日本と古代イスラエル人との関連について、久保有政氏のYouTube動画解説「古事記と聖書」からご紹介いたします。
イザナギとイザナミ(前回の続き)
もう少し詳しく見てみても、両者(古事記と聖書)の間には多くの類似点がある。たとえばイザナギとイザナミに関する神話は、古代イスラエルの風習を思い起こさせる。古事記によれば、イザナギとイザナミは、天と地を結ぶ「天の御柱」とよばれる柱のまわりをまわって、出会ったときに結婚したという。そのときイザナミは「あなにやし えをとこを」と言い、イザナギは「あなにやし えをとめを」と言った。そして結婚したのだという。
あなにやし
この「あなにやし えをとこを」「あなにやし えをとめを」とは一体どういう意味か。一般には、たとえば大阪弁でこれを言うなら、「ほんまにまあ、ええ男や」「ほんまにまあ、ええ乙女や」となる。つまり「あなにやし」は、「ほんまにまあ」「ああ本当に」の意味だろうと説明されている。しかし、これはプロポーズの言葉、結婚宣言のはずだ。「ほんまにまあ」と言って結婚宣言になるだろうか?・・・
ヨセフ・アイデルバーグ
それに、「男を」「乙女を」と、最後に「を」がついている。これは目的語ということである。だからユダヤ人研究家のヨセフ・アイデルバーグなどは、この「あなにやし」は、ヘブル・アラム語の「アナニャサ」(Ana-nisa)、つまり『私は結婚する』の意味だと解釈する。これは「私は、ええ乙女をめとります」という意味になる。これは「ほんまにまあ」なんていう言葉より、結婚宣言の場面にぴったりしているのではないか。
柱のまわりをまわる
さらに、柱のまわりをまわって結婚するのは、じつにユダヤ的だ。ユダヤ人の結婚式に行くと、花婿のまわりを花嫁がぐるりと回る、という儀式をする。地域によっては、真ん中にきれいに飾った柱があって、そのまわりを回ることもある。ユダヤでは、また日本でもそうだが、柱は神様を表す。つまり柱のまわりをまわることで、神様中心に結婚します、という意味を表している。このあたりにも、古代イスラエル人の影響が古事記に入っているようだ。
イザナギとイザナミ、アダムとエバ
神世七代の最後は、イザナギとイザナミの話だが、これはつまりアダムとエバの話が元になったものであろう。もちろん細かい所まで全部同じというわけではない。しかし少なくとも、聖書の天地創造の話が元にあることが明らかだ。(久保有政氏の解説からの引用は次回に続きます。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は、古代イスラエル系渡来人によってもたらされた日本の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本の原点を知るために聖書を読んでみてください。
旧約聖書 創世記 24章62~67節
さてイサクはベエル・ラハイ・ロイからきて、ネゲブの地に住んでいた。イサクは夕暮、野に出て歩いていたが、目をあげて、らくだの来るのを見た。リベカは目をあげてイサクを見、らくだからおりて、しもべに言った、「わたしたちに向かって、野を歩いて来るあの人はだれでしょう」。しもべは言った、「あれはわたしの主人です」。
するとリベカは、被衣で身をおおった。しもべは自分がしたことのすべてをイサクに話した。イサクはリベカを天幕に連れて行き、リベカをめとって妻とし、彼女を愛した。こうしてイサクは母の死後、慰めを得た。
リベカは、被衣で身をおおった
リベカはイサクを認めると、被衣で身をおおったと記されています。伝統的な日本の結婚式では、花嫁は被衣で顔を隠しますが、そのような日本の伝統はこのようなイスラエルの風習から来たものでしょう。アブラハムの時代に、イスラエルにはすでにそのような風習があったことが分かります。イサクはしもべの話を聞き、これがすべて神の導きであることを確信したことでしょう。リベカをめとって妻とし、彼女を愛し、リベカによって慰めを得たと記されています。これは恋愛結婚ではありません。神の定めに従って、まったく面識のない者どうしが結婚したのです。イサクはリベカを愛し、大切にしたのです。リベカもイサクを慕い、心から仕えたことでしょう。それは麗しい日本の伝統的な結婚と同じではないでしょうか。
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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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