日本とイスラエルに関連する内容について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。
日本人と南蛮人
日本人は西洋人をこのように呼称していた。最初の出会いは1443年、偶然に起きた。ポルトガル船が難破して、九州の南方に位置する種子島に流れ着いたのである。・・・彼らは島の領主の前に連れて行かれたが、領主は彼らの持つ鉄砲に驚き、二丁を購入した。それから短期間のうちに、・・・日本人はより優れた鉄砲を生産し始めた。この鉄砲は・・・「種子島」と呼ばれた。
キリスト教征服者のやり方
キリスト教徒の征服者の常のやり方は、征服者の後には宣教師を送るのであるが、日本にもすぐ宣教師がやって来た。1549年、イエズス会の指導者の一人、スペイン人宣教師のフランシスコ・ザビエルが日本の地を踏み、ただちに宣教活動を始めた。日本人の素朴さ、宗教の違いに対する寛容さに加え、宣教師たちの狡猾さなども相まって、宣教から33年後にザビエルが死去する時には、イエズス会の報告によれば、日本には210の教会が建てられ、15万人のキリスト教信者が生まれていた。ザビエルは日本での宣教の功績を受けて、その死後「聖人」の称号を与えられたことは当然のことであった。
イエズス会の宣教
日本人の熱心さと、宣教に対する自由な環境は宣教師たちを熱狂させ、また傲慢にした。当初彼らは身分の高い者たちや権力を持つ者たちを改宗させようとし、さらには厚かましいことに神道の大祭司である天皇自身をキリスト教徒に改宗させようと試みた。しかし、これが成功しないと見ると、彼らの宣教は庶民に向かい、大きな成功を収める。
豊臣秀吉の対応
天皇の権威の下で権力を持つ豊臣秀吉は、最初人間への愛を語る「従順な」イエズス会に対して寛容な態度を示した。しかし、彼らの高慢さを知ると、秀吉は宣教活動を禁止する決断を下した。秀吉が権力の絶頂にあった1587年、彼はすべての宣教師を日本から追放する命令を出すが、これは守られなかった。
キリスト教弾圧
追放令から10年後、秀吉は長崎で活動する宣教師の財産の一部を没収、9人の宣教師と17人の日本人信者を、命令を守らなかった罪で十字架に架けた。以降、宣教活動は地下に潜り、指導者たちは日本を離れた。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の文化、伝統、歴史、国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。
新約聖書 ヨハネの福音書 20章11~18節
しかし、マリヤは墓の外に立って泣いていた。そして泣きながら、身をかがめて墓の中をのぞくと、白い衣を着たふたりの御使が、イエスの死体のおかれていた場所に、ひとりは頭の方に、ひとりは足の方に、すわっているのを見た。
すると、彼らはマリヤに、「女よ、なぜ泣いているのか」と言った。マリヤは彼らに言った、「だれかが、わたしの主を取り去りました。そして、どこに置いたのか、わからないのです」。
そう言って、うしろをふり向くと、そこにイエスが立っておられるのを見た。しかし、それがイエスであることに気がつかなかった。イエスは女に言われた、「女よ、なぜ泣いているのか。だれを捜しているのか」。
マリヤは、その人が園の番人だと思って言った、「もしあなたが、あのかたを移したのでしたら、どこへ置いたのか、どうぞ、おっしゃって下さい。わたしがそのかたを引き取ります」。
イエスは彼女に「マリヤよ」と言われた。マリヤはふり返って、イエスにむかってヘブル語で「ラボニ」と言った。それは、先生という意味である。イエスは彼女に言われた、「わたしにさわってはいけない。わたしは、まだ父のみもとに上っていないのだから。
ただ、わたしの兄弟たちの所に行って、『わたしは、わたしの父またあなたがたの父であって、わたしの神またあなたがたの神であられるかたのみもとへ上って行く』と、彼らに伝えなさい」。
マグダラのマリヤは弟子たちのところに行って、自分が主に会ったこと、またイエスがこれこれのことを自分に仰せになったことを、報告した。
復活したイエスに会った
ここにはマグダラのマリヤが、復活したイエスに会ったということが記されています。それは不思議な出来事ですが、何かのたとえや教えとしてではなく、事実として記されていると読めます。聖書はイエスが十字架につけられ、墓に葬られましたが、よみがえったということを事実として伝えていることは間違いないと思います。私たちはそんなことがあるだろうかと思うかもしれません。しかし、それが事実であるとするなら、それは人間を超える力、すなわち神が確かに生きて働いておられるということを示しているのだと思います。そうでなければ、あり得ない出来事だと思います。
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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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