明治維新以降の日本の近代史について、正しい認識を持つことは、正しく日本を理解し、これからの日本人のあり方を正しく考える上でとても重要なことだと思うようになりました。林房雄著「大東亜戦争肯定論」という本は、正しい歴史認識を持つ上で、とても重要な一冊となりました。なるほどと思った箇所のみ、少しずつご紹介いたします。ぜひ著書全体を一度読んでみてください。
一つの小さな動機
たしかに人騒がせな題名にちがいない。「聖戦」、「八紘一宇」、「大東亜共栄圏」などという御用ずみの戦争標語を復活し、再肯定して、もう一度あの「無謀な戦争」をやりなおせというのかと、まず疑われるおそれが十分にある。
そんなことは言わぬ
いかに調子はずれの私でも、そんなことは言わぬ。読者もそんな議論なら聞きたくないだろう。・・・「私の『大東亜戦争肯定論』は、私自身の歴史研究の成果であって、現在でも変わらない。この『無謀な戦争』が世界史の転換に与えた大衝撃は、ウェルズやトインビーの証言を待つまでもなく、戦後の世界史が実証している」・・・「大東亜戦争のどこを、どんなふうに肯定するのか」とたずねられ、・・・私はその問いに答えることにした。
「大東亜戦争」の再考察
・・・「大東亜戦争」の再考察、日本人自身の目による再照明は、日本人の一人一人がこれを行わねばならぬ時が来ていると、私は考える。結論は人によって異なるであろうが、考えはじめることが肝要なのだ。・・・幸いに現在の私は左右の政治的党派から遠くはなれた場所に「閑居」している。・・・私の「肯定論」には、私よりも右または左の立場の人々のお気に召さぬ点もあるだろうが、そういうことは気にしないことにする。(本からの引用は以上です。)
右でも左でもない再考察の必要性
それは反省の反動による礼賛ではなく、大東亜戦争の冷静な再考察が必要だということであろう。この著書は昭和49年発行の「新訂・大東亜戦争肯定論」に準じたとある。今から45年前になる。終戦は昭和20年だから、戦後29年。それより以前に書かれたものだろう。今年57歳になった私には、今、それが必要であると思う。また、日本の未来のことを考えると、今こそ日本人が正しく認識しなければ、将来の道を誤ってしまうのではないかと思っている。日本と日本人を正しく知ること。それは「日本人の信仰と聖書について考える」上でも大切なことだと思っている。
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の文化、伝統、習慣、国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、正しく日本人を知るために聖書を読んでみてください。
新約聖書 使徒行伝 17章1~9節
一行は、アムピポリスとアポロニヤとをとおって、テサロニケに行った。ここにはユダヤ人の会堂があった。パウロは例によって、その会堂にはいって行って、三つの安息日にわたり、聖書に基いて彼らと論じ、キリストは必ず苦難を受け、そして死人の中からよみがえるべきこと、また「わたしがあなたがたに伝えているこのイエスこそは、、キリストである」とのことを、説明もし論証もした。
ある人たちは納得がいって、パウロとシラスにしたがった。その中には、信心深いギリシヤ人が多数あり、貴婦人たちも少なくなかった。ところが、ユダヤ人たちは、それをねたんで、町をぶらついているならず者らを集めて暴動を起し、町を騒がせた。
それからヤソンの家を襲い、ふたりを民衆の前にひっぱり出そうと、しきりに捜した。しかし、ふたりが見つからないので、ヤソンと兄弟たち数人を、市の当局者のところに引きずって行き、叫んで言った、「天下をかき回してきたこの人たちが、ここにもはいり込んでいます。その人たちをヤソンが自分の家に迎え入れました。この連中は、みなカイザルの詔勅にそむいて行動し、イエスという別の王がいるなどと言っています」。
これを聞いて、群衆と市の当局者は不安に感じた。そして、ヤソンやほかの者たちから、保証金を取った上、彼らを釈放した。
テサロニケ
アムピポリス、アポロニヤ、テサロニケ。それはエーゲ海を渡ったギリシヤにある都市です。そこにもユダヤ教の会堂があって、ユダヤ人だけでなく、神を求めるギリシヤ人も集まっていたのでしょう。そこで、パウロはイエス・キリストのことを話しました。イエス・キリストの教えというよりも、イエス・キリストこそ聖書の預言するメシヤだという話をしたように、ここには記されています。ユダヤ人よりも、むしろギリシヤ人がパウロの言葉を受けいれたのでしょうか。ユダヤ人はそのことをねたんだと記されています。自己中心、人間中心を退けて、神に立ち帰り、神を中心にして生きる。ユダヤ人こそ、そうでなければならないのに、ギリシヤ人の方がそれを受け容れ、ユダヤ人たちはむしろ人間中心になった様子がここにも記されているのでしょうか。ユダヤ人だから、ギリシヤ人だからということではないのかもしれません。日本人だからということでもないということかもしれません。誰であっても、大切なことは神に立ち帰ることに他なりません。
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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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