日本とイスラエルに関連する事柄について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。
太秦公宿禰
紀元二世紀の仲哀天皇の時代、秦氏の指導者の一人太秦公宿禰(ウズマサノキミスクネ)が突然日本にやって来た。彼の名前の音はヘブライ語で「我々の危機の時の旅路の力」という意味に聞こえる。十九世紀の古事記、日本書紀研究者である本居宣長はこの名前を形成していることばの意味は不明であると述べている。また八世紀の日本書記編纂者にとってさえ、この名前はすでに謎であった。この太秦公宿禰と秦氏の人々は天皇に温かく迎えられ、重要な地位を与えられて日本に留まった。
弓月王
数年後、応神天皇の時代に「ユヅキ(弓月)王」(ヘブライ名の「ハツドキー」か?)という名の、別の秦氏の指導者が少数の貴族集団と共に来日した。彼らもまた天皇によって歓迎を受けたが、弓月王は突然自分の部族のところに帰ってしまい、またすぐに一万八千六百八十人もの同族の人々を連れて日本にやって来た。
日本の伝承と朝鮮半島の石碑
日本の伝承は、彼らは激しい戦いと流血の中で日本に向けて逃げることを余儀なくされた人々であるが、自力で脱出することができなかったので、応神天皇が軍を差し向けて救った、と語っている。朝鮮半島北部の鴨緑江北岸に、二十世紀初頭まで建っていた石碑がある。この石碑は紀元445年に建立されたもので、おそらくこの集団が道を切り開いて、中国の支配から脱出した時の体験を書き残したものである。
弓月嶽
彼らは日本に到着すると、大和地方に定住し、今日まで「弓月嶽」(ユヅキダケ、ヘブライ語で「ヤツウー・キー・ダカー」は「圧迫され、脱出した」という意味になる。)と呼ばれている高台に住み、そこに「兵主(ヒョウズ)」と呼ばれる神社を建てた。この「ヒョウズ」は、ヘブライ語で「アヒ・ウゾ」、つまり「兄弟の力」と解釈できる。この神社の門には見事なダビデの星が刻まれている。
阿知使主
それから約二百年が経過した紀元五世紀、神功皇后の子、応神天皇の時代に再び阿知使主(アチノオミ)という名の秦氏の指導者を頭とする貴族集団が日本に渡来してきた。日本の古典文学の一つである古語捨遺は、使主(オミ)族の貴族の一人である阿知使主が紀元403年に皇室で最も高い役人である、国庫の管理長に任命されたと記している。
秦氏の数々の集団
さらに秦氏の数々の集団が断続的に日本に渡来し、あっという間に日本経済の牽引車となっていった。歴代天皇は彼らを宮廷の高級官僚として迎え、特に政治、経済の顧問として取り立てた。古事記や日本書紀を一読しただけでも、秦氏に属する人々の名前はその数においてもまた地位の高さにおいても突出しているのがわかる。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の歴史のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。
新約聖書 ヨハネによる福音書 5章10~16節
そこでユダヤ人たちは、そのいやされた人に言った、「きょうは安息日だ。床を取りあげるのは、よろしくない」。彼は答えた、「わたしをなおして下さったかたが、床を取りあげて歩けと、わたしに言われました」。
彼らは尋ねた、「取りあげて歩けと言った人は、だれか」。しかし、このいやされた人は、それがだれであるか知らなかった。群衆がその場にいたので、イエスはそっと出て行かれたからである。
そののち、イエスは宮でその人に出会ったので、彼に言われた、「ごらん、あなたはよくなった。もう罪を犯してはいけない。何かもっと悪いことが、あなたの身に起るかも知れないから」。
彼は出て行って、自分をいやしたのはイエスであったと、ユダヤ人たちに告げた。そのためユダヤ人たちは、安息日にこのようなことをしたと言って、イエスを責めた。
それが誰か知らなかった
いやされた人は、いやしたのは誰か知らなかったと記されています。神の超自然的ないやしの力を受けるために、何かの宗教を信じる必要もないし、誰かを信じる必要もないことが分かります。その人の信仰とか、その人の宗教とは何の関係もなく、神の超自然的な力は働くということだと思います。
きょうは安息日だ
ユダヤ教では、安息日にはいっさいの労働をしてはならないと規定されていました。床を取りあげることは労働とみなされたということでしょう。また、イエスが安息日に病人をいやしたことも責められています。イエスが教えたのはそのような戒律を守る宗教ではなく、神の前に正しく生きることであったことが分かります。それは日本人が太古の昔から大切にしてきた生き方に他なりません。何か特定の宗教の信者になることより、いつも神様を意識して生活することが大切だと思います。
いかがでしたか
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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