日本とイスラエルに関連する事柄について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。
遷宮
紀元690年、神道の祭司たちは古代からの伝統に従い、20年ごとに神殿を解体して、その近くに全く同じ形で建て直すことを決定した。その理由は明らかではないが、もしかすると祭司たちはかつてイスラエルの民が約束の地に向けて砂漠を旅していたとき、新しい場所に移動する度に幕屋を解体し、次の宿営地に再び建て直していた習慣をもう一度取り戻そうとしたのではないか。この習慣は今でも、伊勢神宮を始めいくつかの神社で厳格に守られている。
伊勢神宮の神殿開き
1973年10月2日と5日、ユダヤ暦の新年と同じ時期に、神道の祭司たちによって伊勢神宮の神殿開きが行われた。長年守られてきた伝統に則り、まず古い神殿が解体され、新しい神殿が建設された。新しい建物には約1万3千本のヒノキが使われ、20万人を超える大工、細工職人、家具職人、木工職人などが、約8年間かけて建設した。
遷宮の費用
遷宮の費用は約15億円に上ったが、その支出は寄付によって賄われた。寄付には若者も老人も、裕福な者も貧しい者も、個人も会社も参加し、必要な金額の倍の金額が集まった。この日本民族の熱烈さは、今から3500年も昔に、イスラエルの民が砂漠で幕屋を建設した時の様子を思い起させる。旧約聖書には次のような記述がある。「モーセに言った。『この民は、主がお命じになった仕事のために、必要以上の物を携えて来ます。』モーセが宿営に、『男も女も、聖所の献納物のためにこれ以上努める必要はない』との命令を伝えさせたので、民は携えて行くのをやめた」。
非常に重要な意味を持った古い習慣
このように、とても大きな社会的労力と、金銭的重荷を伴う神殿の解体と建て替えは、その背後に非常に重要な意味を持った古い習慣が隠されていなければ、できることではない。遷宮は、その昔イスラエルの民が砂漠を彷徨った時代、宿営地が移動する度に、レビ人らの手によって幕屋が解体され、また組み立てられたことを記念しているのではないだろうか。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の歴史のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。
新約聖書 ヨハネによる福音書 7章25~31節
さて、エルサレムのある人たちが言った、「この人は人々が殺そうと思っている者ではないか。見よ、彼は公然と語っているのに、人々はこれに対して何も言わない。役人たちは、この人がキリストであることを、ほんとうに知っているのではなかろうか。わたしたちはこの人がどこからきたのか知っている。しかし、キリストが現れる時には、どこから来るのか知っている者は、ひとりもいない」。
イエスは宮の内で教えながら、叫んで言われた、「あなたがは、わたしを知っており、また、わたしがどこからきたかも知っている。しかし、わたしは自分からきたのではない。わたしをつかわされたかたは真実であるが、あなたがたは、そのかたを知らない。わたしは、そのかたを知っている。わたしはそのかたのもとからきた者で、そのかたがわたしをつかわされたのである」。
そこで人々はイエスを捕えようと計ったが、だれひとり手をかける者はなかった。イエスの時が、まだきていなかったからである。しかし、群衆の中の多くの者が、イエスを信じて言った、「キリストがきても、この人が行ったよりも多くのしるしを行うだろうか」。
エルサレムの人たち
エルサレムの人たちの間には、役人たちがイエスを殺そうとしているという噂が広がっていたのかもしれません。しかし、イエスが語る姿やその話を聞いていると、イエスは正しいと感じ、キリストではないかと考える人もいたようです。しかし、逆にキリストではないと考える人もあり、様々な憶測が飛び交っていたのかもしれません。
わたしは、そのかたを知っている
神は真実であり、私は神につかわされた。つまり私は人々に神を示す者だとイエスは言っているでしょう。あなたがたは神を知らないが、私は知っているとも言っているようです。イエスの言葉を受け入れて、神に立ち返って生きることが大切なことではないでしょうか。
あなたはどちらなのか
エルサレムの人々の中には、イエスを捕えようとしている者もあれば、イエスこそキリストだと受け止める者もあったようです。人間中心、自己中心のまま生きるのか。それとも、イエスの言葉を受け入れて、神に立ち返って生きるのか。あなたはどちらに生きますか。
いかがでしたか
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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