日本人の美徳を育てた「日本の教育」

金谷俊一郎という方の「日本人の美徳を育てた『修身』の教科書」という本があることを知りました。ある方が「戦前の『修身』の教科書と言ったら、『ホシガリマセンカツマデハ』みたいなことが書いてあるのかと思っていたら、きちんとどのように生きて行くかということが教えられていることが分かった」と書いていました。

金谷氏は京都府出身、東京在住。歴史コメンテーター、歴史作家、予備校講師。担当は日本史だそうです。本書は戦前の「尋常小学修身書」四~六学年のテキストを、読みやすい現代語訳にし、解説を付けたもの。その目次を読むだけでも、大切な教育がなされていたことを思わされます。以下に目次をご紹介いたします。

第一章 四年生の教科書より

孝行は自分の身も助ける
苦労はあなたを育む
自分に厳しく
世のため人のためになる
迷信におちいるな
肉体と精神を鍛える
冷静沈着な行動
本物を追及する
他人に頼りきらない
わがままを言うな
謙虚であれ
寛大であれ
ふるさとを想う
人々の利益のために働く
わけへだてなく愛する
志を立てよ
目上の人を大切に
礼儀をもって接する
他人の名誉を重んじよ
よい習慣
よい日本人

第二章 五年生の教科書より

力を合わせる
決まりを守れ
人の迷惑になることはしない
礼儀正しく
衛生に気をつける
使命に向かってまい進する
自ら進んで倹約する
新しい産業を興す
進取の精神
信念をもつ
学問への情熱
勇気をもって取り組む
広い度量
友人を大切にする
信義を重んじる
誠実に行動する
恩を忘れない
広く人々を愛する
国の政治をよくする
兄弟助け合う
父親と母親
徳のあるおこない
日本人の美徳

第三章 六年生の教科書より

先祖と家を大切に
勤勉は大事業を成し遂げる
師弟一体となる
自立自営の精神
公共の利益
協同の精神
最後まで職分を守る
憲法を尊重する
税金を納める義務
選挙に行く義務
近隣の国々と仲よくする
孔子の教え
慈愛をこめて導く
紛争を平和に解決する
国を発展させる
世界平和をすすめる
社会の役に立つ
十分に教育を受ける

神様を中心にして生きる

目次を一読して思うことは、これらは全て良心から見て正しいと思うことであり、自己中心を退け、神様の願いや思いを中心にすることに他ならないということではないでしょうか。太古の昔から日本人が大切にしてきた価値観を、戦前においてはこのようにしっかりと子供達に引き継ごうとしていたことが窺われます。それは軍国主義とか、洗脳教育ではなく、人としてどう生きるべきかという教育だと思います。小学生だけでなく、今一度全ての日本人が意識すべきことではないでしょうか。

聖書を読みましょう

この本を一読することも参考になると思います。大切なことは単に日本の利益だけを考えることではなく、神様の前に人として正しく生きるということではないかと私は思います。いつも神様を意識するために、毎日時間を決めて神様に心を向けて祈り、聖書を読むことをお勧めいたします。聖書は神様を中心にして生きようとした人たちの記録であり、実は日本人の価値観のルーツでもあります。キリスト教の教典としてではなく、神様を中心にして生きるために聖書を読んでみてください。

新約聖書 マタイの福音書 4章23~25節

イエスはガリラヤ全土を巡って、会堂で教え、御国(みくに)の福音を宣べ伝え、民の中のあらゆる病気、あらゆるわずらいを直された。イエスのうわさはシリヤ全体に広まった。

それで人々は、さまざまな病気や痛みに苦しむ病人、悪霊につかれた人、てんかんの人、中風の人などをみな、みもとに連れて来た。イエスは彼らをいやされた。こうしてガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤおよびヨルダンの向こう岸から大ぜいの群衆がイエスにつき従った。

御国の福音を伝える

「御国」とは神様の国ということですから、神様を中心として生きる国ということでしょう。「福音」とは良い知らせという意味ですから、「御国の福音」とは、神様を中心として生きる幸いということでしょうか。具体的にはどのようなことを教えたのか。聖書にはその内容が記されています。明日以降ご一緒に読んでまいりましょう。

あらゆる病気を直す

イエスはまたあらゆる病気を直されたとあります。直せない病気はなかったということでしょう。それは普通のことではないと思います。イエスを通して神様の超自然的な力が働いていたということだと思います。文字通りそのようなことがあったのか、後代の作り話なのか、私には確かめる術もありませんが、イエスのうわさはシリヤ全体に広まり、大ぜいの人々がイエスのもとに集まり、行動を共にするようになったことが記されています。

いかがでしたか

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今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。