【日本とイスラエル】割礼とお七夜

命名

イスラエルの「割礼」と日本の風習について、久保有政氏のYouTube動画解説「日本の風習の中の古代イスラエル」からご紹介いたします。

割礼

古代日本にもしイスラエル人がやって来たのであれば、日本には「割礼」(男子の生殖器の皮の先端を切り落とす風習)の風習がみられるであろうか。イスラエルの男子は、生後8日目に割礼を受けなければならないと神から命じられていた。8日目に親戚や知人の前で男子誕生を披露し、割礼を施し、名前を述べて、共に子を授かったことを喜び合ったのだ(女子の場合の祝会は最初の安息日)。現在もユダヤ人はそうする。それまでの7日間、子どもに名前はない。つまり男子の生後8日目は、割礼と命名の日なのだ。

お七夜

日本ではどうだろうか。たしかに今日、日本人の間には一般に割礼の風習は見られない。しかし、日本には古来「お七夜」の風習がある。これは、生れてきた子どもを親戚や知人に披露し、子どもの名前を紹介する時を、生後7日目の夜に行うものだ。生後7日目の夜は、ユダヤ式の数え方でいうと、生後8日目なのである。なぜなら、ユダヤでは日没から日没までを1日と数えるので、日没が来ると次の日になる。だから7日目の夜は8日目なのだ。

イスラエル人の風習の名残

この風習は、「生後8日目の割礼」というイスラエル人の風習の名残のように思える。じつは、古代イスラエル人の末裔であっても、割礼のないことは決して珍しいことではない。後に述べるが、イスラエルの失われた10支族調査機関アミシャブによれば、シルクロード各地には、今も古代イスラエル人の末裔と言われる人々が住んでいる。たとえばミャンマー(旧ビルマ)には、メナシェ族(シンルン族)という部族が住んでいて、彼らは北王国イスラエルのマナセ族の末裔と言われている。彼らはイスラエル的な風習を多く持っており、昔は割礼も行っていたが、後に失い、命名の祝会だけが残った。

中国のチャンミン族

中国のチャンミン(チャン)族もまた、古代イスラエル人の末裔と言われている。しかし彼らも、古い時代に割礼の風習を失い、生後7日目と14日目の命名の祝会だけが残った。日本の場合も同様という考え方もできるのである。(久保有政氏の解説からの引用は次回に続きます。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は、古代イスラエル系渡来人によってもたらされた日本の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の経典としてではなく、日本の原点を知るために聖書を読んでみてください。

旧約聖書 創世記 41章25~43節

ヨセフはパロに言った、「パロの夢は一つです。神がこれからしようとすることをパロに示されたのです。七頭の良い雌牛は七年です。七つの良い穂も七年で、夢は一つです。あとに続いて、上がってきた七頭のやせた醜い雌牛は七年で、東風に焼けた実の入らない七つの穂は七年のききんです。

わたしがパロに申し上げたように、神がこれからしようとすることをパロに示されたのです。エジプト全国に七年の大豊作があり、その後七年のききんが起り、その豊作はみなエジプトの国で忘れられて、そのききんは国を滅ぼすでしょう。後に来るそのききんが、非常に激しいから、その豊作は国のうちで記憶されなくなるでしょう。

パロが二度重ねて夢を見られたのは、この事が神によって定められ、神がすみやかにこれをされるからです。それゆえパロは今、さとく、かつ賢い人を尋ね出してエジプトの国を治めさせなさい。パロはこうして国中に監督を置き、その七年の豊作のうちに、エジプトの国の産物の五分の一を取り、続いて来る良い年々のすべての食糧を彼らに集めさせ、穀物を食糧として、パロの手で町々にたくわえ守らせなさい。

こうすれば食糧は、エジプトの国に臨む七年のききんに備えて、この国のためにたくわえとなり、この国はききんによって滅びることがないでしょう」。

この事はパロとそのすべての家来たちの目にかなった。そこでパロは家来たちに言った、「われわれは神の霊をもつこのような人を、ほかに見いだし得ようか」。

またパロはヨセフに言った、「神がこれを皆あなたに示された。あなたのようにさとく賢い者はない。あなたはわたしの家を治めてください。わたしの民はみなあなたの言葉に従うでしょう。わたしはただ王の位でだけあなたにまさる」。

パロは更にヨセフに言った、「わたしはあなたをエジプト全国のつかさとする」。そしてパロは指輪を手からはずして、ヨセフの手にはめ、亜麻布の衣服を着せ、金の鎖をくびにかけ、自分の第二の車に彼を乗せ、「ひざまずけ」とその前に呼ばわらせ、こうして彼をエジプト全国のつかさとした。

エジプト全国のつかさとなったヨセフ

神はこれからしようとすることをパロに示されたとヨセフは言っています。それはユダヤ教の神とか、イスラエルだけの神とか、何かの宗教の神ではなく、すべてを超越した、唯一の神であることが分かります。確かに神はイスラエル民族を選び、ヨセフを祝福すると言われました。しかし、この聖書の神は全人類の神であり、エジプト王パロにとっても神なのです。ヨセフもまたそのように考えていたことが分かります。パロもまた、ヨセフのことを「神の霊を持つ人」と呼んで、エジプト全国のつかさとしました。神はこうして、ヨセフを選び、ヨセフを通して、神様の計画を進めておられます。この神に目を留めて生きることが大切です。それは何かの宗教の信者になることではありません。神に目を留めて生きることです。太古の昔から日本人が崇めて来た神に目を留め、神に立ち返り、神に従って生きること。それはヨセフの神であり、イスラエルの神であり、全世界の神なのです。

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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