新年には必ず初詣に行かれるという日本人は多いと思います。毎日、神棚に手を合わせるという方もいらっしゃるかもしれません。神社の前を通りかかった時には、必ず足を止めて、中に入らないまでも、その場で神様に心を向けるという方の話も聞いたことがあります。皆さんはどのくらい神様に心を向けていらっしゃいますでしょうか。
目に見えない神様は、心の目を開いて見る必要があると思います。毎日の生活の中で、たとえば朝起きたら、「神様。」と祈ってみてはいかがでしょうか。私は毎朝、「天の神様。」と祈ります。そして、神様の恵みと憐みを感謝します。神様の守りと導きとを感謝します。今日の一日も守られる様にと祈ります。そして、家族の守りと祝福を求めて、友人の守りと祝福を求めて祈ります。そうだ、今日は人の前に出て話さなければならないので、聞く人が良く理解できる話ができるようにと祈ります。そうやって、いろいろと祈ることが出てきます。祈ると心が落ち着きます。さあ、私に出来ることには限界があるけど、神様が一緒にいてくれるという安心感の中で、最善を尽くせばそれで良いという心で一日を始めることができます。祈りは人間だけでに与えられた特権だと思います。
昔、「祈ってごらんよ、分かるから」という子供のための歌を聞いたことがあります。本当にそうだなあと思います。「君は神様にね 話したことあるかい 心にあるままを打ち明けて 天の神様はね 君のこと何でも 分かっておられるんだ 何でもね だから空 仰いで 『神様』と一言 祈ってごらんよ 分かるから 小川のほとりでも 人ごみの中でも 広い世界のどこにいても 本当の神様は 今も生きておられ お祈りに応えてくださる」
西欧には「神学」という、神様についての学問があります。それも頭で神様を理解する助けになると思いますが、やっぱり神様は説明ではないという気もします。皆さんも私という人間について、いろんな説明を聞くことも、私を理解する上で助けになると思いますが、やっぱり直接、私と話して、それでこの人はこういう人だなと感じる部分は大きいでしょう。神様も説明ではなく、直接「神様。」と呼び掛け、神様との関係を深めることが大切ではないかと思います。それは理屈ではないと思います。最初は照れ臭いという人もいるかもしれませんが、どうぞ「神様。」と呼び掛けてみて、あなたと神様との関係を深めてみてください。神様について知るのではなく、神様をもっと深く、個人的に知ってください。お祈りしています。