林房雄著「大東亜戦争肯定論」という書名に驚く方もあるかもしれませんが、戦争肯定論ではありません。思想ではなく、事実を正しく知るために大変有益です。印象に残った箇所を紹介させていただきます。
「白い太平洋」の理想
・・・アメリカ人は――指導者も国民も――「白い太平洋」の実現を信じて、日本降伏後もなお、その「太平洋戦争」を継続している。「デモクラシーという宗教」の狂信者として、アジアと世界に対して十字軍的神聖戦争をいどんでいるかのように見える。朝鮮戦争の大犠牲もベトナムの人食い沼も、彼らを反省させ立ちどまらせることはできない。
ソ連帝国と中共帝国
その点では、「コムミュニズムという宗教」を信じて、・・・いがみあっているソ連帝国と中共帝国についても同じことが言える。彼らも共にマルクス主義の旧教と新教の教条によって、それぞれ世界征服を夢みているように見える。デモクラシーとコムミュニズムを「現代の宗教」と言ったのは私ではない。イギリスの歴史家トインビーも日本の宗教学者鈴木大拙も同じことを言った。
クオ・ヴァディス?
一国による世界征服の時代は去った。人類七千年の歴史に大帝国は数多く出現したが、それが完全な世界帝国であった実例は一つもない。大帝国はその繁栄と膨張の頂点において崩壊する。デモクラシーもコムニュニズムも地球征服または世界統一の原理ではあり得ない。もし、そのいずれかを世界統一の原理にしようとすれば、世界征服を野心し狂信する帝国そのものの破滅あるのみ!「クオ・ヴァディス?」――アメリカよ、ソ連よ、中共よ、自ら人類の解放者と自称する強国よ、汝ら、いずこに行かんと欲しているのか。(本からの抜粋引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開き、これからの歩むべき道を考えることは重要なことだと思います。
新約聖書 使徒行伝 20章17~24節
そこでパウロは、ミレトからエペソに使をやって、教会の長老たちを呼び寄せた。そして、彼のところに寄り集まってきた時、彼らに言った。
「わたしが、アジヤの地に足を踏み入れた最初の日以来、いつもあなたがたとどんなふうに過ごしてきたか、よくご存じである。すなわち、謙遜の限りをつくし、涙を流し、ユダヤ人の陰謀によってわたしの身に及んだ数々の試練の中にあって、主に仕えてきた。
また、あなたがたの益になることは、公衆の前でも、また家々でも、すべてあますところなく話して聞かせ、また教え、ユダヤ人にもギリシヤ人にも、神に対する悔改めと、わたしたちの主イエスに対する信仰とを、強く勧めてきたのである。
今や、わたしは御霊に迫られてエルサレムへ行く。あの都で、どんな事がわたしの身にふりかかって来るか、わたしにはわからない。ただ、聖霊が至るところの町々で、わたしにはっきり告げているのは、投獄と患難とが、わたしを待ちうけているということだ。
しかし、わたしは自分の行程を走り終え、主イエスから賜わった、神のめぐみの福音をあかしする任務を果し得さえしたら、このいのちは自分にとって、少しも惜しいとは思わない。
行動で示し、言葉で教えた
パウロはエルサレム行きを急ぎ、エペソには寄らないことにしていましたが、それはエペソの弟子たちに会いたくないということではありませんでした。エペソの弟子たちの代表者を呼んで、彼らと話したかったようです。ここでパウロが確認していることは、その生き方を行動で示したということ、そして、言葉でも教えたということ。その両方のこと。自己中心、人間中心を退け、神に立ち帰り、常に神を意識して、神の喜びとなるような生き方をすることは単なる説明や学問ではなく、主義主張でもなく、実際の行動だと思います。そして、頭で理解しておいて欲しいこともあるでしょう。その両方が大切なような気がします。
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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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