今日も林房雄著「大東亜戦争肯定論」から一部をご紹介いたします。日本の近現代史、特に明治維新から第二次世界大戦までの戦争の歴史を正しく理解することが、これからの日本の歩みを正しく考える上で重要ではないかと思います。
二葉亭四迷の直感
「勝つ勝たぬは第二の問題として、万止むを得ぬから始めた戦争」という二葉亭の文学者的直感は、大東亜戦争にそのままあてはまる。あてはまらないと思う人々には、もっとあの戦争の前史を読んでいただくよりほかはない。文献的論証は後にゆずるが、全く大東亜戦争も日露戦争と同様、相手の戦力を充分に計算し、その結果について慎重に「共同謀議」したら、突入できる戦争ではなかった。
和辻哲郎の言葉
・・・和辻哲郎博士の言葉もそれを証明する。日華事変(日中戦争)勃発直後に発表された「文化的創造に携わる者の立場」という論文の中で、和辻博士は書いている・・・。
「日本は近代の世界文明のなかにあって、きわめて特殊な地位に立った国であり、二十世紀の進行中には、おそかれ早かれ、この特殊な地位にもとづいた日本の悲壮な運命は展開せざるを得ない。あるいは、すでにその展開ははじまっているのかもしれず、日本人は自ら発展を断念しないかぎり、この悲壮な運命を覚悟しなければならず、軍事的な運動を起すと否とにかかわらず、この運命は逃れうるところではない」
熟読すべき文章である。・・・上杉慎吉博士と徳富蘇峰翁の著書にも、同じような「恐ろしい形の予言」が書き残されている・・・。
東亜百年戦争
今になって思えば、この「運命観」は「東亜百年戦争」の実在と継続という事実によって説明されるべきであろう。私の仮説にむりやりに結びつけようとしているのではない。これらの先輩の思想家たちが「予言」したころには、まだ日本は百年戦争の終曲としての対英米戦争を戦っていなかった。もし敗戦後の今日まで生きておられたら、和辻博士は「日本の悲壮な運命」の実体は「百年戦争」であったと、私より先に申されたかもしれないと考えるだけである。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の文化、伝統、習慣、国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本のこれからの歩みを考える上でも聖書を読んでみてください。
新約聖書 使徒行伝 19章23~29節
そのころ、この道について容易ならぬ騒動が起った。そのいきさつは、こうである。デメテリオという銀細工人が、銀でアルテミス神殿の模型を造って、職人たちに少なからぬ利益を得させていた。
この男がその職人たちや、同類の仕事をしていた者たちを集めて言った、「諸君、われわれがこの仕事で、金もうけをしていることは、ご承知のとおりだ。しかるに、諸君の見聞きしているように、あのパウロが、手で造られたものは神様ではないなどと言って、エペソばかりか、ほとんどアジヤ全体にわたって、大ぜいの人々を説きつけて誤らせた。
これでは、お互の仕事に悪評が立つおそれがあるばかりか、大女神アルテミスの宮も軽んじられ、ひいては全アジヤ、いや全世界が拝んでいるこの大女神のご威光さえも、消えてしまいそうである」。
これを聞くと、人々は怒りに燃え、大声で「大いなるかな、エペソ人のアルテミス」と叫びつづけた。そして、町中が大混乱に陥り、人々はパウロの道連れであるマケドニヤ人ガイオとアリスタルコとを捕えて、いっせいに劇場になだれ込んだ。
大女神のご威光さえも、消えてしまいそうである
逆に言えば、それほどパウロが伝えたイエスの教えは人々に大きな影響を与えたということでもあろう。神は人の手で造ったものではない。この世界を造った神は、目に見えない霊的な存在であり、今も生きて働いている。人間中心、自己中心を退け、この神に立ち帰り、神を中心にして生きる。それが本来の人間の姿であり、日本人が大切にしてきた生き方に他ならない。パウロが直接的にアルテミスを攻撃したのかどうかは分かりませんが、神は生きておられるお方だというメッセージはエペソの人々に大きなインパクトを与えたのだろうと思います。
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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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