日本とイスラエルに関連する事柄について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。
古代日本の歴史文書の焼失
(日本の)古い神話には、古代より口伝で伝えられてきた数多くの伝承が含まれており、それらの伝承は古代日本語で文字にも残されたが、紀元645年に朝廷内で起きた内乱による火災で、そのほとんどは失われた。
伝承の編纂
7世紀の天皇、天武天皇は、古代から伝わる歴史を保存する重要性から、勅令を出して民族に伝わる伝承を編纂させている。この編纂作業は、721年になってようやく、元明天皇の勅令を受けた太安万侶の手によって完成する。
古事記
日本とその民族の古代資料を集めた書は『古事記』と命名された。その日本語の意味は「古代の物語の記録」であり、5世紀ごろ日本に取り入れられた「漢字」と呼ばれる中国文字で書かれている。
古事記の構成
あらゆる神話がそうであるように、古事記もまた文学的言語で書かれており、日本民族の歴史に起きた大切な出来事に関する詩歌も残されている。この書全体は三つの部分に別れている。上巻は日本民族の黎明期、神々の誕生の時代と太陽神である「アマテラス」の弟、スサノオの乱暴な振る舞いなどが書かれている。この巻は、アマテラスの孫が、日本の地を支配して受け継ぐために派遣されるところで終了する。
日本の古代国家の成立
中巻では、古代国家の基礎付けに重点が置かれ、十五代天皇までが含まれている。この巻ではまだ、年代特定ができる歴史として位置づけるのが難しい、古代の神話や伝承が続いている。
紀元五~七世紀の記録
下巻では230年に渡る日本の歴史が記されている。ここでは全てが明確に記録されており、全ての出来事も年代順に整理されている。しかしここに記される時代は短く、紀元五世紀初頭にはじまり、推古天皇の時代、紀元628年で終了している。
日本書紀の編纂
古事記が完成してから8年後、日本書紀の編纂が終了した。この書も、日本民族の多くの神話や古代伝承を集めた叢書である。この書は元明天皇の娘である元正天皇の要請により、自身も皇族である舎人親王という、博学の人物によって編纂された。
日本の王家に伝わる資料
元正天皇はこの日本民族の歴史書を中国の歴史書の方法で書くように命じた。三年かけての資料収集と編纂を経て、日本書紀は上奏された。この書は、日本の王家に伝わる資料や文書はもちろん、朝鮮の資料や文書も使って編纂されているが、その資料には、日本の支配者らが、朝鮮内戦の折に送った援助などの内容も記されている。
中国の資料も使用
編者はまた、日本と中国の二国間関係に関する中国の資料も使っている。日本書紀は紀元七世紀、つまり持統天皇の時代で終了する。この古事記と日本書紀が、日本と日本民族の古代史の主たる資料である。(次回に続く。本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は古事記、日本書紀よりもずっと古い文書で、旧約聖書と呼ばれる39巻の書物は紀元前400年以上に遡ります。それは日本とイスラエルに共通するルーツです。キリスト教の教典としてではなく、世界最古の書物として、また日本人の心のルーツを知るためにも聖書を読んでみてください。
新約聖書 ルカによる福音書 21章29~38節
それから一つの譬(たとえ)を話された、「いちじくの木を、またすべての木を見なさい。はや芽を出せば、あなたがたはそれを見て、夏がすでに近いと、自分で気づくのである。このようにあなたがたも、これらの事が起るのを見たなら、神の国が近いのだとさとりなさい。
よく聞いておきなさい。これらの事が、ことごとく起こるまでは、この時代は滅びることがない。天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は決して滅びることがない。
あなたがたが放縦や、泥酔や、世の煩いのために心が鈍っているうちに、思いがけないとき、その日がわなのようにあなたがたを捕えることがないように、よく注意していなさい。その日は地の全面に住むすべての人に臨むのであるから。これらの起ろうとしているすべての事からのがれて、人の子の前に立つことができるように、絶えず目をさまして祈っていなさい」。
イエスは昼のあいだは宮で教え、夜には出て行ってオリブという山で夜をすごしておられた。民衆はみな、み教を聞こうとして、いつも朝早く宮に行き、イエスのもとに集まった。
これらの事が、ことごとく起こるまでは
「これらの事」とは、多くの者がイエスの名を名のって現れたり、戦争と騒乱のうわさを聞いたり、大地震、疫病、ききん、いろいろ恐ろしいこと、天からの物すごい前兆、迫害などのことを言っているのでしょう。
よく注意していなさい
この時代は滅び、神の国が来るとイエスは教えました。よく注意して、絶えず目をさまして祈っていなさい。それは神を忘れることがないように、常に神を心に据えて生活しなさいということでしょう。
いかがでしたか
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本書の目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」
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