【日本近現代史】バランス・オブ・パワーと価値観外交

藤井厳喜氏「ウェデマイヤー回想録を読む」の一部を「日米戦争を起こしたのは誰か~ルーズベルトの罪状・フーバー大統領回顧録を論ず」から紹介しています。

バランス・オブ・パワー

・・・バランス・オブ・パワー外交とは、自国の国益に有利な諸国(勢力)間の平衡状態をつくろうとする外交である。自国の国益増大を至高の目標とし、道徳的配慮は第二次なものとする。

価値観外交

価値観外交とは、当面の自国の国益の増大を至高の目標とするのではなく、ある価値、例えば自由やデモクラシー、を外交の目標とする外交である。安倍晋三首相は、価値観外交を前面に押し出している。これは勿論、「国益を無視して或る価値を実現する」という意味ではなく、「価値観の重視こそが、国益の増大に結果する」との信念から発した外交姿勢である。しかし、バランス・オブ・パワー外交と価値観外交では、自ずと力点のおき方が違ってくる訳である。

ブッシュ・ジュニア政権

ブッシュ・ジュニア政権を動かしてサダム・フセイン政権を崩壊させたネオコンサーヴァティヴ達は、善悪の判断、つまり道徳的判断を即、外交政策の判断に反映させる事を主張し、その主張を現実化した。アメリカ政府にその力があるなら、それでもよいが、アメリカはその後民主国家イラクの建設に失敗している。フセイン政権が確かに危険な独裁政権であったのは事実である。しかし、いかに悪しき政権であっても、それを崩壊させた後の結果が、中東地域の大混乱であり、アメリカがその為に過度に国力を消耗するのであれば、その決断は誤っていた事になる。道徳的判断を即、政治的判断・外交的判断に転化する事はいかにも稚拙であるといえよう。

成熟した判断

ブッシュ・シニアの政権は、クウェート解放後の湾岸戦争の終結段階で、敢えてイラクに攻め入らず、その地域に望ましいバランス・オブ・パワーを創り出す事で満足した。これは、道徳的判断と、外交的判断を切断した現実主義である。ウェデマイヤーはこの様な成熟した判断こそ良しとしているのである。

北朝鮮情勢

以上のような論を踏まえた上で、筆者が北朝鮮情勢をみると、我々は道徳的な不作為の罪を責められて然るべきだろう。今アメリカはイラクの混乱に足元をとられている。しかし、それを前提にしても、日本の総力とアメリカの余力を総動員すれば、北朝鮮を崩壊させる事はさほど難しくはないであろう。少なくともその事を検討すらしないで、核実験におびえて、軍事オプションを放棄しているのが今日の日本である。何とも情ない状況ではないか。(本からの引用は以上です。)

聖書にも同じ記述があります

エジプトを脱出し、約束の地カナンを目指したイスラエル民族ですが、カナンの地で悪を行っている先住民族をすぐに全滅させてはならないと神は命じています。悪政でも、無政府状態より良いということでしょう。

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書はイスラエル民族に神がどのように関わったのかが記された書物ですが、その信仰は古代日本にもたらされ、日本の文化、伝統、習慣、国民性に大きな影響を与えました。キリスト教の教典としてではなく、日本人の原点を知るために聖書を読んでみてください。

旧約聖書 創世記 5章28~32節

レメクは百八十二歳になって、男の子を生み、「この子こそ、主が地をのろわれたため、骨折り働くわれわれを慰めるもの」と言って、その名をノアと名づけた。

レメクはノアを生んだ後、五百九十五年生きて、男子と女子を生んだ。レメクの年は合わせて七百七十七歳であった。そして彼は死んだ。

ノアは五百歳になって、セム、ハム、ヤペテを生んだ。

ノアに至る系図

ノアの箱舟で有名なノアの登場ですが、こうしてノアという人はセツの家系から生まれてきたことが分かります。それにしても弟を殺したカインの末裔はその後どうなったのでしょうか。ノアの時代にカインの末裔はいたのでしょうか。それとも滅んでいたのでしょうか。その後、まったく触れられていませんが、まだいたとすれば、当時の世界にはセツの末裔とカインの末裔がいたことになります。そこにノアが登場し、その子セム、ハム、ヤペテが生れ、やがてノアの箱舟の時代を迎えようとしていたということになります。

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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