【日本とイスラエル】神概念

書籍「失われた十部族の足跡」

日本とイスラエルに関連する事柄について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。

全てが神、神が全て

神道によれば八百万の神々が宇宙を支配している。これら全ての神々は一つの神的実在であり、全ての宇宙がこの実在からできており、この実在が存在しない場所は宇宙にない。ユダヤ神秘主義の「彼(神)の存在しない場所はない」という考えと同じである。つまり、全てが神であり、神が全てであるというラビ・ユダヤ教が考える神概念と同様なのである。

唯一にして至高なる神

神道は稀に見る深い知恵で高き天に存在する唯一にして至高である神的存在を発見した。そして、唯一神に仕える召使たち、使者たちが地上で活躍する神々なのである。彼らは人と土地とを守り、また人々との行いを観察して、良きことも悪しきことも裁いた。

神道の権威

研究者サー・エドアルド・リードはゲネラル・レ・ジェンドレを神道の権威と認め、この言葉を次のように引用している。「神道は、その信仰において、神概念を全宇宙に増殖し、広がる存在として捉えている。そして、宇宙の全ての部分はある程度の神性を有しており、それ故、全ての部分はある程度の神性が臨在する場所となる。」

二つの相反する信仰

神道のこの宗教的理解はイスラエルの地を追放されて以来、イスラエル十部族に伴ってきた二つの相反する信仰が混ざり合い、十部族の子孫の一部が最終的に到着した日本において、一つに具現したものなのである。一方では十部族と一緒にイスラエルを追放された強固な「イスラエル的中核」である祭司やレビ人らが天地の創造者である至高の唯一神への信仰を熱心に守り抜いた。しかしもう一方では、かつてベテルとダンに金の仔牛を建てて「イスラエルよ、これがあなた方の神である」と宣言し、民を唯一神信仰から遠ざけたネバトの子ヤロブアムが持ち込んだ偶像信仰の影響力が強く残った。

来世より現世

ベンアミ・シロニー教授はその著書『ユダヤ人と日本人 成功するアウトサイダー』の中で次のように書いている。「確かにユダヤ教と神道とは別々の世界であるが、しかしまた似通った点も持っている。これら二つの宗教は基本的精神性において異なるが、しかし双方とも来世より現世に興味を持っている」。

現世の報酬

モーセの律法は「あなたの父母を敬え。そうすればあなたは、あなたの神、主が与えられる土地に長く生きることができる」と命じている。つまり、来世においてではなく、現世においてその報酬を受け取るために、この律法を守りなさい、と言っているのである。

日本人の信仰

同様に日本人も来世ではなく、農作物が豊作であるために、病気が癒されるように、良縁に恵まれるように、商売が繁盛するようになど、今、この世界で、現世において、その報酬を受け取りたいと願って良い行いをし、また神々に捧げものをするのである。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の歴史のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。

新約聖書 ヨハネによる福音書 6章22~27節

その翌日、海の向こう岸に立っていた群衆は、そこに小舟が一そうしかなく、またイエスは弟子たちと一緒に小舟にお乗りにならず、ただ弟子たちだけが船出したのを見た。

しかし、数そうの小舟がテベリヤからきて、主が感謝されたのちパンを人々に食べさせた場所に近づいた。群衆は、イエスも弟子たちもそこにいないと知って、それらの小舟に乗り、イエスをたずねてカペナウムに行った。

そして、海の向こう岸でイエスに出会ったので言った、「先生、いつ、ここにおいでになったのですか」。イエスは答えて言われた、「よくよくあなたがたに言っておく。あなたがたがわたしを尋ねてきているのは、しるしを見たためではなく、パンを食べて満腹したからである。

朽ちる食物のためではなく、永遠の命に至る朽ちない食物のために働くがよい。これは人の子があなたがたに与えるものである。父なる神は、人の子にそれをゆだねられたのである」。

朽ちない食物

イエスを探してカペナウムまでやって来た群衆に向かって、イエスは語りました。あなたがたは地上的なものだけを求めているが、永遠について心を向けなさいと教えたのではないでしょうか。もちろん、私たちにとって現実は大切なことであり、どちらでも良いものではありません。実際、イエスは彼らにパンを与えました。しかし、それだけで満足するのではなく、永遠について心を向けるようにと教えたのではないでしょうか。

人の子

「人の子」とは「メシヤ」のことです。「メシヤ」とは、神から特別な権威を与えられた者であり、イスラエルを神に立ち返らせるために遣わされた者です。私たちは物質だけで生きるのではなく、神に思いを向け、神に立ち返り、神の喜ばれる生き方をする時、私はこれで良いという喜びを得ることができるのだと思います。イエスは彼らにそのことを示そうとされたのではないでしょうか。

いかがでしたか

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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