【日本とイスラエル】侍

日本とイスラエルに関連する内容について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。

拡大する日本

紀元8世紀から12世紀ごろまでの約四百年間、日本社会に大きな変化が起きた。国は拡大して本州の隅々までその支配を広げ、人口も増加、首都も大都市へと発展していった。それらの都市は初め皇族を中心とした役人の集団によって治められていたが、時代を経るに従い、天皇家に仕える商人や地主たちが徐々にその役人集団の中に入ってくるようになった。

侍の誕生

町々や市場が増えるにつれて、また盗賊も増加した。国の治安を守るため、土地の所有者たちは防衛組織を持つ必要に迫られた。そこで「サムライ」と呼ばれるようになった武装集団が誕生するが、その創設にリーダーシップを発揮したのは、おそらく藤原家である。藤原家は神道の精神を強く保っていたため、侍には古代から受け継がれてきた堅固な宗教的・民族的性質と戦士としての栄誉を与えられた。

「サムライ」

「サムライ」を「ショメル・イー」と読めば、ヘブライ語で「島の守護者」という意味となり、この集団が島とそこに存在するものとを守る目的を持っていたことが窺える。すでに言及してきたようにエフライム族は「sh」の発音が苦手で「s」と発音する。よって「ショメル・イー」が「ソメル・イー」、「サムライ」と変化したのであろう。

神道と侍

この集団の目的を定めた藤原家は同時にこの侍集団が守るべき道徳的価値観や厳しい礼儀作法なども作り出したが、この道徳観は1200年以上を経た今日の日本人にまで守り続けられている。神道の「やってはならない戒律」の一つは「水田の境を示す棒を動かすこと」、つまり「地境の移動禁止」であったため、土地を守る侍の活動には宗教的な意味合いもあった。

侍の精神

侍たちは徹底的にその主君に仕えるよう教えられた。彼らの合言葉は、「義務は山よりも重く、命は羽よりも軽い」であり、また戦争時においては「目的に専念せよ。戦の庭こそ命を捨てるのに最も良い場所である」をスローガンとした。また、・・・侍は心臓を剣で突かれて死ぬべきであり、背中に矢を射られて死んではならない、とされた。臆病者の烙印を押されることは、死ぬよりも辛い恥であった。

イスラエルの精神

彼らはサウル王とその息子たちの死、特にサウル王が敵に殺されることを拒み、自ら剣の上に伏して命を絶ったことを、その教育の手本としたであろう。戦士としての栄誉のため、侍は敵と戦う前に、自分の姓名を大声で述べた。そしてもし彼らが名誉ある戦士を果たした場合、彼らの家族がその勇者の栄誉を受けるのである。これらの心得により、侍集団は少数で大群に挑むことも厭わない勇敢なエリート集団となっていった。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の精神性、国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。

新約聖書 ヨハネによる福音書 17章20~26節

わたしは彼らのためばかりではなく、彼らの言葉を聞いてわたしを信じている人々のためにも、お願いいたします。父よ、それは、あなたがわたしのうちにおられ、わたしがあなたのうちにいるように、みんなの者が一つとなるためであります。

すなわち、彼らをもわたしたちのうちにおらせるためであり、それによって、あなたがわたしをおつかわしになったことを、世が信じるようになるためであります。

わたしは、あなたからいただいた栄光を彼らにも与えました。それは、わたしたちが一つであるように、彼らも一つになるためであります。

わたしが彼らにおり、あなたがわたしにいますのは、彼らが完全に一つとなるためであり、また、あなたがわたしをつかわし、わたしを愛されたように、彼らをお愛しになったことを、世が知るためであります。

父よ、あなたがわたしに賜った人々が、わたしのいる所に一緒にいるようにして下さい。天地が造られる前からわたしを愛して下さって、わたしに賜った栄光を、彼らに見させて下さい。

正しい父よ、この世はあなたを知っていません。しかし、わたしはあなたを知り、また彼らも、あなたがわたしをおつかわしになったことを知っています。そしてわたしは彼らに御名(みな)を知らせました。またこれからも知らせましょう。それは、あなたがわたしを愛して下さったその愛が彼らのうちにあり、またわたしも彼らのうちにおるためであります」。

イエスの祈り

これは十字架の死を目の前に控え、父なる神に祈ったイエスの祈りのことばとして記されています。自己中心、人間中心を退けて、神に立ち帰り、神と共に生きる。このイエスの教えを受け入れた弟子たちは、神と一つになったということを言っているのではないでしょうか。そして、いつまでも神を中心にして、神と一つになって歩めるようにという祈りではないでしょうか。

いかがでしたか

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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