八木秀次監修「明治、大正、昭和・・・親子で読みたい精撰『尋常小學修身書』」の監修者解説から、レーガン大統領時代のアメリカの教育改革についてご紹介しています。それは「日本の教育に学べ」というものだったと記されています。
日本の教育に学べ
以上、長々とアメリカの教育改革について述べたのはほかでもない、アメリカが80年代に着手した教育改革のモデルは、ほかならぬかつての日本であることに気付くからだ。レーガン政権が「日本の教育に学べ」と各種の教育視察団を派遣したことは既に述べた通りであるが、このベネットの『道徳読本』の着想も、サミュエル・スマイルズの『自助論(self-help)』(1859年)など英米圏の先駆的書物もさることながら、かつての日本、それも戦前の「修身」の教科書を想定しているのではないかと推測されるからである。
「修身」教科書
実は、実物の「修身」の教科書は、『道徳読本』の序文でベネットが述べているのと同じ意味で、「尊敬すべき人格」「優れた人格」というものの「かたちと内容」を具体的に示した「物語」の集大成なのである。(中略)これら戦前の国定「修身」教科書の中には今日から見ても決して古びていない「感動的な話」が多く含まれている。
日本が失った教育
戦後、「修身」の廃止とともにこれらの話も葬り去られた。そのため、今日の子供たちは、自分が「こういう人になりたい」という具体的な人物像を失ってしまっている。(中略)今日の教育荒廃の原因は様々あるだろう。しかし、その大きな原因の一つに、子供たちの「個性」や「自主性」を強調するだけで、「努力」や「忍耐」「責任」「勤勉」などの徳目を含む道徳教育を怠ってきたことがあることは間違いないであろう。
「あるべき姿」を示す
子供たちは「尊敬できる人格」や「優れた人格」を示されることなく、マスメディアを通じて〝崩れた姿〟ばかりを見せられている。これで荒廃するなと言われても無理な注文である。本書はこのような現状に抗するために、全五期の国定「修身」教科書から、ベネットの『道徳読本』の編集方針を参考にしながら、徳目別に精撰し、編集したものである。(本からの抜粋引用は以上です。)
神様を中心にして生きる
それは「神様を中心にした生き方」を子供たちに示すことだと私は思います。それは日本人が太古の昔から大切にして来た生き方であり、子供たちに示すべき「優れた人格」だと思います。また、「修身」教科書も一読をお勧めいたします。
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は神様を中心にして生きようとしたユダヤ人の記録であり、実は日本人の生き方は聖書とユダヤ人の生き方に遡ることができると思います。キリスト教の教典としてではなく、人間として尊厳ある生き方について考えるためにも聖書をお読みいただきたいと思います。
新約聖書 マタイの福音書 10章40~11章1節
あなたがたを受け入れる者は、わたしを受け入れるのです。また、わたしを受け入れる者は、わたしを遣わした方を受け入れるのです。預言者を預言者だというので受け入れる者は、預言者の受ける報いを受けます。
また、義人を義人だということで受け入れる者は、義人の受ける報いを受けます。わたしの弟子だというので、この小さい者たちのひとりに、水一杯でも飲ませるなら、まことに、あなたがたに告げます。その人は決して報いに漏れることはありません。」
イエスはこのように十二弟子に注意を与え、それを終えられると、彼らの町々で教えたり宣べ伝えたりするため、そこを立ち去られた。
イエスの全権大使
おびただしい群衆の中から12人の使徒を選び、派遣するにあたって語られたイエスの言葉の続きです。彼らはイエスの全権大使であると言っているのだと思います。確かに彼らはイエス本人ではありませんが、彼らが伝えるメッセージ「神様を中心にして生きる幸い」は、誰が伝えたとしても、それを聞いて実行するなら、その幸いに預かることができると思います。
神様の語り掛けを聞く
もちろん、私たちは誰が語っているのかということも重要だと感じると思います。どういうバックグラウンドから、そういうことを言っているかということは、時に大切なことだと思います。しかし、私はそれほど心配する必要はないと思っています。なぜなら、たとえその人がどういうバックグラウンドから言っていたとしても私たちは目に見えない神様の声を良心で聞くことができると思うからです。大切なことは、その人が言っていることを鵜呑みにすることではなく、その人の言葉を通して語り掛けられる神様の声を良心で聞くことではないでしょうか。
神様の声を中心にして生きる
自己中心を退け、神様を中心にして生きる。そこに本当の人間の喜び、尊厳があると私は思います。神様はあなたの良心に何と語り掛けているでしょうか。その声を中心にすることが大切だと思います。
パンフレットをお求めください
「日本人の信仰と聖書について考える会」では、宗教ではなく、神様を中心として生きる幸いを多くの人たちに知っていただくために、パンフレット「今こそ伝えたい日本人の心」(1部10円。100部以上で送料無料。)を作成しました。ぜひ、知り合いの方にもお渡しください。ご協力をよろしくお願いいたします。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
参考になりましたら、「いいね!」でお知らせください。また、シェアのご協力もよろしくお願いします。
■お知らせ■
2017年5月11日(木)19:00~20:00 泉パークタウンタピオ(仙台市泉区寺岡6丁目5-1)南館1階パークタウンスタイルで「古代史に見る日本人とユダヤ人の不思議な関係」と題してお話しいたします。入場無料、予約不要です。ぜひお出で下さい。詳しくはホームページのインフォメーションをご覧ください。