【日本人と日本文化】夢のような社会

日本人の誇り表紙

藤原正彦著「日本人の誇り」から一部を抜粋してご紹介しています。ぜひ、本書を手に取って、全文を読んでみてください。

日本が達成した社会

日本人の築いた文明は、実は日本人にとってもっとも適しているだけではありません。個より公、金より徳、競争より和、主張するより察する、惻隠や「もののあはれ」などを美しいと感ずる我が文明は、「貧しくともみな幸せそう」という、古今未曾有の社会を作った文明なのです。戦後になってさえ、「国民総中流」というどの国も達成できなかった夢のような社会を実現させた文明です。

どこよりも高い日本

今日に至るも、キリスト教、儒教、その他いかなる宗教の行き渡った国より、この美感を原理としてやってきた日本で、治安はもっともよく、人々の心はもっとも穏やかで、人情や惻隠に溢れ倫理道徳も高いのです。

日本人は、まだ日本人だった!

今度の東北関東大震災でも、このような混乱時にはどこでも起る略奪が極めて少なく、秩序がきちっと保たれていること、冷静にじっと耐える被災者を国民がこぞって助けようとしていること、などは世界中から賞讃されています。原発への放水の際に見せた消防隊や自衛隊の決死的行動は海外の新聞で「ヒーロー」と一面トップを飾りました。「これから原発に行く」とメールで妻に告げた消防隊長に、「日本の救世主になって下さい」と一行の返答が届いたそうです。日本人は、まだ日本人だったのです。

普遍的価値を持つ美感

日本人特有のこの美感は普遍的価値として今後必ず論理、合理、理性を補完し、混迷の世界を救うものになるでしょう。日本人は誇りと自信をもって、これを取り戻すことです。これさえあれば我が国の直面するほとんどの困難が自然にほぐれて行きます。さらに願わくば、この普遍的価値の可能性を繰り返し世界に発信し訴えて行くことです。

日本人の覚醒と奮起に期待したい

スマイルズは前述の書で次のように言いました。「歴史を振り返ると、国家が苦境に立たされた時代こそ、もっとも実り多い時代だった。それを乗り越えて初めて、国家はさらなる高みに到達するからである」(藤原訳)現代の日本はまさにその苦境に立たされています。日本人の覚醒と奮起に期待したいものです。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の文化、伝統、歴史、国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開く時、そこに古くて新しい発見があることでしょう。

新約聖書 使徒行伝 7章9~16節

族長たちは、ヨセフをねたんで、エジプトに売りとばした。しかし、神は彼と共にいまして、あらゆる苦難から彼を救い出し、エジプト王パロの前で恵みを与え、知恵をあらわさせた。

そこで、パロは彼を宰相の任につかせ、エジプトならびに王家全体の支配に当らせた。時に、エジプトとカナンとの全土にわたって、ききんが起り、大きな苦難が襲ってきて、わたしたちの先祖たちは、食物が得られなくなった。

ヤコブは、エジプトには食糧があると聞いて、初めに先祖たちをつかわしたが、二回目の時に、ヨセフが兄弟たちに、自分の身の上を打ち明けたので、彼の親族関係がパロに知れてきた。

ヨセフは使をやって、父ヤコブと七十五人にのぼる親族一同とを招いた。こうして、ヤコブはエジプトに下り、彼自身も先祖たちもそこで死に、それから彼らは、シケムに移されて、かねてアブラハムがいくらかの金を出してこの地のハモルの子らから買っておいた墓に、葬られた。

神と人との歴史

これは大祭司の前に訴えられたステパノが語った言葉の続きです。すべて旧約聖書に記されているイスラエル民族の歴史であり、人間の間違った行いにも関わらず、神がイスラエル民族を守り、導いた歴史に他なりません。人に目を留めるのではなく、神に目を留める時に見えて来る歴史があります。神に目を留めましょう。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

詳しくは書籍情報をご覧ください。

投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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