【日本とイスラエル】女性のかぶり物

三々九度

神道式の結婚式とユダヤ式の結婚式の類似について、久保有政氏のYouTube動画解説「日本のルーツとユダヤ2」からご紹介いたします。

酒を酌み交わす

神道式の結婚式と、ユダヤの伝統的な結婚式は似たところが少なくない。神道式の結婚式では、花婿と花嫁に酒が酌み交わされ、両者は同じ盃から飲む。ユダヤ式の結婚式では日本酒ではなく、ぶどう酒が用いられるが、花婿と花嫁の間にやはり酒が酌み交わされ、同様に同じグラスから飲む。キリスト教の結婚式では酒は用いられない。

角隠し

また日本の神道式の結婚式においては、花嫁は頭に白布のかぶり物をしていて、顔の上半分を隠している。「角隠し」と呼ばれるかぶり物だ。これは現在は目の高さくらいまでしかないが、昔は顔全体を覆い隠すものであった。なぜ「角隠し」と言われるかといえば、怒りを象徴する角を隠すことで、従順で、しとやかな妻となることを示すためだとか、様々な説明がなされているが、はっきりしたことはわからない。いずれにしても、これは女性の顔をおおうかぶり物の一種なのである。

被衣(かずき)

こうしたかぶり物は、昔は日本の婦人が宮参りなどをするときなどにも使用された。古くから、とくに高貴な身分の女性などは、外出する際に、頭の上から顔全体をすっぽりとおおう薄い半透明の衣をかぶっていた。「被衣」と呼ばれる日本古来のベールである。

古代イスラエルの風習

こうした頭にかぶり物をする風習は、中近東に広くみられたものであり、古代イスラエルにもあった。聖書には、イスラエル民族の父祖ヤコブが結婚式でラケルという女性と契りを交わしたつもりが、じつはそれはラケルではなく、彼女の姉のレアであったという話が出てくる。別人と気づいたのは、結婚式が終わったあと、一夜を過ごして後のことだった。まことに気の毒な話だが、どうして別人とわからなかったかと言えば、それは顔のかぶり物と、暗さのためだった。

女性のかぶり物

今もユダヤ人の女性は、結婚式のときにかぶり物(ベール)をする。外出のときなども、スカーフを頭におおい、顔を覆う風習が古代イスラエルにあった。シナゴーグなどに来るときは、女性は必ず頭にかぶり物をしなければならなかった。新約聖書にも「(教会では)女は・・・かぶり物を着けなさい」(コリント人への第一の手紙11章6節)と書かれている。日本古来の女性のかぶり物(ベール)の風習は、こうしたユダヤの風習にきわめてよく似ている。(久保有政氏の解説からの引用は次回に続きます。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は、古代イスラエル系渡来人によってもたらされた日本の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の経典としてではなく、日本の原点を知るために聖書を読んでみてください。

旧約聖書 創世記 43章11~15節

父イスラエルは彼らに言った、「それではこうしなさい。この国の名産を器に入れ、携え下ってその人に贈り物にしなさい。すなわち少しの乳香、少しの蜜、香料、もつやく、ふすだしう、あめんどう。そしてその上に、倍額の銀を手に持って行きなさい。また袋の口に返してあった銀は持って行って返しなさい。たぶんそれは誤りであったのでしょう。

弟も連れ、立って、またその人の所へ行きなさい。どうか全能の神がその人の前であなたがたをあわれみ、もうひとりの兄弟とベニヤミンとを、返させてくださるように。もしわたしが子を失わなければならないのなら、失ってもよい」。

そこでその人々は贈り物を取り、また倍額の銀を携え、ベニヤミンを連れ、立ってエジプトへ下り、ヨセフの前に立った。

失わなければならないなら、失ってもよい

イスラエルに選択の余地はありませんでした。エジプトに食糧を買いに行かなければ、死ぬのは時間の問題です。イスラエルはベニヤミンを連れて行かせる覚悟を決めたようです。そして、イスラエルは全能の神があわれんでくださるようにと祈ります。しかし、ベニヤミンを失うことが神の御心であるなら、それを受け入れますと祈っています。すべてを神に委ねる、神中心の祈りと言えます。神を信じるとは、そういうことです。自分の思い通りになることを神に願うことではなく、自分の考えよりも、神の考えの方が優れているということを認め、受け入れること。それが神を信じることです。それは現実を受け入れることに他なりません。それは諦めとは違います。自分の思い通りにすることではなく、神の計画はもっと優れているということを受け入れることなのです。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
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八章 「恋愛・結婚」

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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