日本と古代イスラエル人との関連について、久保有政氏のYouTube動画解説「神道のルーツとユダヤ3:供え物と禊ぎ」からご紹介いたします。
死者の穢れ
日本では、お葬式に参加すると、参列者に「お清めの塩」が配られる。参列者は、自分の家に帰ったとき、玄関前でそのお清めの塩を頭に振りかけてもらわなければならない(塩祓い)。・・・お清めの塩は、仏教式の葬儀でも使われるが、これは神道の風習を真似たものである。だから仏教宗派によっては、死は穢れではないとして、葬儀後の清めの塩を使わないところもある。・・・
古代イスラエルの風習
古代イスラエルでも、葬式に参加した人や、死体に触れた人は、決められた方法で清め、禊ぎをしなければならなかった。「身の清い人が・・・ヒソプを取ってこの水に浸し、それを・・・死人や墓に触れた者の上に振りかける」(旧約聖書民数記19章18節)。こうやってイスラエルでも、死体にふれた者は禊ぎをして身を清めなければならなかった。だから今日も、ユダヤ人墓地の入り口には必ず水の備えがある。ユダヤ人の家の玄関の近くにもある。・・・
「記紀」の記述
・・・『記紀』(古事記と日本書紀)には、イザナギは、妻のイザナミを「黄泉」の国(死者の世界)から連れ返そうとそこに行き、帰ってきたとき、「死者の汚れを祓うために川で水浴」して、禊ぎをしたと記されている。・・・
「魏志倭人伝」の記述
また古代中国人の陳寿という人は、邪馬台国の人たちが水で禊ぎをしている姿を見て、その光景を、『魏志倭人伝』(3世紀)の中にこう記した。「死者が出ると、10日余りの喪を行う。その後で死体を棺に納め、葬儀が終わると、家の人全員が水中に入って、禊ぎをする」彼がこれを記したのは、その光景が中国人の彼には、きわめて物珍しい風習だったからだろう。仏教にもこのような風習はない。仏教には、死を穢れと考える風習も、その穢れを祓うために水や塩を用いるという風習もないのだ。
日本神道の特徴
日本神道の重要な特徴は、死者の「汚れ」(忌み)の観念を持つこと、およびその「清め」(禊ぎ)の観念を持っていることである。・・・仏教の葬儀は寺の中で行われるが、神道式の葬儀は、神社では決して行わない。神社以外の場所で行われる。穢れを神社内に持ち込まないためだ。
古代イスラエルの葬儀
古代イスラエルでも、神殿で葬儀をすることは決してなかった。死は穢れだからである。今日もユダヤ人は、お墓を自分の家の近くには造らず、ある程度離れた所につくる。穢れを遠ざけるためである。
日本神道と古代ユダヤ教
日本でも、葬儀に参加した日本の神社の神官は、葬儀に用いたものを境内に持ち込まない。たとえ持ち込む場合でも、必ず禊ぎをして清めてから持ち込む。自分自身をも清めなければならない。これも古代ユダヤ教の風習と同じだ。(久保有政氏の解説からの引用は次回に続きます。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は、古代イスラエル系渡来人によってもたらされた日本の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の経典としてではなく、日本の原点を知るために聖書を読んでみてください。
旧約聖書 創世記 37章1~4節
ヤコブは父の寄留の地、すなわちカナンの地に住んだ。ヤコブの子孫は次のとおりである。ヨセフは十七歳の時、兄弟たちと共に羊の群れを飼っていた。彼はまだ子供で、父の妻たちビルハとジルパとの子らと共にいたが、ヨセフは彼らの悪いうわさを父に告げた。ヨセフは年寄り子であったから、イスラエルは他のどの子よりも彼を愛して、彼のために長そでの着物をつくった。兄弟たちは父がどの兄弟よりも彼を愛するのを見て、彼を憎み、穏やかに彼に語ることができなかった。
ヤコブ(イスラエル)の子孫
ヤコブの子孫は次のとおりであると記されていますが、ここにはヨセフのことだけしか記されていないようです。父ヤコブはヨセフを他の兄弟よりも愛しました。他の兄弟はヨセフを憎んだとあります。そういうことがないように親は注意しなければなりませんね。ヨセフは兄たちの悪いうわさを父に告げたとも記されています。実際、兄たちは悪いことをしていたのかもしれませんが、それゆえにヨセフはますます兄たちから憎まれるようになったでしょう。往々にしてこのようなことは家族の中で、兄弟間で起こり得ることでしょう。しかし、神の前に何が正しいことなのかと考えれば、自ずと取るべき正しい行動は分かるのではないでしょうか。
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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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