「私は韓国では運転できなくなってしまいました。」と言うのは、日本滞在約10年の韓国人、ユン・ミョンスクさん。前回の続きを加藤恭子編「続・私は日本のここが好き!外国人43人が深く語る」からご紹介いたします。
日本の接客
笑顔や丁寧な態度が、韓国ではちょっと足りないかもしれません。日本では「お客様」として大切にされていると感じることができますが、韓国ではそういうことはあまり感じられません。でもこれは日本が特別なのかもしれません。今まで行った他の国、アメリカやイタリアと比べても日本の丁寧な接客態度は特別でした。だから私は、なるべく日本で買い物をするようにしています。
運転にも表れる日本人の心
実は私は韓国では運転できなくなってしまいました。韓国で運転免許を取得したので、来日前は普通に韓国で運転していました。けれども日本の穏やかで親切な運転マナーに慣れてしまってからは、韓国に帰っても怖くて運転できなくなったのです。みんな運転が荒っぽくて、決して譲ってくれません。一度なんて、たくさんの車が猛スピードで走っている大通りに、小道から出ようとして、だれも譲ってくれず、怖くて出られずに、一時間ほど立ち往生したことがありました。
日本人のしつけ
それから、日本人の子育てでとても良いと思う点は「人に迷惑をかけない」というしつけだと思います。韓国ではこの点ちょっと甘いです。例えば、日本ではレストランで食事をしていて、子供が他の客のテーブルにある物などを触ったりすることはあまりないですよね。韓国ではちょっと違います。
日本で生まれ育った娘
以前、韓国で食事をしていて、隣のテーブルの四、五歳くらいの男の子がこちらにやってきて、私のテーブルにある食べ物やお箸を触って遊んでいたことがありました。その子供の親は見ているだけで、何も言わないので、注意したところ、その親は「子供はみんな同じでしょ。子供のやっていることなのだからいいじゃないですか」と言いました。そこで、カチンと来たので私の娘に「じゃあ 明恵、同じようにお隣のテーブルに行って触ってきて」と言ったら、日本で生まれ育った娘は「嫌だママ!」と、そんなことはしませんでした。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を読んでみてください。
新約聖書 ルカによる福音書 24章1~12節
週の初めの日、夜明け前に、女たちは用意しておいた香料を携えて、墓に行った。ところが、石が墓からころがしてあるので、中にはいってみると、主イエスのからだが見当たらなかった。
そのため途方にくれていると、見よ、輝いた衣を着たふたりの者が、彼らに現れた。女たちは驚き恐れて、顔を地に伏せていると、このふたりの者が言った、「あなたがたは、なぜ生きた方を死人の中にたずねているのか。そのかたは、ここにはおられない。よみがえられたのだ。
まだガリラヤにおられたとき、あなたがたにお話しになったことを思い出しなさい。すなわち、人の子は必ず罪人らの手に渡され、十字架につけられ、そして三日目によみがえる、と仰せられたではないか」。
そこで女たちはその言葉を思い出し、墓から帰って、これらいっさいのことを、十一弟子や、その他みんなの人に報告した。この女たちというのは、マグダラのマリヤ、ヨハンナ、およびヤコブの母マリヤであった。
彼女たちと一緒にいたほかの女たちも、このことを使徒たちに話した。ところが、使徒たちには、それが愚かな話のように思われて、それを信じなかった。〔ペテロは立って墓へ走って行き、かがんで中を見ると、亜麻布だけがそこにあったので、事の次第を不思議に思いながら帰って行った。〕
週の初めの日
イエスが十字架につけられたのは金曜日で、午後6時までには墓におさめられました。安息日である土曜日を過ごし、週の初めの日とは日曜日の夜明け前ということでしょう。女たちはイエスのなきがらに香油を塗ろうとやって来ると、墓はからっぽだったことが記されています。
よみがえられたのだ
輝いた衣を着たふたりとは神の御使いだったのでしょうか。イエスはよみがえられ、ここにはいないと告げたことが記録されています。かつてイエスが三日目によみがえると言っていたことを女たちは思い出しました。まさか文字通りによみがえるとは思っていなかったのではないでしょうか。
信じなかった弟子たち
弟子たちは女たちの言葉を信じなかったことが記されています。神とは言いながら、目に見えない神が確かに生きて働いているということを人はなかなか分からないのかもしれません。人の思いを中心にして考えている限り神は分からないでしょう。神を中心にすることが求められているのだと思います。
いかがでしたか
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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