【日本とイスラエル】南北朝時代

日本とイスラエルに関連する内容について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。

後醍醐天皇の即位

モンゴル軍との防衛戦争を終えてから五十年が過ぎても、日本はまだ多額の戦費や追加の防衛費などの疲弊から立ち直っておらず、民族的な満足感や自信に満ちた時代ではなかった。このような時に天皇の位に就いたのが、政治的、国家的意欲を強く持った後醍醐天皇であり、間もなく執権との間に争いが始まる。

後醍醐天皇の改革

1334年、後醍醐天皇は執権職を廃止、天皇による親政への回帰を宣言するが、この改革を「建武の新政」と呼んだ。(ヘブライ語で「回帰」は「キムーム」)。天皇は神道の祭司が復元して執り行う古代儀式を取り入れ、日本民族を古来のルーツに帰そうと試み、また日本経済を立て直そうと新紙幣を発行した。

宮廷内の政変

しかし、まだ天皇が日本の改革に取り組んでいる時に、宮廷内に政変が起る。後醍醐天皇の息子で征夷大将軍も務めた護良親王が殺害されると、天皇は少数の側近を伴って吉野山に移る。その時に天皇の象徴である三種の神器である神聖な剣、鏡、そして宝石を持って行った。

南北朝

後醍醐天皇に反抗する足利利尊氏が京都に入って北朝の天皇を擁立したため、それから五十六年間、同時に二人の天皇が存在する南北朝時代が続く。1392年、後醍醐天皇の孫にあたる後亀山天皇は両朝から交互に天皇を出すという条件を飲み、吉野を下山する。その後、後亀山天皇は三種の神器を引き渡したが、この条件はその後反故にされ、再び南朝から天皇が出ることはなかった。

大名と侍

1467年、再び日本に十年間続く内戦が起きた。この時代、各地を治める大名の勢力が強くなり、朝廷の勢力は弱まっていた。・・・「大名」という名前の起源は日本語でははっきりとしない。一方アラム語で「ダイン」と言えば「裁く」または「裁判官」などの意味である。・・・その時代、侍たちは大名たちに雇われる傭兵となり、かつて侍階級が持っていた道徳的な基本理念から逸脱する者も多く、その尊敬と名声を貶めることとなった。

日本産業の発展

侍たちが戦いに明け暮れているころ、数十という町々では新しい産業も起き、専門技術を持った職人階級や商人階級などの新しい中間階級が誕生してきた。・・・これらの時代、ヨーロッパはまだ経済的、文化的に深い眠りにあったが、すでに日本では産業においても海外貿易においても大きな発展を見せていたのである。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の文化、伝統、歴史、信仰のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。

新約聖書 ヨハネによる福音書 17章33~40節

さて、ピラトはまた官邸にはいり、イエスを呼び出して言った、「あなたは、ユダヤ人の王であるか」。イエスは答えられた、「あなたがそう言うのは、自分の考えからか。それともほかの人々が、わたしのことをあなたにそう言ったのか」。

ピラトは答えた、「わたしはユダヤ人なのか。あなたの同族や祭司長たちが、あなたをわたしに引き渡したのだ。あなたは、いったい、何をしたのか」。

イエスは答えられた、「わたしの国はこの世のものではない。もしわたしの国がこの世のものであれば、わたしに従っている者たちは、わたしをユダヤ人に渡さないように戦ったであろう。しかし事実、わたしの国はこの世のものではない」。

そこでピラトはイエスに言った、「それでは、あなたは王なのだな」。

イエスは答えられた、「あなたの言うとおり、わたしは王である。わたしは真理についてあかしをするために生れ、また、そのためにこの世にきたのである。だれでも真理につく者は、わたしの声に耳を傾ける」。

ピラトはイエスに言った、「真理とは何か」。こう言って、彼はまたユダヤ人の所に出て行き、彼らに言った、「わたしには、この人になんの罪も見いだせない。過越の時には、わたしがあなたがたのために、ひとりの人を許してやるのが、あなたがたのしきたりになっている。ついては、あなたがたは、このユダヤ人の王を許してもらいたいのか」。

すると彼らは、また叫んで「その人ではなく、バラバを」と言った。このバラバは強盗であった。

ピラトとのやりとり

ここにはローマ総督ピラトとイエスのやりとりが記録されています。ピラトの質問は、あくまでも人間世界において何が起こっているのかを尋ねるものですが、イエスは神の前にどうなのか、何が真理なのかを問うていることが分かります。ピラトはそれを理解しなかったようですが、しかし、人間的にも、イエスに何の罪も見出すことはなかったことが分かります。それでもユダヤ教のおもだった人々はイエスを殺す意志を変えることはなかったようです。

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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