、始皇帝の実の父親は呂不韋という名の商人で、彼は秦の王子である荘襄王の親しい相談相手であった。荘襄王が初めてこの商人の妾と出会ったとき、彼は彼女に熱烈な恋をして、彼女を求める気持ちを抑えることができなくなった。荘襄王は彼女を妻に与えて欲しいと呂不韋に願い出る。呂不韋は王子の願いを断れば命の危険があると考え、彼女がすでに呂不韋の子を宿していたことを双方が知っていたにも関わらず、彼女は友人への贈り物として荘襄王に与えられた。この子こそ秦王朝を建てた始皇帝だというのである。
日本の同族に助けを求める
この始皇帝は中国を一つの制度下に統一し、また中国を悩ましてきた他民族の侵入を防ぐため、かの有名な万里の長城を築くなど、数多くの大事業を行った。しかし、この王権との親密な関係も、その後数世紀を経て秦王朝が終焉を迎えた時には秦氏の人々を守ることはなかった。紀元二世紀の支配者たちは秦氏の人々を征服して隷属させ、重税と強制労働とを課した。彼らはこの苦しみの中、日本の支配者となっていた同族の兄弟に助けを求めた。そして彼らの願いは聞き届けられたのである。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の歴史のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。
新約聖書 ヨハネによる福音書 5章1~9節
こののち、ユダヤ人の祭があったので、イエスはエルサレムに上られた。エルサレムにある羊の門のそばに、ヘブル語でベテスダと呼ばれる池があった。そこには五つの廊がった。その廊の中には、病人、盲人、足なえ、やせ衰えた者などが、大ぜいからだを横たえていた。
〔彼らは水の動くのを待っていたのである。それは、時々、主の御使がこの池に降りてきて水を動かすことがあるが、水が動いた時まっ先にはいる者は、どんな病気にかかっていても、いやされたからである。〕
さて、そこに三十八年のあいだ、病気に悩んでいる人があった。イエスはその人が横になっているのを見、また長い間わずらっていたのを知って、その人に「なおりたいのか」と言われた。
この病人はイエスに答えた、「主よ、水が動く時に、わたしを池の中に入れてくれる人がいません。わたしがはいりかけると、ほかの人が先に降りて行くのです」。
イエスは彼に言われた、「起きて、あなたの床を取りあげ、そして歩きなさい」。すると、この人はすぐにいやされ、床をとりあげて歩いて行った。その日は安息日であった。
「なおりたいのか」
もちろん、なおりたいからベテスダの池の廊で横になっていたのでしょう。しかし、彼は自分で動くことができなかったようです。これでは池の水が動いても、他の人より先に水に入ることは不可能でしょう。人間的に考えれば、彼のいやしは絶望的だったと思います。しかし、イエスによって彼はたちどころにいやされました。これが事実の記録であるとすれば、イエスを通して神の超自然的な力が働いたとしか説明できない出来事だと思います。そして、このような神の力が働くことに目を留めて生きるなら、もはや絶望はあり得ないことだと思います。人間の思いではなく、神に目を留めて生きること。それは決して絶望しない生き方だと私は思っています。
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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