【日本とイスラエル】手島郁郎の研究

日本とイスラエルに関連した事柄について、日本ユダヤ教団のラビ(教師)として、日本に10年以上居住したことのあるマーヴィン・トケイヤー氏の著書「日本・ユダヤ封印の古代史」から紹介しています。

手島郁郎

日本に、「原始福音」または「キリストの幕屋」の名で呼ばれるキリスト教のグループがある。イスラエルでは最も有名な日本人グループである。その創設者・手島郁郎は、私が日本に来て最初に話した日本人であった。手島郁郎も、イスラエル十部族やユダヤ人、また景教徒、秦氏について深く研究した人であった。

八幡神社

手島によれば、日本全国の神社の中で最も数が多いのが「八幡(やはた)神社」である。「八幡」を今では「はちまん」と読むこともあるけれども、昔は「ヤハタ」と言い、もっと古くは「ヤハダ」と言った。ヤハダの神は、日本に渡来した秦氏の信奉した神であった。

ユダヤの神

手島によれば、秦氏はおそらく佐伯教授の述べたようにユダヤ人景教徒であり、「ヤハダ」とはもともとはヘブル語のイェフダー、つまり、ユダヤ(またはユダ)の意味であろうという。つまり「ヤハダの神」は、ユダヤの神の意味になる。古事記にも、ヤハダの神は「蕃神(ばんしん)」、すなわち外国の神だとはっきり書いてある。

景教伝来の記録

手島はまたこう書いている。「『続日本紀(しょくにほんぎ)』には、天平8年(736年)11月に、聖武(しょうむ)天皇が、『中臣朝臣名代に従四位を授け、景人(景教徒)・皇甫、ペルシャ人・李密医らに位を授けて差あり』と、遣唐使の随員の労をねぎらい、叙位された記事がある。これは公式の記録だが、それ以前にも、太秦寺(広隆寺)を中心に、ウズマサ(イエス・メシヤ)の伝道と布教が行なわれていたことが明白である」

景教の漢訳の経典

「景教の漢訳の経典を見ると、イエスを『世尊(せそん)』と訳したりしてある。世尊といえば釈迦のことだが、この世尊布施論を親鸞上人も読んだと西本願寺では言い伝えられていて、宝物として残っている」

ユダヤ人景教僧

「静岡県浜名湖の奥山、半僧坊(はんそうぼう)の本尊はユダヤ人景教僧アキバだとも言われる」

ダビデの星

「我が国では、戦前までの風習として、赤ちゃんが産まれると、産衣(男児には白、女児には赤)のチャンチャンコの背中に、絹糸で✡の紋が縫うてあるのを御祝い品に贈ったものだった。これ、まさしくダビデの星である。この星のマークは昔から『十二針で縫わないと縁起が悪い』と言われてきたのだが、十二とはイスラエル十二支族の数である」

この「ダビデの星」については、前章で述べた考証を参考にしていただきたい。しかし、「十二の針で縫う」というのは、たしかにユダヤ的である。

エンヤラヤ

「桃太郎が鬼ガ島を征伐に出かけたとき『エンヤラヤ、エンヤラヤ』と歌って家来を鼓舞したという物語は誰でも知っている童話だが、エンヤラヤとは『私は主を賛美する』というヘブル語(エァニ・アーレル・ヤー)となる。

妙見社の御祭

熊本の八代(やつしろ)の妙見社の御祭を見物したことがあるが、御輿をかついで『ハレルヤ、ハーリヤ、ハーリヤ、トーセ、・・・ヤウェ、ヤウェ、ヨイトンナー』とヘブル語そのままに歌っていた」と書いている。いずれも興味深い記述である(キリスト聖書塾刊『生命の光』250号)。

秦氏の墓

手島はまた、京都に幾つもある秦氏の墓について、それらが古代ユダヤ人の墓のつくり方によく似ていると書いている。(写真は京都にある「天塚古墳」。秦氏の墓と言われている。)古代ユダヤ人は、岩を積み上げたり、岩をくりぬいたりして横穴式の墓をつくったが、秦氏の墓もそういう形式なのである。

約2500年前のオイル・ランプ

また、奈良県の大神(おおみわ)神社の近くの山で、約2500年前のオイル・ランプが発見されているという。手島が、このオイル・ランプは古代イスラエルで使われていたものであると述べていることも興味深い。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の文化、伝統に深い関係があると考えられます。キリスト教の教典という考えはひとまず脇に置いて、聖書を読んでみてください。

新約聖書 ルカによる福音書 7章24~30節

ヨハネの使が行ってしまうと、イエスはヨハネのことを群衆に語りはじめられた、「あなたがたは、何を見に荒野に出てきたのか。風に揺らぐ葦であるか。では、何を見に出てきたのか。柔らかい着物をまとった人か。きらびやかに着かざって、ぜいたくに暮らしている人々なら、宮殿にいる。

では、何を見に出てきたのか。預言者か。そうだ、あなたがたに言うが、預言者以上の者である。『見よ、わたしは使をあなたの先につかわし、あなたの前に、道を整えさせるであろう』と書いてあるのは、この人のことである。

あなたがたに言っておく。女の産んだ者の中で、ヨハネより大きい人物はいない。しかし、神の国で最も小さい者も、彼よりは大きい。(これを聞いた民衆は皆、また取税人たちも、ヨハネのバプテスマを受けて神の正しいことを認めた。しかし、パリサイ人と律法学者たちとは彼からバプテスマを受けないで、自分たちに対する神のみこころを無にした。)

神様を中心にして生きること

バプテスマのヨハネは聖書に預言された人であり、この地上ではそれ以上の人物はいないとイエスが言ったことが記されています。そしてイエスは、神様を中心にして生きるなら、最も小さい者でも、彼より大きいと言ったのではないでしょうか。この地上のどんな偉大な人物よりも、神様を中心にして生きることは大きなことだということではないでしょうか。

いかがでしたか

参考になりましたら「いいね!」でお知らせください。また、シェアのご協力もよろしくお願いします。今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

2018年2月2日(金)タピ大決定!

今回は「古代史に見る日本人とユダヤ人の不思議な関係(3)~キャンピングカーで行く古代ユダヤ人ゆかりの地を巡る旅」と題して、昨年の夏に訪問した石川県宝達町にある「モーゼの墓」、京都府丹後にある日本最古の神社の一つ「元伊勢籠(この)神社」のレポートを、道の駅情報などキャンピングカーの旅行の魅力を交えながらお伝えしたいと思います。お近くにお住いの方はぜひお出でください。参加費無料、予約も要りません。お待ちしております。詳しくはタピ大をご覧ください。

本をお求めください

本の表紙Amazonから「日本人の信仰が世界を救う—元キリスト教牧師が語る神の国ニッポン」を出版しています。(Amazonのサイトはこちらです。)日本人の高い国民性は聖書と関係があること、「日本人の信仰」の中にはイエスの教えが引き継がれていることについて書きました。ぜひ、読んでみてください。詳しくは書籍情報をご覧ください。

目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」