日本とイスラエルに関連する内容について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。
中大兄皇子と中臣鎌足
神道の祭司たちは中国人によって日本の精神文化が占領されたことに怒りを覚え、天皇の心を奪った外国の偶像文化の悪い霊を追い払う機会を伺っていた。この・・・反乱の指導者は中大兄皇子と中臣鎌足(ナカトミノカマタリ)であるが、彼の名前はヘブライ語で「ナアカット・アミ、カマット・アリ」、つまり「わが民のうめき声、獅子の奮起」と解釈でき、とても象徴的である。
蘇我入鹿の暗殺
彼らは紀元645年に宗教的、政治的革命を起こした。朝鮮からの使者を迎える式典で彼らは「ヤー!ヤー!」と叫び声をあげながら、式典を執り行う蘇我入鹿に走り寄り、短剣を突き刺して暗殺した。その後、入鹿の父親、蘇我蝦夷も屋敷に火を放って自殺した。
ソゲー
蘇我氏は当時最も強力な氏族であり、約百年に渡って天皇家に強い影響力を持ち続けたが、神道の祭司たちは彼らを日本に仏教という偶像信仰を持ち込んだ張本人と見做していた。それでこの氏族はヘブライ語で「間違いを犯す」という意味の「ショゲー」(エフライム族の発音では「ソゲー」)と象徴的に呼ばれていたのではないか。
重要文書の焼失
蘇我入鹿は死ぬ前に、国の公文書、神道の古文書、また日本民族の歴史書などが保管されていた公文書館にも火を放ち、一冊の書物を残してすべての文書が燃えてしまった。・・・反乱の指導者らは皇極天皇を退位させ、その弟である軽皇子に天皇の位を継がせた。
新天皇の即位
新天皇の即位式は七月一日に執り行われたが、同時に中大兄皇子が実権を掌握し、自分は皇太子となり、同志である中臣鎌足を最も重要な職務の一つである内臣とした。新しい政権は長年蘇我氏に握られていた政治的実権を天皇家に戻し、日本民族の古い伝統に従って統治することを宣言した。
大化の改新
この一連の改革を日本では「大化の改新」と呼ぶ。「タイカ」はヘブライ語で「ティクヴァ」、つまり「希望」という意味に解せられる。この改革と共に日本民族は新しくまた素晴らしい時代を迎える。新しい天皇の即位から二週間後、新政権は神道の祭司たちに命じて、神殿に捧げものを奉納するように要請した。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の歴史、文化、信仰のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。
新約聖書 ヨハネによる福音書 15章18~27節
もしこの世があなたがたを憎むならば、あなたがたよりも先にわたしを憎んだことを、知っておくがよい。もしあなたがたがこの世から出たものであったなら、この世は、あなたがたを自分のものとして愛したであろう。しかし、あなたがたはこの世のものではない。かえって、わたしがあなたがたをこの世から選び出したのである。だから、この世はあなたがたを憎むのである。
わたしがあなたがたに『僕はその主人にまさるものではない』と言ったことを、おぼえていなさい。もし人々がわたしを迫害したなら、あなたがたをも迫害するであろう。また、もし彼らがわたしの言葉を守っていたなら、あなたがたの言葉をも守るであろう。
彼らはわたしの名のゆえに、あなたがたに対してすべてそれらのことをするであろう。それは、わたしをつかわされたかたを彼らが知らないからである。もしわたしがきて彼らに語らなかったならば、彼らは罪をおかさないですんだであろう。しかし今となっては、彼らには、その罪について言いのがれる道がない。
わたしを憎む者は、わたしの父をも憎む。もし、ほかのだれもがしなかったようなわざを、わたしが彼らの間でしなかったならば、彼らは罪を犯さないですんだであろう。しかし事実、彼らはわたしとわたしの父とを見て、憎んだのである。それは、『彼らは理由なしにわたしを憎んだ』と書いてある彼らの律法の言葉が成就するためである。
わたしが父のみもとからあなたがたにつかわそうとしている助け主、すなわち、父のみもとから来る真理の御霊が下る時、それはわたしについてあかしをするであろう。あなたがたも、初めからわたしと一緒にいたのであるから、あかしをするのである。
この世から選び出した
「この世」とはユダヤ教の指導者たちを中心とした社会であり、神から離れた人間を中心とした世界のことを言っているのではないでしょうか。イエスは弟子たちにあらかじめ覚悟を迫ったのでしょう。人間中心に生きる人々は、神を中心にして生きようとする人々を必ずしも喜ばない。むしろ迫害することもあるということでしょう。
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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