【日本とイスラエル】記紀に見られるイスラエルの要素

書籍「失われた十部族の足跡」

日本とイスラエルに関連する事柄について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。

記紀にあるイスラエル史的要素

どの民族においても神話、宗教、信仰に関する言語は、象徴的な言語である。もしこれらの日本の神話と伝承から、比ゆ的部分、象徴的部分を取り除いていくと、そこにはイスラエル史的な要素が現れてくる。

ヘブライ語の言葉と響き

日本の民衆の間で歌われる、日本古来の詩歌には意味がない。その言葉は、何世代にもわたって正確に歌い継がれているのであるが、驚くことに、そこにはヘブライ語の言葉と響きとが聞いて取れるのである。

ヘブライ語の痕跡

古事記と日本書紀における古代日本語の単語、出来事、神話、伝承を研究、解読すると、日本民族の父祖の言語である、アラム語を含んだヘブライ語の痕跡と、古代イスラエル民族に起きた様々な出来事が浮かび上がってくるのである。

イスラエルと日本の宗教の相似

イスラエルの宗教と日本の宗教、この二つの宗教の相似についてはすでに多くの学者が指摘しているが、シロニー教授が前述の著書の冒頭、次のように明確に書き表している。

「イスラエルの歴史は、アブラハムという民族の父祖によって始まる。日本の歴史は、神武という君主によって始まる。アブラハムと神武天皇の物語は、もちろんそれぞれの物語や歴史の構成要素は異なっているのであるが、しかし基礎的部分は完全に一致している。この二人の伝承、つまり二つの民族の伝承では、双方が聖なるインスピレーションを受けて移動を始めるが、どちらの移動にも、選民と聖なる土地という概念が含まれている・・・。アブラハムが歴史的人物だとすれば、彼が生きたのはおよそ紀元前20世紀から18世紀ごろであろう。神武天皇による大和政権設立は、伝承によれば紀元前660年であるが、もし彼が歴史的人物であればおそらく紀元3~4世紀ごろであろう。つまりアブラハムより二千年も後である・・・。」

日本神話による天地創造物語と聖書との一致

日本神話による天地創造物語も、私の考えでは聖書の物語に等しい。それどころか日本の天地創造物語は、ユダヤ教伝承の考えと、様々な面においてその詳細までもが一致している。日本神話は聖書と同様、地と天とはまだ混沌としていたという天地創造から始まる。その書き出しは次のようになっている。

「昔、天と地とがまだ分かれず、陰陽の別もまだ生じなかったとき、鶏の卵の中身のように固まっていなかった中に、ほの暗くぼんやりと何かが芽生えを含んでいた。やがてその澄んで明らかなものは、一つにまとまりやすかったが、重く濁った物が固まるには時間がかかった。だから天がまずでき上って、大地はその後でできた。そして後から、その中に・・・」(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本とイスラエルの共通のルーツが記された書物です。キリスト教の教典としてではなく、日本人の心を知るために聖書を読んでみてください。

新約聖書 ルカによる福音書 22章7~13節

さて、過越の小羊をほふるべき除酵祭の日がきたので、イエスはペテロとヨハネとを使いに出して言われた、「行って、過越の食事ができるように準備をしなさい」。

彼らは言った、「どこに準備をしたらよいのですか」。イエスは言われた、「市内にはいったら、水がめを持っている男に出会うであろう。その人がはいる家までついて行って、その家の主人に言いなさい、『弟子たちと一緒に過越の食事をする座敷はどこか、と先生が言っておられます』。

すると、その主人は席の整えられた二階の広間を見せてくれるから、そこに用意をしなさい」。弟子たちは出て行ってみると、イエスが言われたとおりであったので、過越の食事の用意をした。

過越の食事

除酵祭と呼ばれる過越の祭りの中心は小羊をほふり、酵母の入らないパンと苦菜を食べ、ぶどう酒を飲む過越の食事でした。かつて、小羊をほふり、その血を鴨居に塗ることによって、神はイスラエル民族の家を過越し、イスラエル民族はエジプトの奴隷状態から救い出されました。その時にはパンを発酵させている時間もなくエジプトを出発したので、酵母の入っていないパンを食べ、神の救いの恵みを思い起こしたのです。

不思議に用意されていた二階の広間

イエスはペテロとヨハネを使いに出して、過越の食事の準備をさせました。二人の弟子たちはどこに準備をしたら良いのかと心配しましたが、イエスに言われた通り、出かけてみると、水がめを持った男に出会い、その家の主人に話すと、席の整えられた二階の広間が用意されていました。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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