日本とイスラエルに関連する内容について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。
日本にもたらされた仏教
仏教の教えはインド、タイ、中国、韓国に急速に広まった後、5世紀初頭には日本にももたらされたが、日本へは比較的ゆっくりと浸透していった。・・・仏教文化の浸透はイスラエルのヘブライ文化を起源とする神道と日本古来の文化とを圧迫し始めた。神道の祭司たちは天皇を味方に引き入れてこの外国文化と戦おうとしたが、天皇自身は神道の最高祭司であるにも関わらず、彼らの多くはこれら二つの文化の間に揺れ動いた。
仏教経典と仏像
紀元552年、仏教はついに日本に公認されて入ってくることになった。・・・百済の聖明王が百済を侵略してきた新羅と戦うため日本の天皇に援助を求める使者を送ってきた。その時、使者が持ってきた数多くの貢物の中にいくつかの仏教経典や黄金の仏像などが含まれていたのである。ここに混乱の種は蒔かれ、経典への興味は増大していった。
蘇我氏
天皇はいつものように「ウジ(氏)」(ヘブライ語で「ホゲー」は「賢者」の意味)と呼ばれる側近二人と相談をした。彼ら二人は日本で経典と仏像を広めることに反対をしたが、・・・仏教について基本的知識を持っていた蘇我氏は、仏教は今や世界を支配している宗教であるとして、仏教の受け入れを提案した。
仏教の公認
天皇は蘇我氏の提案を受け入れ、神道の神々を祀った神殿のそばに仏教の寺院を建てるよう勧めた。二つの勢力間には緊張が増し、584年、ついに宗教が原因で日本は内戦状態となった。戦争の結果、仏教は日本においても公認された宗教としての地位を勝ち取った。それ以来、日本の天皇は二つの宗教の称号を持つことになる。一つは神道の大祭司としての称号、もう一つは仏教の保護者としての称号である。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の歴史、文化、信仰のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。
新約聖書 ヨハネによる福音書 15章12~17節
わたしのいましめは、これである。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互に愛し合いなさい。人がその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない。
あなたがたにわたしが命じることを行うならば、あなたがたはわたしの友である。わたしはもう、あなたがたを僕とは呼ばない。僕は主人のしていることを知らないからである。わたしはあなたがたを友と呼んだ。わたしの父から聞いたことを皆、あなたがたに知らせたからである。
あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだのである。そして、あなたがたを立てた。それは、あなたがたが行って実をむすび、その実がいつまでも残るだめであり、また、あなたがたがわたしの名によって父に求めるものはなんでも、父が与えて下さるためである。これらのことを命じるのは、あなたがたが互に愛し合うためである。
互に愛し合いなさい
愛するとは、友のために命を捨てることだとイエスは教えています。友のために時間を使い、心を砕き、犠牲を払う。それが愛だということでしょう。
僕とは呼ばない
イエスの命じること、すなわち、自己中心、人間中心を退け、神に立ち帰り、神の御心に従い、友を愛して生きるなら、僕ではなく、友だとイエスは教えました。父なる神から聞いたことをすべて教えられたので、自ら神の前に何が正しいかを判断し、誰に強いられてでもなく、自ら神の御心に従って生きることができる。それは僕ではない。本来の人の姿であり、イエスは友と呼ぶということでしょう。
わたしがあなたがたを選んだ
確かにイエスが弟子たちを選んだのであり、弟子たちがイエスを選んで師とした訳ではありませんでした。それは人の思いや自分の思いによるのではなく、選んだイエスによる、神の御心によるということでしょう。その神の御心を中心にして生きることが重要なのだと思います。
いかがでしたか
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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