日本とイスラエルに関連する内容について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。
ペトロ・カスイ・岐部
その後、日本から追放されたキリスト教徒の一人に、イエスの教えの正しさを確信して、自ら進んでキリスト教を受け入れたペトロ・カスイ・岐部がいる。彼は洗礼を受けて、九州にあった神父のためのセミナリヨで学び、成績優秀で新約聖書に精通していた。1614年、禁教令によってこのセミナーは閉鎖されたため、多くの指導者と生徒らは日本を離れてマカオに移った。
ペトロの生涯
マカオで開かれたセミナリヨで、ペトロはすべての学習過程を終了するが、指導者たちは日本人に対する偏見から、彼を司祭に任命することを拒絶、ペトロはローマ法王に直接会って司祭に任命してもらおうと小アジアに向かう商人たちのキャラバンと一緒にローマに向かった。彼はシリアまで来たときにエルサレムを訪れようと決意、聖墳墓教会、ベツレヘム、廃墟のカペナウムなどを巡って祈り、イスラエル十部族の子孫として初めての聖地巡礼者となった。
日本での死
その後、アッコの港から出航してローマに到着、彼はローマ法王の許可を得て、ついに司祭職に就くことができた。ペトロはその後、日本に戻り、隠れて宣教活動を行っていたが、1633年に捕えられて刑場に送られた。
プロテスタントの来日
その後、一隻のオランダ船が難破して、その船員たちが九州に流れ着いた。人々は彼らを捕えて徳川家康の元に送ったが、驚いたことに通訳として連れてきたイエズス会の神父たちは、プロテスタント信者である彼らは憎むべき海賊であるので、即刻処刑するようにと進言したのである。
家康の対応
しかし、生存者の一人であったウィリアム・アダムスに感銘を受けた家康は、彼らを釈放しただけではなく、アダムスを側近として用い、土地や日本人の妻、さらには武士階級の地位まで与えた。家康はアダムスを通して、カトリックとプロテスタントの違いも学んだ。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の文化、伝統、歴史、国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。
新約聖書 ヨハネによる福音書 20章19~23節
その日、すなわち、一週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人をおそれて、自分たちのおる所の戸をみなしめていると、イエスがはいってきて、彼らの中に立ち、「安かれ」と言われた。そう言って、手とわきとを、彼らにお見せになった。弟子たちは主を見て喜んだ。
イエスはまた彼らに言われた、「安かれ。父がわたしをおつかわしになったように、わたしもまたあなたがたをつかわす」。そう言って、彼らに息を吹きかけて仰せになった、「聖霊を受けよ。あなたがたがゆるす罪は、だれの罪でもゆるされ、あなたがたがゆるさずにおく罪は、そのまま残るであろう」。
弟子たちに現れたイエス
よみがえられたイエスは、その姿を弟子たちに現わされたことが記されています。それは一週の初めの日、すなわち日曜日の夕方のことでした。弟子たちは、イエスの仲間だということで、自分たちも捕えられるのではないかと恐れて、戸をみなしめていたにも関わらず、イエスはそこに現れました。大変不思議な出来事だと思います。イエスは釘で打たれた手と、やりで刺されたわきとを彼らにお見せになったということでしょう。確かに十字架につけられ、死んで墓に葬られたイエスであったということでしょう。弟子たちは見て、喜んだとあります。つまり、これは何かのたとえや教えではなく、事実だということを聖書は伝えているのだと思います。
弟子たちの派遣
そして、イエスは彼らに息を吹きかけて、「聖霊を受けよ」と言われたとあります。「息」は、ギリシャ語で「霊」と同じ言葉が使われています。弟子たちに神の霊を与え、この神の霊を受けよと言ったのでしょう。自己中心を退けて、神に立ち帰り、神の霊を受けて、神の霊によって生きる。そして、弟子たちに罪をゆるす権威を与えました。イエスは人類の罪のゆるしのために十字架につき、神の罰を身代わりに受けました。その罪のゆるしの権威は、イエスの弟子たち、すなわち自己中心を退けて、神に立ち帰って生きる者に与えられたということでしょう。神に対する私たち人類の罪は赦されました。聖書はそのことを伝えているのだと思います。
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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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