【日本人と日本文化】日本語が世界を救う

日本語が世界を平和にするこれだけの理由

金曜日に引き続き今日も、金谷武洋著「日本語が世界を平和にするこれだけの理由」(飛鳥新社)からご紹介いたします。

共感的な日本人

日本人が他国の人々に比べて共感的で、対立的でないのは、主語や目的語を必要としない日本語の影響だと著者は指摘しています。もともと日本人が共感的な国民性なので、日本語はそのようになったと考えることもできますが、確かにそのような日本語を使うことによって、日本人としての国民性が形成されるという側面もあるでしょう。

日本人は大丈夫なのか

このような日本語を使っている限り、日本人は大丈夫だと著者は言っていますが、戦後、個人主義的な権利の主張や、それがあたかも良いことで、進んでいる価値観でもあるかのように日本に入ってきている現状に、私は必ずしも大丈夫と安心してはいられないような危機感もあります。この本にはこのようなことも書いてありました。

英語にも主語はなかった

私は前に『英語にも主語はなかった』という本を書いたことがあります(講談社選書メチエ、2003年)。・・・英語に主語が必要になったのは日本ならやっと江戸時代、あのシェークスピア(1564-1616)の時代なのです。・・・でもそれは、近代社会になって個人主義が発展した西洋諸国の「お家の事情」で、そんな都合に何で日本語が付き合わなきゃいけないでしょうか。そんな必要は全くありません。(本からの引用は以上です。)

日本人の心と言葉を大切にしよう

かつては英語にも主語がなかったということは、英語を使う人々も共感的な物の見方をしていたということなのかもしれません。そのような人々も個人主義が入ってくることによって、どんどん対立的な物の見方になって、言葉まで変わってしまったということであれば、日本語を使っているから大丈夫と言ってはいられないような気もします。日本人の心と言葉を大切にしようと呼びかける重要性を感じます。

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として、また世界人として、大切なこと、普遍的なことは何かを考えるためにも聖書を読んでみてください。

新約聖書 ヨハネによる福音書 13章31~38節

さて、彼が出て行くと、イエスは言われた、「今や人の子は栄光を受けた。神もまた彼によって栄光をお受けになった。彼によって栄光をお受けになったのなら、神ご自身も彼に栄光をお授けになるであろう。すぐにもお授けになるであろう。

子たちよ、わたしはまだしばらく、あなたがたと一緒にいる。あなたがたはわたしを捜すだろうが、すでにユダヤ人たちに言ったとおり、今あなたがたにも言う、『あなたがたはわたしの行く所に来ることはできない』。

わたしは、新しいいましめをあなたがたに与える、互に愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互に愛し合いなさい。互に愛し合うならば、それによって、あなたがたがわたしの弟子であることを、すべての者が認めるであろう」。

シモン・ペテロがイエスに言った、「主よ、どこへおいでになるのですか」。イエスは答えられた、「あなたはわたしの行くところに、今はついて来ることはできない。しかし、あとになってから、ついて来ることになろう」。

ペテロはイエスに言った、「主よ、なぜ、今あなたについて行くことができないのですか。あなたのためには、命も捨てます」。イエスは答えられた、「わたしのために命を捨てると言うのか。よくよくあなたに言っておく。鶏が鳴く前に、あなたはわたしを三度知らないと言うであろう」。

わたしの行く所

それは十字架の死を指して言っているのでしょうか。弟子たちはどこまでもイエスについて行くつもりでしたが、イエスは今はついて来れないと言いました。しかし、あとになれば、ついて来ると言っています。命をかける意味、それを本当に理解するなら、ついて行くことになるということなのかもしれません。

互に愛し合いなさい

これはイエスが地上で弟子たちに残した最後の教えだったのかもしれません。これこそ日本人の心であり、共感の心ではないでしょうか。日本人は太古の昔から、この教えを大切にし、それが国民性にまでなり、日本語さえも形作ってきたのではないでしょうか。互に愛し合うこと、これこそがイエスの弟子の証明だとイエスは教えました。この心をこれからも大切にして行きたいと思います。ここに世界の救いがかかっていると思います。

いかがでしたか

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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