世界でも独特な「日本精神」はどこから来たものなのでしょうか。そのルーツは日本と古代イスラエルの関係にさかのぼることができます。久保有政氏のYouTube動画「武士道:日本精神と聖書2」からご紹介いたします。
武士道と聖書の深い関連
日本の武士道と、聖書の間には、次のような深い関連もあります。以下は、イエス・キリストが当時のユダヤ人指導者たちに語った言葉です。
「忌わしいものだ。偽善の律法学者、パリサイ人たち。あなたがたは、はっか、いのんど、クミンなどの十分の一を納めているが、律法の中ではるかに重要なもの、すなわち正義もあわれみも誠実もおろそかにしているのです。これこそしなければならないことです。ただし、他のほうもおろそかにしてはいけません」(マタイの福音書23章23節)
「正義」「あわれみ」「誠実」
ここでキリストは、「正義」「あわれみ」「誠実」を、旧約聖書の律法の中で最も重要な教えとして位置づけました。キリストはまた別のところで、「神を愛すること」また「隣り人を自分と同じように愛すること」の2つが、旧約聖書の最も中心的な教えだとも述べています。この神への愛と、隣人愛を偽善化しないものが、じつは「正義」「あわれみ」「誠実」なのです。もしそれらをおろそかにするなら、愛は偽善となってしまいます。「正義」「あわれみ」「誠実」に貫かれた愛でなければならない、ということです。
武士道の根本精神
考えてみるなら、これら「正義」「あわれみ」「誠実」は、古来日本に伝わる武士道の根本精神と同じものです。新渡戸稲造が書いた名著『武士道』には、武士道の根本精神として幾つかのものがあげられていますが、なかでも「義」「惻隠の心」「誠」はその中心といえるものなのです。
「義」「惻隠の心」「誠」
「義」は、人の道に反することをせず、悪事をこらしめることです。筋の通ったことをする。道理にかなうことです。一方「惻隠の心」は、あわれみ、思いやり、武士の情けです。強きをくじき、弱きを助ける。弱者や、負けた者、苦しんでいる者を痛めつけない。同じはかない命を持つ者として、はかない命に対して同情を寄せる心をいいます。そして「誠」は、誠実なこと、やましさのない、うそのないことです。二心でない、清き明き心をいいます。また卑怯なことをしない。卑怯な行動をとらないことです。
至誠天に通ず
武士たち、また多くの日本人は昔から、「至誠天に通ず」と信じました。このように武士道の中心である「義」「惻隠の心」「誠」は、イエスの語った旧約聖書の中心「正義」「あわれみ」「誠実」と同じものなのです。つまり、不思議にも旧約聖書の根本精神は、この日本に古くから伝えられていたわけです。(久保有政氏の解説からの引用は次回に続きます。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は、古代イスラエル系渡来人によってもたらされた日本の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の経典としてではなく、日本の原点を知るために聖書を読んでみてください。
旧約聖書 出エジプト記 8章16~19節
主はモーセに言われた、「あなたはアロンに言いなさい、『あなたのつえをさし伸べて地のちりを打ち、それをエジプトの全国にわたって、ぶよとならせなさい』と」。
彼らはそのように行った。すなわちアロンはそのつえをとって手をさし伸べ、地のちりを打ったので、ぶよは人と家畜についた。すなわち、地のちりはみなエジプトの全国にわたって、ぶよとなった。魔術師らも秘術をもって同じように行い、ぶよを出そうとしたが、彼らにはできなかった。
ぶよが人と家畜についたので、魔術師らはパロに言った、「これは神の指です」。しかし主の言われたように、パロの心はかたくなになって、彼らのいうことを聞かなかった。
これは神の指です
つえを蛇に変え、かえるも出すことができた魔術師らでしたが、ぶよは出すことはできませんでした。どうしてぶよは出せなかったのか、ぶよを出すことは蛇やかえるに比べて難しいことなのか、よく分かりませんが、魔術師らは「これは神の指です」とパロに警告しました。ぶよは蚊に似ていますが、刺されると腫れて痛みます。大量のぶよに刺されると大変な痛みでしょう。パロは刺されなかったのでしょうか。魔術師らの警告を受けても、心をかたくなにして、神に従おうとはしませんでした。それゆえにさらに大きな災難をパロもエジプト国民も受けなければならなくなってしまいます。あなたは神に従わないがゆえに災いを受けていないでしょうか。神を中心にすることによって幸いな人生を生きることができるようになります。
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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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