日本とイスラエルに関連する事柄について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。
神道
日本古来の宗教である神道では、八百万の神々があると言われる。そのため一見、明白な多神教のように思えるが、そうではない。神道によれば、日本は神聖な土地であり、日本人は神聖な民族であり、日本語も神聖な言語である。それらは全て「大和魂」と呼ばれる聖なる霊によって霊感されたものだからである。
神の国
他の土地は穢れているため、神々は神の国である日本と、その上にある天のみで活動する。神々は自然を支配して、その全てを満たしており、また人々の運命を支配し、人の行いの全てに関与する。重要な神々は天に住み、身分の低い神々は聖別された山々の頂に住む。
聖なる国
日本の国が聖なる国であり、至高神がその国を守っているという証拠に、事実この国はかつて一度たりとも外来の占領者に独立を奪われたことはなく、その神聖さを汚されたことがない。
エルサレム
このように日本の古代宗教においては、天は「カミ」の居住地であり、最高の天的存在の周囲に多くの重要な神々がいる。日本の上にある天は、その下にある土地と同様に神聖な場所である。それと同時に天には山々、谷、泉、滝、木々、洞窟などが存在し、とても現世的、実際的、物質的でもある。このことはラビ・ユダヤ教の「上のエルサレム」と「下のエルサレム」という考え方と似ている。
天と地
至高の存在である「カミ」から派遣された神々は、天から地上に降りてきて、まるで聖書の「ネピリム」の物語のように人の娘たちと交わって子供をもうける。至高神の言葉を実行する奉仕者である神々が天地を行き来するために、まるでヤコブの梯子の物語のように天と地を結ぶ梯子が架けられる。
現実世界的
ただ、ユダヤ教において天は霊的であり非物質的だが、日本では天は現実世界的である。例えば、地上から実際に矢を天に向かって射ると、日本の上にある天の国を傷つけることができる。
アマテラスオオミカミ
「カミ」という言葉の本来の意味は「至高」である。日本語で「カミ」は頭髪も意味するが、これは人の頭髪が人間の体や他の体毛に比べ最も高い位置にあるからである。最も重要な神的存在は太陽神であるアマテラスオオミカミである。この名をヘブライ語で解釈すると「民族の頭、わが民、わが民族」である。そして天皇はアマテラスの直系の子孫なので、神々のみからその神聖さと権威とを授かる王であり、また大祭司なのである。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の歴史のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。
新約聖書 ヨハネによる福音書 6章1~14節
そののち、イエスはガリラヤの海、すなわち、テベリヤ湖の向こう岸へ渡られた。すると、大ぜいの群衆がイエスについてきた。病人たちになさっていたしるしを見たからである。
イエスは山に登って、弟子たちと一緒にそこで座につかれた。時に、ユダヤ人の祭である過越が間近になっていた。イエスは目をあげ、大ぜいの群衆が自分の方に集まって来るのを見て、ピリポに言われた、「どこからパンを買ってきて、この人々に食べさせようか」。
これはピリポをためそうとして言われたのであって、ご自分ではしようとすることを、よくご承知であった。すると、ピリポはイエスに答えた、「二百デナリのパンがあっても、めいめいが少しずついただくにも足りますまい」。
弟子のひとり、シモン・ペテロの兄弟アンデレがイエスに言った、「ここに、大麦のパン五つと、さかな二ひきとを持っている子供がいます。しかし、こんなに大ぜいの人では、それが何になりましょう」。
イエスは「人々をすわらせなさい」と言われた。その場所には草が多かった。そこにすわった男の数は五千人ほどであった。そこで、イエスはパンを取り、感謝してから、すわっている人々に分け与え、また、さかなをも同様にして、彼らの望むだけ分け与えられた。
人々がじゅうぶんに食べたのち、イエスは弟子たちに言われた、「少しでもむだにならないように、パンくずのあまりを集めなさい」。そこで彼らが集めると、五つの大麦のパンを食べて残ったパンくずは、十二のかごにいっぱいになった。
人々はイエスのなさったこのしるしを見て、「ほんとうに、この人こそ世にきたるべき預言者である」と言った。
しるしを見た
イエスが安息日に病人をいやし、自分を神と等しいもののように言ったということで、イエスを殺そうと考えるユダヤ人たちがいました。それでも大ぜいの群衆がイエスについて来たとあります。その理由は、イエスが病人をいやすという超自然的な出来事を目撃したからだと記されています。それは理屈では説明できませんが、明らかに神の超自然的な力がイエスを通して働いていたことを群衆は目撃したということでしょう。
十二のかごいっぱいになった
五つの大麦のパンを男だけで五千人の人々が思う存分食べて、残りを集めたら十二のかごいっぱいになった。明らかにパンが増えたということを言っているのだと思います。これもまた理屈では説明できません。イエスについて来た群衆は、またイエスを通して神の超自然的な力が働くのを目撃しました。いや単に目撃したのではなく、今度は自分が確かに食べて満腹したのです。体験者となったのだと思います。「世に来るべき預言者」とは、メシヤを指しているのかもしれません。群衆はそう確信したということではないでしょうか。
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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