【日本とイスラエル】十部族の名残

日本とイスラエルに関連する内容について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。

十部族を示すもの

古代からの伝承、律法や戒律など、かつて彼らが持っていたイスラエル性の名残は確かに非常に薄められてはいるが、まだ彼らの中に残されている。安息日にろうそくを灯す習慣、生誕八日目の男子に割礼を施す習慣、月経時の習慣、子を儲けずに死亡した兄弟の妻を娶る習慣、ユダヤ人の男子が着る四つの房を付けたシャツに似た着物、馬、ロバの食用禁止、顎鬚と鬢を伸ばす習慣、古代アッシリア語で書かれた神の御名を収めたお守りなど数多くあるが、何よりも重要なのは、彼ら自身が父から子に、部族指導者からその後継者に、まるで松明の火を守るかのように現代まで伝えられてきた、彼らが十部族の子孫であるという伝承である。

それぞれの地域に根付いた十部族

彼らは中央アジアの大平原と砂漠ではモンゴル人遊牧民となり、中国では「ハタ」「ヒタイ」などの氏族となり、インド北部では貴族であるラジプート族となり、タイでは太平洋岸沿いに住む民となり、またアジア大陸の東の端では、すでにヘブライ名の名残さえ残してはいないが、一年に一度だけ、または彼らが古代の伝統を懐かしく思った時にだけ、海岸沿いや河川沿いに建てられた神殿に詣でる人々となった。彼らの神殿とは、まるでエルサレムの神殿の「前廊」「聖所」「至聖所」を思わせる、お互いを繋ぎ合わせた三艘の船である。彼らはそこで静かな祈りを捧げるのである。

日本を目指した十部族

北ルートと南ルートを通り、最初に日本に到着した人々はアフガニスタンを出発した時にはアフリカ大陸を目指していると勘違いをしていた。この集団の中心を占めていたのはヤコブの子ヨセフを父祖とするメナシェ族とエフライム族の人々であった。

日本に到着した十部族

ヨセフはイスラエルの王家であると同時にエジプト王に次ぐ地位を得、エジプトの宗教の祭司の娘をその妻とした。彼らは日本に到着すると同時に、今日に至るまでの日本民族とその国に威厳と神聖さと栄光とを与えている天皇家を創設した。

日本に残る十部族の名残

彼らは長年にわたって中央アジアに滞在し、またモンゴル系の人々と混血したため、その顔つきはモンゴル系である。しかし彼らの血管の中には十部族の血が流れ、彼らの宗教である神道は古代イスラエルの宗教、モーセの律法の名残を残しているのである。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開く時、そこに古くて新しい発見があることでしょう。

新約聖書 使徒行伝 5章7~11節

三時間ばかりたってから、たまたま彼の妻が、この出来事を知らずに、はいってきた。そこで、ペテロが彼女にむかって言った、「あの地所は、これこれの値段で売ったのか。そのとおりか」。彼女は「そうです、その値段です」と答えた。

ぺテロは言った、「あなたがたふたりが、心を合わせて主の御霊を試みるとは、何事であるか。見よ、あなたの夫を葬った人たちの足が、そこの門口にきている。あなたも運び出されるであろう」。

すると女は、たちまち彼の足もとに倒れて、息が絶えた。そこに若者たちがはいってきて、女が死んでしまっているのを見、それを運び出してその夫のそばに葬った。教会全体ならびにこれを伝え聞いた人たちは、みな非常なおそれを感じた。

非常なおそれを感じた

ペテロはそれと知っていながら、その妻にこのように尋ねました。そして、その妻もその場で死んでしまったことが記されています。何かそれほどの恐怖や威圧的な雰囲気があったのでしょうか。確かにこの夫婦は人間的で神中心になっていなかったという面はあったのでしょう。しかし、だからと言って、人はすぐに完全に神中心になれる訳でもなく、時には人間的になることもあるでしょう。それを励ましながら、人間的な成長とともに人間中心から神中心へとなっても良いのではないでしょうか。神中心に生きることは、無理をすることではないと思います。また、ここには「教会全体」という言葉が使われていますが、イエスの弟子たちの群れもまた宗教化しつつあったということを示しているのでしょうか。

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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