虐待としつけ、境目は?という議論について

答えは日本人としての教育にあり

小学校2年生の男の子が北海道の山中に置き去りにされたニュースをきっかけに、しつけを巡る議論がされているようです。日本人として子供の教育はどうあるべきなのか。それがはっきりしてくると、日本の親はもっと自信を持って子育てをすることができるようになるのではないでしょうか。

方法論ではなく、まず目的です

今は子供の教育について、専門家と言われるような人がいろいろとそれらしいことを言っているので、親は迷い、自信を持てなくなっているように思います。でも、まず確認しなければならないのは方法論ではなく、どのような子供を育てたいと考えているのかという目的だと思います。

親の都合は教育ではないですよね

新聞を見ると、それはしつけなのか、虐待なのか、その境目はどこにあるのかということが議論されているようです。まず、親にとって不快だからという親の都合によって子供を暴力的に排除しようとするのであれば、それは明らかにしつけでも、教育でもないと思います。あくまでもしつけは子供の教育のためでなければなりません。目的と方法が明確に区別されていないように思います。

日本人としての誇りを持った人に育てる

まず、日本人としての誇りをしっかりと持った人に育てるという目的を明確にすべきだと思います。そのためにはどうしたらいいのかという方法論は自ずと出て来ると思います。目的を明確にした上で、方法論として最も大切なことは、どんなに小さな子供であっても、そのような誇り高き存在として接することだと思います。決して子供を蔑むような態度があってはならないと思います。武士の家では、小さい頃から武士として育てて来たんだと思います。そうすることによって、武士としての自覚を持った人に育つのだと思います。当然、言葉遣いも丁寧にすべきだと思います。

最初の具体的な目標は親への従順

それでは、誇り高き日本人の資質として、具体的にどのような資質を身に付けさせたいと思いますか。しつけは教育ですから、このような明確な目標をもって臨むべきだと思います。私が最も大切だと考える資質を今日は1つだけ挙げたいと思います。それは「両親を敬い、その言葉に従順に従うこと」です。これは幼児期に、まず最初に身に付けさせたい日本人の資質だと私は考えています。

それは安全、優秀、幸せの土台

これが身につけば、子供は安全で幸せな生活を送ることができます。その後、何を教えるにしても効果的に身に付けていく基盤ができると思います。しかし、もし従順な資質を身に付けていなければ、子供の安全さえ守ることができません。大変危険だと思います。反抗的な子供であれば、誰にも喜ばれず、幸せな生活を送ることができないでしょう。そして、何を教えても身に付かないでしょう。従順な資質は何よりも優先して身に付けさせるべき資質だと私は考えます。

何が良いことで、何が悪いことなのかはっきりと教える

個人差はあると思いますが、生まれつき従順な子供はいないだろうと思います。だから教育によって身に付けさせなければならないのです。それがしつけだと思います。どうすれば身につくのか。まず、親を尊敬して、その言うことに従うことは正しいことだと教えてください。それが日本人だと教えて欲しいと思います。親を蔑んだり、反抗することは悪いことだとはっきりと教えることです。そして、子供が正しい態度を取った時には大いに褒め、正しくない行動を取った時には、それは良くないことであると明確に指摘してください。それは2歳でも3歳でも理解できると思います。

「あなたの父と母を敬え」

1度では身につかないでしょう。個人差もあると思います。しかし、善悪を明確に指導すれば、一般的に大人が考えているよりも子供は早くそれを身に付けていくと思います。神様はかつてイスラエルの人たちにこのように命じ、また、パウロという人もこの言葉を手紙の中に何度も引用したことが聖書を見ると分かります。「子どもたちよ。主にあって(つまり神様もそう言っておられるのだから)両親に従いなさい。これは正しいことだからです。『あなたの父と母を敬え。』 これは第一戒めであり、約束を伴ったものです。すなわち、『そうしたら、あなたはしあわせになり、地上で長生きする』という約束です。」 これこそ日本人が太古の昔から大切にしてきた心だと私は思います。