日本とイスラエルに関連する事柄について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。
エフライム族
エフライム族の戦士たちはイスラエル民族の中でも優秀であって、モーセがカナンの地を探るために各部族から合計12名の代表を選んだ時も、12人のうち2名がヨセフの子孫であった。「エフライム族では、ヌンの子ホシェア・・・ヨセフ族すなわちマナセ族では、スシの子ガディ」とある。
なぜレビ族が含まれなかったのか
スシの子ガディがモーセによって選ばれたことは、ヒズクーニとラムバンという二人の偉大な聖書注解者を驚かせた。「各部族から一人」と書かれているのは、当然12部族から一人ずつ代表が選ばれるという意味だと思われる。ならばモーセはレビ族からも代表を出すべきであったろう。しかしモーセはこの高貴な部族からは代表を出さなかった。二人の注解者は、モーセがそうしなかったのはメナシェ族から激高しやすく反抗心の強い性格を持つスシの子ガディが選ばれた場合のことを考えてだった、という解釈で一致している。ラムバンは聖書注解の中で次のように述べている。
「もし、レビ族を代表する斥候が派遣されていたとすれば、モーセはメナシェとエフライムの二つの部族を一つの部族と数えて代表を出さねばならず、そうすればヌンの子ヨシュアが選ばれない可能性があった。それは当然、全イスラエルにとって大きな損害となるかもしれない事態であった。」
そこでモーセはイスラエルの地に分け前も嗣業の土地も持たないレビ族を派遣するのは止めたのである。
スサノオとガディ
スサノオはスシの子ガディの高貴ではあるが気が荒く、気まぐれな家系の出自であり、その家族の代表として、民族の運命を決する目的地の偵察に参加したのであろう。イスラエル民族の運命を決した、イスラエル史で最も有名な偵察隊の派遣に参加してから約千年、スシ家の名前と荒々しい性格とは、スサノオに受け継がれていた。
荒ぶる神
日本の伝承で「荒ぶる神」と称されるスサノオがこの称号を得たのは、彼の荒々しい性格の故であろうか、それとも彼が「先遣隊の槍先」として、その騎兵隊の先頭に立ち、豊葦原の千五百秋の瑞穂の国である日本に渡る指揮をとったからなのであろうか。おそらくこの問いは謎のまま残るであろう。(つづく)(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の歴史のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。
新約聖書 マタイによる福音書 16章21~28節
この時から、イエス・キリストは、自分が必ずエルサレムに行き、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受け、殺され、そして三日目によみがえるべきことを、弟子たちに示しはじめられた。
すると、ペテロはイエスをわきへ引き寄せて、いさめはじめ、「主よ、とんでもないことです。そんなことがあるはずはございません」と言った。イエスは振り向いて、ペテロい言われた、「サタンよ、引きさがれ。わたしの邪魔をする者だ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている」。
それからイエスは弟子たちに言われた、「だれでもわたしについてきたいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負うて、わたしに従ってきなさい。自分の命を救おうと思う者はそれを失い、わたしのために自分の命を失う者は、それを見いだすであろう。たとい人が全世界をもうけても、自分の命を損したら、なんの得になろうか。また、人はどんな代価を払って、その命を買いもどすことができようか。
人の子は父の栄光のうちに、御使たちを従えて来るが、その時には、実際のおこないに応じて、それぞれに報いるであろう。よく聞いておくがよい、人の子が御国(みくに)の力をもって来るのを見るまでは、死を味わわない者が、ここに立っている者の中にいる」。
サタンよ、引きさがれ
イエスが十字架の死と復活について語ると、ペテロは「そんなことがあるはずない」と言いました。神から特別な権威を与えられたメシヤが死ぬことなどあり得ないと考えたのかもしれません。しかし、それは人の考えであって、神の計画ではありませんでした。大切なことは神の願い、神の思い、神の計画に思いを向けることだとイエスは教えたのでしょう。
わたしに従ってきなさい
イエスは弟子たちに「自分を捨てて、従ってきなさい」と教えました。それは人の思いを捨てて、神の思いを中心にしなさいということでしょう。それが命、つまり本当の生きる意味だと教えたのではないでしょうか。
よく聞いておくがよい
メシヤは再びやって来て、私たち一人一人、その行いに応じて報いるとイエスは教えています。人間の思いを中心にして生きたのか。それとも神の思いを中心にして生きたのか。それがはっきりと分かる日が来るということではないでしょうか。今日も神に思いを向けて歩みましょう。
いかがでしたか
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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