日本とイスラエルに関連する内容について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。
三韓征伐
日本にいる十部族たちが朝鮮の兄弟たちを救助したことは、日本古来より守られてきたイスラエル的宗教文化と習慣とを破壊する原因をもたらすことにもなった。当時の朝鮮文化は、すでに中国の仏教文化の影響を百年に渡って吸収していた。
中国の影響
神功皇后は、朝鮮文化-実際は中国文化―に大きな衝撃を受けて、他国から隔離されていた日本に帰国してきた。朝鮮でこの中国文化を身に着けていたのは、十部族の子孫の中でも貴族や知識人であった。
仏教の影響
また、これらイスラエル諸部族にとって、仏教もなじみの深い宗教であった。というのも、彼らが中央アジアにいた時、まだ誕生したばかりのこの宗教と、すでに接触を持っていたのである。
ブッダ
仏教の創始者ブッダはシャーキャ部族出身のゴータマ・シッダルタである。彼はまた「ブッダ」「シャカ・ムニ」(シャーキャ出身の聖人)とも呼ばれる。これらブッダにまつわる四つの名称のうち、三つはヘブライ語であると思われる。
ゴー・タマ
「ゴー・タマ」は「穢れに触れる」という意味になるが、彼がカースト制で言う、清い階級にも穢れた階級にも接触し、「穢れた」人々にも教えを伝えたところから来る名前であろう。
シャカ・ムニ
「シャカ」はヘブライ語の「サハー・ヤー」、つまり「主が彼を保護し給う」という意味。「ムニ」はアラム語で「彼は誰だ?」となる。「ブッダ」はヘブライ語の「ボー!ダー!」で「来い!知れ!」という意味になる。彼が布教を始めた時に「さあ来て私の教えを知りなさい」と言ったことに由来するのではないか。
仏教の中にあるモーセの宗教
他民族の宗教から宗教的内容を学んだ預言者や宗教改革者は、皆まずその宗教のオリジナル言語で思想や概念を学び、多くの場合、新しい宗教においてもその用語を使用する。これが、ブッダが興した新しい宗教、仏教の中にモーセの宗教の基本的内容が含まれているだけではなく、仏教の概念を表すようになったヘブライ語の言語が含まれている理由である。
ガンジス川流域
ブッダはヒマラヤの麓、インド北部のガンジス川の川辺で悟りを開いた。この地域は南ルートで東方に向かったイスラエル十部族の人々が数百年滞在した場所である。よって仏教の文化的、道徳的価値観の多くはモーセの宗教とその律法の影響を受けている。
サンスクリット文字に含まれるヘブライ文字
研究を深めれば、仏教の中にイスラエル的要素を多数見出すことができるが、その一つが古代サンスクリット文字に含まれるヘブライ文字のアルファベットである。これらヘブライ文字の影響はインドとその周辺の多くの民が持つ文字にも見られる。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の歴史のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。
新約聖書 ヨハネによる福音書 14章25~31節
これらのことは、あなたがたと一緒にいた時、すでに語ったことである。しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってつかわされる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、またわたしが話しておいたことを、ことごとく思い起こさせるであろう。
わたしは平安をあなたがたに残して行く。わたしの平安をあなたがたに与える。わたしが与えるのは、世が与えるようなものとは異なる。あなたがたは心を騒がせるな、またおじけるな。
『わたしは去って行くが、またあなたがたのところに帰って来る』と、わたしが言ったのを、あなたがたは聞いている。もしわたしを愛しているなら、わたしが父のもとに行くのを喜んでくれるであろう。父がわたしより大きいかたであるからである。
今わたしは、そのことが起らない先にあなたがたに語った。それは、事が起った時にあなたがたが信じるためである。
わたしはもはや、あなたがたに、多くを語るまい。この世の君が来るからである。だが、彼はわたしに対して、なんの力もない。しかし、わたしが父を愛していることを世が知るように、わたしは父がお命じになったとおりのことを行うのである。立て。さあ、ここから出かけて行こう。
聖霊
イエスは「助け主」とも言っています。神の霊のことでしょう。自己中心、人間中心を退け、神に立ち帰り、神の御心に生きることこそが人としての本来の生き方である。イエスはそう教えました。そのことを私たちに本当に理解させるのは神の霊だとイエスは弟子たちに教えたのではないでしょうか。今も、すべての人の心に神の霊は働きかけているのではないでしょうか。その声に心の耳を傾けるなら、イエスの教えは本当だと心から理解できるようになるのではないでしょうか。
平安
いよいよイエスは十字架に向かって進もうとされていたのだと思います。弟子たちには心配するなと言っているようです。神の御心に生きる者に与えられる「平安」は確かに、この世の他の平安とは違うものだと思います。たとえ世の中がどうであったとしても、「私の人生はこれで良い」と心から思える「平安」ではないかと思います。
この世の君
「この世の君」とは、この人間世界の王ということですから、ユダヤ教の当局者のことを言っているのかもしれませんし、その背後にいるサタン、悪魔のことを言っているのかもしれません。イエスは彼らによって十字架につけられるように見えるかもしれませんが、そうではなく、これは父なる神の御心に従うことなのだとイエスは言っているのではないでしょうか。
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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