日本にユダヤ人はやって来たのか。このことに関する様々な言及について、マーヴィン・トケイヤー著「日本・ユダヤ封印の古代史」からご紹介しています。今日は「イスラエルの新聞が語った日本」です。
古代イスラエルの三種の神器
1930年代に、イスラエルの新聞『ハ・アーレツ』に、日本の皇室の「賢所(かしこどころ)」(温明殿(うんめいでん)の別名。神鏡をまつる所)に関する記事が載ったことがあった。
それは十戒の石の板、マナの入った壺、アロンの杖といった古代イスラエルの三種の神器が、日本の宮中の賢所にあると言われているといった内容だった。また賢所には、エルサレムから持ってこられた聖なる鏡(八咫鏡(やたのかがみ))、および、それを入れている箱(御船代(みふなしろ))もあると。
聖なる鏡
別の記事では、その聖なる鏡の裏に「我は有りて在る者」という言葉がヘブル語で記されている、という説が解説されていた。これは聖書の出エジプト記3章14節の言葉で、神の聖なる御名(みな)である。ただしこれらは噂であり、裏づけはない。
日本の秘密のグループ
新聞記事の中ではまた、イスラエルのテル・アビブ市の商人。S.レビという人の報告が紹介されている。彼は何度も日本に来たことがある。彼の報告によると、日本の貴族のある秘密のグループにおいては、割礼が行われているという。彼らにおいては安息日や、ヨム・キップル(大贖罪日)も守られている。彼らは秘密のシナゴーグ(ユダヤ教会堂)を持ち、そこには日本語訳のトーラーがあるという。
山伏
また彼は、山伏が額に宗教的な黒い箱をつけ(兜巾(ときん))、大きな笛(法螺貝)を吹く姿は、まさにユダヤ人の姿だと述べている。ユダヤ人は、額にフィラクテリー(テフィリン)と呼ばれる黒い箱をつけ、ショーファールと呼ばれる角笛を吹くのである。(本からの引用は以上です。)
消えた十部族
これまでに多くの人が日本とユダヤの類似性について指摘しています。それはイスラエルの消えた十部族が日本に来たからだと考える人が多くいることも確かです。私もそれは否定できないと思っています。ただ、ユダヤ人をはじめ、多くの人の関心は消えた十部族にあるようですが、私は十部族だけでなく、南ユダの二部族、その後、A.D.135に完全に国を失ったユダヤ人たちも日本に来ている可能性が高いと考えています。
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は宗教の戒律が記された教典ではなく、神様を中心にして生きようとしたユダヤ人の歴史の記録であり、日本人の生活にも深い関係があると思います。キリスト教の教典としてではなく、神様を中心にして生きる日本人の心に触れるために聖書を読んでいただきたいと思っています。
新約聖書 マタイの福音書 16章20~23節
そのとき、イエスは、ご自分がエルサレムに行って、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受け、殺され、そして三日目によみがえらなければならないことを弟子たちに示し始められた。
するとペテロは、イエスを引き寄せて、いさめ始めた。「主よ。神の御恵みがありますように。そんなことが、あなたに起こるはずはありません。」しかし、イエスは振り向いて、ペテロに言われた。「下がれ。サタン。あなたはわたしの邪魔をするものだ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。」
イエスの十字架と復活
この時、イエスは初めて弟子たちにご自分の十字架と復活のことを語りました。ペテロはそれを聞いて、そんなことがあるはずはないと言いました。しかし、イエスは「下がれ。サタン。」と言いました。それは悪魔であるサタンの考えだということでしょうか。それとも実際に、この時、サタンがペテロに囁いたということなのでしょうか。
神様の願い
いずれにしても、それは人間中心の考え方であって、神様の願い、神様の思い、神様の計画を中心にするものではないとイエスは指摘したのだと思います。イエスはなぜ十字架にかからなければならないのか。そのことをここでは語っていませんが、それは神様の願いであり、神様の計画であるとイエスは受け止めていたということではないでしょうか。
日本人の生き方
命を懸けても成し遂げなければならないことがある。それは武士道の精神であり、日本人の精神でもあると思います。そのルーツはイエスが示した生き方にあったのではないかと考えさせられます。もちろん、私たちの日常生活の中で、文字通り命を引き替えにしなければならないような出来事は滅多にある訳ではありませんが、それは目先の損得より大事なものがあるという日本人の考え方であり、自分さえ良ければ良いという価値観からは出て来ない生き方だと思います。それがイエスの生き方であり、日本人の生き方であり、神様を中心とした生き方だと言うことができるのではないでしょうか。
いかがでしたか
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今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。