【日本とユダヤ】清潔好き

温泉に入る女性

日本人とユダヤ人に共通する「清潔」について、久保有政氏のYouTube動画解説「神道のルーツとユダヤ4:穢れ、罪の観念、清潔等について」からご紹介いたします。

お風呂

日本人は世界的にみて、きわめて入浴好きである。日本人は清潔を好み、毎日のように風呂に入る。以前、ラビ・M・トケイヤーや、また日本によく来るあるユダヤ人が言っていたが、彼らは日本の風呂に入ると、自分たちの風習と同じだと思って、本当にリラックスし、故郷に帰ったような気分にもなるという。というのは、欧米人は風呂に入るとき、中にシャボンを浮かべ、中で体を洗う、しかし日本人もユダヤ人も、風呂に入る前に体を洗い、それから風呂に入るのだ。

清潔

また欧米人が風呂に入るようになったのは、ごく最近のことであり、昔はほとんど風呂に入らなかったのである。彼らは清潔にはほとんど注意を払わず、その多くは一生、風呂に入ることもなく、衣服を洗うこともなかった。あるイギリス王など、一生に一度も水で体を洗ったことがなかったという。水がないからではなく、そういう習慣を持ち合わせなかったのだ。

香水

ヨーロッパで香水が発達したのは何故か。それは彼らがほとんど風呂に入ることがなく、そのどうしようもない体臭をかき消す必要があったからである。フランスの香水は有名だが、それは昔、人々がほとんど風呂に入らなかったからである。

トイレ

家にもトイレがなかった。人々はトイレの代りに、ベッドのかたわらに壺を置いていた。その中に用をたしていたのだ。そして時々それを家の外に持ち出し、街路や野原に投げ捨てていたのである。こんな状態だから、中世のヨーロッパはたいへん不潔だった。今は「花の都」といわれてその美しさに憧れるパリも、昔はたいへん不潔な所だったことをご存知だろうか。人々は、家の中の便や尿をためた壺を、ときどき窓から道路へ投げ捨てていたのである。そのため、いたるところで悪臭がした。路地を歩くときは、上の階の窓から投げ捨てられる便や尿をひっかけられないよう、つねに上に注意して歩かねばならなかった。

ベルサイユ宮殿にもトイレがなかった

こんな状態だから、病気や伝染病も多かったのだ。私(久保有政氏)はフランスに行ったとき、壮麗なベルサイユ宮殿をみたことがある。そのときガイドが、「宮殿内には昔、トイレが一つもありませんでした」と言ったのに驚いた。では、どこに便や尿を捨てていたのかといえば、「そこらへんに」捨てていたという。

中国、朝鮮も同様であった

中国も同様だった。日中戦争中、中国戦線に行った日本兵たちは、このことをよく知っている。そこは昔のパリよりひどかった。日本統治以前の朝鮮半島も、そうである。首都のソウルなどは「世界一不潔な都市」と呼ばれていたほどだ。糞尿を踏まずに道路を歩くことは不可能だったという、宣教師の記録が残っている。井戸の水も、透明な水に出会うことはまずなかった。

日本

しかし日本人は違った。日本人は古来、天皇から庶民に至るまで清潔好きで、周辺をきれいにし、また毎日、体を洗ったのだ。かつてトロイ遺跡発掘で有名なH・シュリーマン(1822~1890年)は、世界一周の旅に出たことがあり、中国と日本のことも旅行記に書いた。彼はその中で、「日本人が世界で一番清潔な国民であることは異論の余地がない」と書いている。

ユダヤ人の清潔好き

こうした清潔好きは、ユダヤ人も全く同じであった。かつて14~16世紀にかけて、ヨーロッパ大陸で伝染病ペストの猛威がふるったことがあった。そのペストのために、ヨーロッパ人口のじつに4分の1が死滅した。しかしそのとき、ユダヤ人の死者はきわめて少なかったという。それはユダヤ人が、清潔を好み、毎日衣服を洗い、外から家に帰ってくると手や足を洗い、食前にも手を洗い、ひんぱんに風呂に入ったからである。(久保有政氏の解説からの引用は次回に続きます。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は、古代イスラエル系渡来人によってもたらされた日本の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の経典としてではなく、日本の原点を知るために聖書を読んでみてください。

旧約聖書 創世記 40章9~23節

給仕役の長はその夢をヨセフに話して言った、「わたしが見た夢で、わたしの前に一本のぶどうの木がありました。そのぶどうの木に三つの枝があって、芽を出し、花が咲き、ぶどうのふさが熟しました。時にわたしの手に、パロの杯があって、わたしはそのぶどうを取り、それをパロの杯にしぼり、その杯をパロの手にささげました」。

ヨセフは言った、「その解き明かしはこうです。三つの枝は三日です。今から三日のうちにパロはあなたの頭を上げて、あなたを元の役目に返すでしょう。あなたはさきに給仕役だった時にされたように、パロの手に杯をささげられるでしょう。それで、あなたがしあわせになられたら、わたしを覚えていて、どうかわたしに恵みを施し、わたしの事をパロに話して、この家からわたしを出してください。わたしは、実はヘブルびとの地からさらわれてきた者です。またここでもわたしは地下の獄屋に入れられるような事はしなかったのです」。

料理役の長はその解き明かしの良かったのを見て、ヨセフに言った、「わたしも夢を見たが、白いパンのかごが三つ、わたしの頭の上にあった。一番上のかごには料理役がパロのために作ったさまざまな食物があったが、鳥がわたしの頭の上のかごからそれを食べていた」。

ヨセフは答えて言った、「その解き明かしはこうです。三つのかごは三日です。今から三日のうちにパロはあなたの頭を上げ離して、あなたを木に掛けるでしょう。そして鳥があなたの肉を食い取るでしょう」。

さて三日目はパロの誕生日であったので、パロはすべての家来のためにふるまいを設け、家来のうちの給仕役の長の頭と、料理役の長の頭を上げた。すなわちパロは給仕役の長を給仕役の職に返したので、彼はパロの手に杯をささげた。しかしパロの料理役の長を木に掛けた。ヨセフが彼らに解き明かしたとおりである。ところが、給仕役の長はヨセフを思い出さず、忘れてしまった。

パロに取り次いでもらえるチャンスなのか

神様はエジプト王パロに取り次いでもらえるように、ヨセフを獄に入れ、ここでパロの給仕役の長に出会わせたのかもしれません。いよいよそんなチャンスが訪れました。人間を中心にして考えていたら分からないことですが、神を中心に考えると、それが神の計画だったのかもしれないということが見えてきます。確かにパロの役人で侍衛長であったエジプトびとポテパルのしもべとして、何の問題もなく過ごしていたら、パロに直接つながることはなかったかもしれません。神はこのようにしてヨセフをパロにつなげようと計画していたのかもしれません。しかし、給仕役の長はヨセフのことを忘れてしまったと記されています。どういうことなのでしょうか。現実は小説のようにうまくは進まないのかもしれません。それでも人ではなく神に目を留め続けること、神に信頼し続けること、それが神を中心にした生き方です。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

詳しくは書籍情報をご覧ください。

投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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