「日本人はたいへん尊敬されています。」と語るのは、来日十数回のウズベキスタン人、ツリヤガノヴァ・オイディンさん。加藤恭子編「私は日本のここが好き!外国人54人が語る」からご紹介いたします。
素晴らしい交流の歴史
ウズベキスタンは、中央アジアに位置する旧ソビエト連邦の国です。1991年、今から15年前にウズベキスタン共和国として独立しました。あまり日本では知られていないようですが、日本とウズベキスタンの人々の間には、素晴らしい交流の歴史があるのですよ。
日本人抑留者の素晴らしい働きぶり
ウズベキスタンの首都タシケントにあるナヴォイ劇場は、第二次世界大戦中、当時のソビエト連邦に抑留されていた日本人たちの尽力を得て完成しました。その後、この地に地震があった時、まわりの建物が次々と崩壊していく中、この劇場は無事に残ったのです。日本人抑留者たちの素晴らしい働きぶりに、ウズベキスタンの人々はたいへんな感銘を受けました。
日本人はすごい。あの国は素晴らしい。
ほかにも、ウズベキスタンの各地に、日本人抑留者たちによって建設された建物、運河、道路などがあります。日本人たちの勤勉さ、規律正しい行動、確かな技術などは、現在にもずっと語り継がれています。そのため、日本人はたいへん尊敬されています。「日本人はすごい。あの国は素晴らしい」と。
日本人のイメージ
こうして、戦時中の日本人の姿は、そのまま、日本人のイメージにもなっているのです。一緒に働いていたウズベク人の赤ちゃんのために、日本人が手作りしたゆりかごなども残されています。一人一人の交流を通して、かけがえのない友情も築かれていったのですね。
大切な友人
ソ連時代、他国人の墓地と同様に、日本人墓地を更地にして整備するよう当局から指示がありましたが、ウズベク人たちはそれには従わず、日本人墓地を守ってきました。日本人は、大切な友人であったからに他なりません。
時間や約束を守る
両国の国民性には似ている点も多いと思います。相手の気持ちを重んじ、お互いを思いやり助け合います。そして、お年寄りを大事にしますよね。日本人は、必ず時間を守りますし、たいへん働き者です。私と日本との関係はすでに十年以上になりますが、時間や約束を守らなかった人に出会ったことがありません。
驚嘆します
日本人の生活の底に流れる何気ないルールや規則には、本当に驚嘆します。すべてが予定通りに行われますよね。日本人が運営したイベントにも参加したことがありますが、常に非常によく計画されていますから、物事が実にスムーズに進むのです。
日本人のコミュニケーション
また、日本人のコミュニケーションのとり方も素晴らしいと思います。他の人のプライバシーや慣習を大切にします。日本人の優しい微笑みも大好きです。なんだかほっとして、コミュニケーションが円滑に進むような気がします。
最近の変化
最近の日本の社会や文化を見ていると、ものすごい勢いで変化し、そして特にアメリカから大きな影響を受けていると感じます。広大な中国の向こう側の遥かな地に、こんなにも親日の国があるということを、一人でも多くの日本の人たちに知っていただければうれしいです。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の文化、伝統、国民性に大きな影響を与えていると思います。外国の宗教の教典としてではなく、日本人として聖書を読んでみてください。
新約聖書 ルカによる福音書 13章22~30節
さてイエスは教えながら町々村々を通り過ぎ、エルサレムへと旅を続けられた。すると、ある人がイエスに、「主よ、救われる人は少ないのですか」と尋ねた。そこでイエスは人々にむかって言われた、「狭い戸口からはいるように努めなさい。事実、はいろうとしても、はいれない人が多いのだから。
家の主人が立って戸を閉じてしまってから、あなたがたが外に立ち戸をたたき始めて、『ご主人様、どうぞあけてください』と言っても、主人はそれに答えて、『あなたがたがどこからきた人なのか、わたしは知らない』と言うであろう。
そのとき、『わたしたちはあなたとご一緒に飲み食いしました。また、あなたはわたしたちの大通りで教えてくださいました』と言い出しても、彼は、『あなたがたがどこからきた人なのか、わたしは知らない。悪事を働く者どもよ、みんな行ってしまえ』と言うであろう。
あなたがたは、アブラハム、イサク、ヤコブやすべての預言者たちが、神の国にはいっているのに、自分たちは外に投げ出されることになれば、そこで泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう。それから人々が、東から西から、また南から北からきて、神の国で宴会の席につくであろう。こうしてあとのもので先になるものがあり、また、先のものであとになるものもある」。
狭い戸口からはいるように努めなさい
「救われる人は少ないのですか」という質問に答えたイエス・キリストの言葉です。「狭い戸口」とは何を指しているのか分かりませんが、必ずしも多くの人が行く道とは限らないということを示唆しているのでしょうか。ユダヤ教徒であれば大丈夫ということではないということでしょうか。イエス・キリストは直接この質問に答えてはいないようですが、暗に「少ない」ということを言っているのかもしれません。
神の国
一緒に飲み食いしたから。教えを聞いたから。だから神の国に入れるという訳ではないことが教えられています。自己中心、人間中心、悪事を退けて、神に立ち帰り、神の前に正しく誠実に生きること。それが神の国であることが教えられているのだと思います。先だと思っていたイスラエル民族が後になるということが警告されているのではないでしょうか。
いかがでしたか
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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」